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91. 精霊王様と契約?
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(シロム視点)
カルミさん達がコトラルの魂の力を奪おうと試みたが失敗の様だ。相手の力の方が強いと逆に力を吸い取られてしまう。このままではカルミさん達の魂が消滅する。
「ウィンディーネ様、チーアル、良いですか? 」
「まったく人のこととなると必死になるのだから...仕方ないわね付き合ってあげる。」
「お心のままに。でも様付けは止めて下さい。」
2人の返事を聞いて僕は決心した。このままカルミさん達が消滅するのを見ていられない。僕は精神世界の入り口を開放し自分の魂とコトラルの魂を繋いだ。レイスの魂の力を奪う方法は僕も知っている....実行する時が来るとは夢にも思わなかったけど....。
これが吉と出るか凶と出るかは分からない。だけど可能性はある。僕の魂の力なんてしれたものだが、僕には契約精霊のチーアルとウィンディーネ様が付いてくれている。この2人の力があれば何とかなるかもしれない。なにせコトラルはすでにカルミさん達4姉妹と力の奪い合いをしているのだ、僕が入れば5対1。いや、チーアルとウィンディーネ様を加えれば7対1だ。
だが甘かった。僕が参戦することで何とか力が均衡したが、それでも僅かにコトラルの力が上だ。
<< 自殺志願者が1人増えるとは驚きましたね。いいでしょう、望みどおりにしてさしあげましょう。>>
「シロム、自分の魂の力を開放しなさい。そうすれば勝てるわよ。」
チーアルが宣言する。だけど魂の力の使い方が分からない、さっき空を飛んだ時も無理だった。
「早く! このままじゃ持たない。」
言われなくても必死なのだが、どうやってもうまく行かない。もともと本番には弱いのだ。焦れば焦るほどどうすれば良いのか分からなくなった。このままでは僕だけでなくチーアルとウィンディーネ様まで消滅してしまう。
遂に均衡がくずれ、力がコトラルの方に流れ始めた。僕は身体を支えられなくなって地面の上に座り込んだ。カルミさん達も苦しそうだ。
「シロムさん、負けないで!」
アーシャ様の声が聞こえる。そうだ! 僕なんかと結婚して下さったアーシャ様の為にもこんな所で消えるわけにはいかない。何とかしないと....。
力だ、力よ出て来い! 必死で念じるが何も起こらない.....どうしよう、どうしよう、どうしよう。
「ええい仕方がない。シロムよ私の力を使え! 」
その声と同時にとんでもない力が僕の魂に流れ込んできた。精霊王様???
それからの逆転は劇的だった。コトラルはなす術もなく魂の力を吸い取られ、あっけなく消滅した。
僕は慌てて精霊王様を見上げた。精霊王様が力を貸して下さったのは間違いない。でもどうやって?
「まったく不甲斐ない奴だ。私のかわいいウィンディーネまで消えてしまうところだったではないか。自分の力も使いこなせんとは先が思いやられるぞ、精進するのだな。」
「精霊王様ありがとうございました。でもどうやって....」
「忘れたか? 私は本人の意思に関係なく精霊契約を結ぶことが出来る。」
「あ、あの....それって仮の契約ですよね。」
「愚か者。私が自分自身の意思で契約したのだ、仮の契約にはならん。これからは私の主人として恥ずかしくない様にきっちりと鍛えてやるから覚悟しろ。」
ヒェ~~~~~。僕は再びその場に座り込んだのだった。
(アーシャ視点)
私達が宮殿に赴くと大騒ぎになった。なにせウィンディーネさんと精霊王様が実体化したままだから目立つことこの上ない。ジャニスが神を味方に付けたと人々に信じさせるにはその方が都合が良いかもと考えたのだ。ウィンディーネさんはボルト皇子が騒ぎを起こした時に実体化したらしいから、逆にウィンディーネさんが戻らなかったら敵に敗れたと思われるかもしれない。
到着した宮殿はあちこちが破壊され、激しい戦闘があったことを物語っている。ジャニスは大丈夫だろうか? 生きていることは精霊王様から聞いているが怪我をしていなければ良いのだが。
だが私の心配は杞憂だった。私達が地面に降り立つや否やジャニスが走って来た、どういう訳かサイズの合わないダブダブのマントを引き摺っている。
「やったわよ。父上から後継者に指名されたの。」
「やったじゃない。おめでとう。」
流石というか、コトラルの配下の奇襲を退けただけでなく皇帝の後継者の地位もゲットした様だ。コトラルといいジャニスといい、本当に恐ろしいのは人間なのかもしれないなと思う。
「ジャニス皇女おめでとうございます。」
「ロム様! ありがとうございます。あとは私達の結婚だけですわ。」
シロムさんがジャニスにお祝いの言葉を言うと、ジャニスが嬉しそうにシロムさんに抱き付く。この野郎と思うが周り中が私達に注目している中で顔に出すわけにいかない。
「それで、そっちの首尾は?」
「なんとか成りそうです。」
ジャニスとシロムさんが囁き合っているのが聞こえた。実は私達の目的はコトラルだけではなくコトラルの仲間を一網打尽にすることだったから、コトラルが消滅したことにより手掛かりが途切れてしまうところだった。幸運だったのはシロムさんがコトラルの記憶を手に入れたことだ。魔族の姉妹達の話ではいくらレイスの魂の力を奪っても記憶まで手に入れることは無いそうだから、シロムさんの特別な能力なのかもしれない。
カルミさん達がコトラルの魂の力を奪おうと試みたが失敗の様だ。相手の力の方が強いと逆に力を吸い取られてしまう。このままではカルミさん達の魂が消滅する。
「ウィンディーネ様、チーアル、良いですか? 」
「まったく人のこととなると必死になるのだから...仕方ないわね付き合ってあげる。」
「お心のままに。でも様付けは止めて下さい。」
2人の返事を聞いて僕は決心した。このままカルミさん達が消滅するのを見ていられない。僕は精神世界の入り口を開放し自分の魂とコトラルの魂を繋いだ。レイスの魂の力を奪う方法は僕も知っている....実行する時が来るとは夢にも思わなかったけど....。
これが吉と出るか凶と出るかは分からない。だけど可能性はある。僕の魂の力なんてしれたものだが、僕には契約精霊のチーアルとウィンディーネ様が付いてくれている。この2人の力があれば何とかなるかもしれない。なにせコトラルはすでにカルミさん達4姉妹と力の奪い合いをしているのだ、僕が入れば5対1。いや、チーアルとウィンディーネ様を加えれば7対1だ。
だが甘かった。僕が参戦することで何とか力が均衡したが、それでも僅かにコトラルの力が上だ。
<< 自殺志願者が1人増えるとは驚きましたね。いいでしょう、望みどおりにしてさしあげましょう。>>
「シロム、自分の魂の力を開放しなさい。そうすれば勝てるわよ。」
チーアルが宣言する。だけど魂の力の使い方が分からない、さっき空を飛んだ時も無理だった。
「早く! このままじゃ持たない。」
言われなくても必死なのだが、どうやってもうまく行かない。もともと本番には弱いのだ。焦れば焦るほどどうすれば良いのか分からなくなった。このままでは僕だけでなくチーアルとウィンディーネ様まで消滅してしまう。
遂に均衡がくずれ、力がコトラルの方に流れ始めた。僕は身体を支えられなくなって地面の上に座り込んだ。カルミさん達も苦しそうだ。
「シロムさん、負けないで!」
アーシャ様の声が聞こえる。そうだ! 僕なんかと結婚して下さったアーシャ様の為にもこんな所で消えるわけにはいかない。何とかしないと....。
力だ、力よ出て来い! 必死で念じるが何も起こらない.....どうしよう、どうしよう、どうしよう。
「ええい仕方がない。シロムよ私の力を使え! 」
その声と同時にとんでもない力が僕の魂に流れ込んできた。精霊王様???
それからの逆転は劇的だった。コトラルはなす術もなく魂の力を吸い取られ、あっけなく消滅した。
僕は慌てて精霊王様を見上げた。精霊王様が力を貸して下さったのは間違いない。でもどうやって?
「まったく不甲斐ない奴だ。私のかわいいウィンディーネまで消えてしまうところだったではないか。自分の力も使いこなせんとは先が思いやられるぞ、精進するのだな。」
「精霊王様ありがとうございました。でもどうやって....」
「忘れたか? 私は本人の意思に関係なく精霊契約を結ぶことが出来る。」
「あ、あの....それって仮の契約ですよね。」
「愚か者。私が自分自身の意思で契約したのだ、仮の契約にはならん。これからは私の主人として恥ずかしくない様にきっちりと鍛えてやるから覚悟しろ。」
ヒェ~~~~~。僕は再びその場に座り込んだのだった。
(アーシャ視点)
私達が宮殿に赴くと大騒ぎになった。なにせウィンディーネさんと精霊王様が実体化したままだから目立つことこの上ない。ジャニスが神を味方に付けたと人々に信じさせるにはその方が都合が良いかもと考えたのだ。ウィンディーネさんはボルト皇子が騒ぎを起こした時に実体化したらしいから、逆にウィンディーネさんが戻らなかったら敵に敗れたと思われるかもしれない。
到着した宮殿はあちこちが破壊され、激しい戦闘があったことを物語っている。ジャニスは大丈夫だろうか? 生きていることは精霊王様から聞いているが怪我をしていなければ良いのだが。
だが私の心配は杞憂だった。私達が地面に降り立つや否やジャニスが走って来た、どういう訳かサイズの合わないダブダブのマントを引き摺っている。
「やったわよ。父上から後継者に指名されたの。」
「やったじゃない。おめでとう。」
流石というか、コトラルの配下の奇襲を退けただけでなく皇帝の後継者の地位もゲットした様だ。コトラルといいジャニスといい、本当に恐ろしいのは人間なのかもしれないなと思う。
「ジャニス皇女おめでとうございます。」
「ロム様! ありがとうございます。あとは私達の結婚だけですわ。」
シロムさんがジャニスにお祝いの言葉を言うと、ジャニスが嬉しそうにシロムさんに抱き付く。この野郎と思うが周り中が私達に注目している中で顔に出すわけにいかない。
「それで、そっちの首尾は?」
「なんとか成りそうです。」
ジャニスとシロムさんが囁き合っているのが聞こえた。実は私達の目的はコトラルだけではなくコトラルの仲間を一網打尽にすることだったから、コトラルが消滅したことにより手掛かりが途切れてしまうところだった。幸運だったのはシロムさんがコトラルの記憶を手に入れたことだ。魔族の姉妹達の話ではいくらレイスの魂の力を奪っても記憶まで手に入れることは無いそうだから、シロムさんの特別な能力なのかもしれない。
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