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第1章 惑星ルーテシア編
30. 奇跡の噂
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お披露目から今までにあった出来事はこれくらいである。世界は概ね平和だ。
ちなみに、今私はハルちゃんと一緒にドワーフ族の国の辺境を冒険者の恰好で旅している。実はこれ、私の美味しいものを食べる旅がしたいという希望と、アレフさんの女神依存から世界を脱却させるための方策が一致した結果である。
アレフさん曰く、女神依存から脱却するために女神の露出をゼロにするのは良いが、それだけだと、せっかく女神信仰により維持できている道徳心がなくなり、モラルのない殺伐とした世の中になる可能性があるとのこと。
信仰と言うのは信じるか信じないかの判断を個人がすることだ。その意味ではルーテシア様がいらっしゃった頃は信仰は無かったと言える。人々は年に何回か神殿でルーテシア様のお姿を見、そのお声を聴くことが出来た。その奇跡の技を見る機会も多くあった。人々にとって神が居るのは、この世界が存在することと同じくらい当たり前の事であり信じる対象ではなかったのだ。一方で、その疑い様の無い ”事実” が人々の女神依存を招いたといえる。
だから、これからは神が居るという ”事実” を ”信仰” に変える必要がある。神がいるという事実に適度の疑いを混ぜるのだ。神は ”たぶん” いるに変える。それには、神が人々の目に触れる機会をなくす代わりに、神の奇跡の噂を流すのが良いというのがアレフさんの意見だ。流すのはあくまで噂だ。事実かどうか分からないという色付が必要なのだ。だから奇跡を起こすにも、目撃者が多くてはいけない。すなわち大きな町で奇跡を起こすのは不可だ。
「難しくは無いですよ。辺境の町や村を巡ってください。おふたりのことですから、黙っていても困った人に色々お節介を焼くでしょうし、そうでなければ地方の教会で治療の奉仕を行って下さい。普通では回復出来ない怪我や病気が快癒すれば、それだけで十分噂になりますから。」
以上がアレフさんの言である。ちなみに、アレフさんは最初私に対して話すときはかなり緊張していたが、最近になって漸く慣れ、普通に話せる様になった。アレフさんにとっての仲間と認めてくれた様だ。
もっとも相変わらず人前で話すのは苦手らしいが、そこはトルクさんがスポークスマンとしてカバーしている。時には例の調子でアレフさんの発言を途中で遮って、代わりに話をするものだから、影の女帝と噂されているとか。
そういうわけで、今私とハルちゃんはドワーフ族の国にいる。この3年で、獣人族の国、エルフ族の国、鱗人族の国はすでに回った。ドワーフ族の国には10日前から滞在し辺境を回っている。今日は近くの村にある教会で治療の奉仕を捧げる予定だ。大きな町には薬師や治療魔法士といった医療を専門にする職業の人がおり、お金を出せば治療を受けることが出来る。しかし辺境の土地ではそうはいかない。薬師や治療魔法士が生業として成り立つだけの人口が無いのだ。その様な土地では、怪我や病気になった場合は、自分達で治療するか遠くの町まで運ぶしかなく。毎年、町であれば死ななくても済んだであろう人々が亡くなっている。
教会では、いくつかの教会が共同で薬師や治療魔法士を雇い、これらの村を巡回してもらうことにより無料で村人の治療を行っているが、巡回の頻度が少ないため十分に対応できていないのが現状である。そのため、治療魔法が使える魔法使いがお布施替わりに教会で治療の奉仕をすることは、たとえ修行中の魔法使いであっても歓迎される。
教会に到着すると、すでに10名くらいの患者さんが私達を待っていた。昨日の内に教会に伝えてあったので、患者さん達に連絡してくれていたらしい。お年寄りが多いが、中には若い人もいる。足を骨折している人もいる様だ。ドワーフの村なので当然だが全員ドワーフだ。命に係わる様な急患はいないことを確認できたので、ハルちゃんと一緒に教会で女神像に祈りをささげてから、診察用にとあてがわれた部屋に通してもらう。
ちなみに女神像はドワーフバージョンのルーテシア様の像と、女神トモミの像のふたつが並べて置かれている。この教会の像は小さいので私の顔と女神像のそれが酷似していると気付かれることは無いだろう。
先着順で診察用に与えられた部屋に通してもらい治療を始める、ハルちゃんは私の助手ということになっている。
最初に部屋に入って来たのはおじいさんだった。腰が痛くて歩けないということで、大きな板の上に乗せて運ばれてきた。俗にいうぎっくり腰かもしれないし、骨粗鬆症が原因の圧迫骨折の可能性もある。私は患部に手を翳して診察する振りをする。実は私の魔法は全身を健康体に戻すことが出来るので特に診察の必要は無いのだ。診察の後魔法を使うと、たちどころに元気になり、目まで良く見える様になったと喜びながら歩いて部屋をでていった。私を気に入ったらしく、退室前に「孫の嫁にならんか」としきりに口説かれたが、既婚者ですのでと断った。
ちなみに、私の事はドワーフの娘だと信じきっている。ドワーフ族の国についてから、私が人間族だと疑った人はいない。悲しい現実である。もっとも私は地球から来たので正確にはこの星の人間族とも違うのだけどね。
おじいさんの次に入って来たのは20代後半と思われる女性だった。話を聞くと不妊で悩んでいるらしい。結婚して8年になるがまだ子供が出来ない。義理の両親から孫を期待されていて肩身が狭いとか。生理も順調にあり、体調にもおかしなところは無いという。今回はまじめに探査の魔法で診察する。女性の言う様に身体に異常は見当たらない。その旨を伝え、今日は夕方まで居るので可能ならご主人を連れて来るように言った。不妊の原因が女性にあるとは限らないからね。
次は足を骨折した若者だった。足に添え木をした状態で松葉杖を突きながら入ってくる。おじいさん同様フェイクの診察をして全身に治療魔法を掛けると、折れていた骨はたちどころに繋がった。若者は信じられないという様子で部屋の中を歩き回ったり、足踏みしたりしていたが、何かを感じたのか私に跪き、
「ありがとうございました。感謝します。」
と言ってから出て行った。しめしめ、これで女神の奇跡の噂が更にひとつ広がるかもしれない。
私はこのような感じで、教会で提供された昼食を挟んで夕方まで治療を続けた。昼食の時に神父さんから感謝の言葉を述べられた。午前中に治療した患者さんからの評判は上々らしい。ちなみに不妊症で悩んでいた女性は昼過ぎにご主人をつれて再びやって来た。診察するとやはりご主人側に原因があった。治療したので、近い内に子供が出来る可能性は高い。
ちなみに、今私はハルちゃんと一緒にドワーフ族の国の辺境を冒険者の恰好で旅している。実はこれ、私の美味しいものを食べる旅がしたいという希望と、アレフさんの女神依存から世界を脱却させるための方策が一致した結果である。
アレフさん曰く、女神依存から脱却するために女神の露出をゼロにするのは良いが、それだけだと、せっかく女神信仰により維持できている道徳心がなくなり、モラルのない殺伐とした世の中になる可能性があるとのこと。
信仰と言うのは信じるか信じないかの判断を個人がすることだ。その意味ではルーテシア様がいらっしゃった頃は信仰は無かったと言える。人々は年に何回か神殿でルーテシア様のお姿を見、そのお声を聴くことが出来た。その奇跡の技を見る機会も多くあった。人々にとって神が居るのは、この世界が存在することと同じくらい当たり前の事であり信じる対象ではなかったのだ。一方で、その疑い様の無い ”事実” が人々の女神依存を招いたといえる。
だから、これからは神が居るという ”事実” を ”信仰” に変える必要がある。神がいるという事実に適度の疑いを混ぜるのだ。神は ”たぶん” いるに変える。それには、神が人々の目に触れる機会をなくす代わりに、神の奇跡の噂を流すのが良いというのがアレフさんの意見だ。流すのはあくまで噂だ。事実かどうか分からないという色付が必要なのだ。だから奇跡を起こすにも、目撃者が多くてはいけない。すなわち大きな町で奇跡を起こすのは不可だ。
「難しくは無いですよ。辺境の町や村を巡ってください。おふたりのことですから、黙っていても困った人に色々お節介を焼くでしょうし、そうでなければ地方の教会で治療の奉仕を行って下さい。普通では回復出来ない怪我や病気が快癒すれば、それだけで十分噂になりますから。」
以上がアレフさんの言である。ちなみに、アレフさんは最初私に対して話すときはかなり緊張していたが、最近になって漸く慣れ、普通に話せる様になった。アレフさんにとっての仲間と認めてくれた様だ。
もっとも相変わらず人前で話すのは苦手らしいが、そこはトルクさんがスポークスマンとしてカバーしている。時には例の調子でアレフさんの発言を途中で遮って、代わりに話をするものだから、影の女帝と噂されているとか。
そういうわけで、今私とハルちゃんはドワーフ族の国にいる。この3年で、獣人族の国、エルフ族の国、鱗人族の国はすでに回った。ドワーフ族の国には10日前から滞在し辺境を回っている。今日は近くの村にある教会で治療の奉仕を捧げる予定だ。大きな町には薬師や治療魔法士といった医療を専門にする職業の人がおり、お金を出せば治療を受けることが出来る。しかし辺境の土地ではそうはいかない。薬師や治療魔法士が生業として成り立つだけの人口が無いのだ。その様な土地では、怪我や病気になった場合は、自分達で治療するか遠くの町まで運ぶしかなく。毎年、町であれば死ななくても済んだであろう人々が亡くなっている。
教会では、いくつかの教会が共同で薬師や治療魔法士を雇い、これらの村を巡回してもらうことにより無料で村人の治療を行っているが、巡回の頻度が少ないため十分に対応できていないのが現状である。そのため、治療魔法が使える魔法使いがお布施替わりに教会で治療の奉仕をすることは、たとえ修行中の魔法使いであっても歓迎される。
教会に到着すると、すでに10名くらいの患者さんが私達を待っていた。昨日の内に教会に伝えてあったので、患者さん達に連絡してくれていたらしい。お年寄りが多いが、中には若い人もいる。足を骨折している人もいる様だ。ドワーフの村なので当然だが全員ドワーフだ。命に係わる様な急患はいないことを確認できたので、ハルちゃんと一緒に教会で女神像に祈りをささげてから、診察用にとあてがわれた部屋に通してもらう。
ちなみに女神像はドワーフバージョンのルーテシア様の像と、女神トモミの像のふたつが並べて置かれている。この教会の像は小さいので私の顔と女神像のそれが酷似していると気付かれることは無いだろう。
先着順で診察用に与えられた部屋に通してもらい治療を始める、ハルちゃんは私の助手ということになっている。
最初に部屋に入って来たのはおじいさんだった。腰が痛くて歩けないということで、大きな板の上に乗せて運ばれてきた。俗にいうぎっくり腰かもしれないし、骨粗鬆症が原因の圧迫骨折の可能性もある。私は患部に手を翳して診察する振りをする。実は私の魔法は全身を健康体に戻すことが出来るので特に診察の必要は無いのだ。診察の後魔法を使うと、たちどころに元気になり、目まで良く見える様になったと喜びながら歩いて部屋をでていった。私を気に入ったらしく、退室前に「孫の嫁にならんか」としきりに口説かれたが、既婚者ですのでと断った。
ちなみに、私の事はドワーフの娘だと信じきっている。ドワーフ族の国についてから、私が人間族だと疑った人はいない。悲しい現実である。もっとも私は地球から来たので正確にはこの星の人間族とも違うのだけどね。
おじいさんの次に入って来たのは20代後半と思われる女性だった。話を聞くと不妊で悩んでいるらしい。結婚して8年になるがまだ子供が出来ない。義理の両親から孫を期待されていて肩身が狭いとか。生理も順調にあり、体調にもおかしなところは無いという。今回はまじめに探査の魔法で診察する。女性の言う様に身体に異常は見当たらない。その旨を伝え、今日は夕方まで居るので可能ならご主人を連れて来るように言った。不妊の原因が女性にあるとは限らないからね。
次は足を骨折した若者だった。足に添え木をした状態で松葉杖を突きながら入ってくる。おじいさん同様フェイクの診察をして全身に治療魔法を掛けると、折れていた骨はたちどころに繋がった。若者は信じられないという様子で部屋の中を歩き回ったり、足踏みしたりしていたが、何かを感じたのか私に跪き、
「ありがとうございました。感謝します。」
と言ってから出て行った。しめしめ、これで女神の奇跡の噂が更にひとつ広がるかもしれない。
私はこのような感じで、教会で提供された昼食を挟んで夕方まで治療を続けた。昼食の時に神父さんから感謝の言葉を述べられた。午前中に治療した患者さんからの評判は上々らしい。ちなみに不妊症で悩んでいた女性は昼過ぎにご主人をつれて再びやって来た。診察するとやはりご主人側に原因があった。治療したので、近い内に子供が出来る可能性は高い。
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