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第3章 惑星マーカス編
13. スタンピード
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しばらく待っているとカイルさんからの伝令が来た。町全体の避難命令を出したが避難の完了までには半日以上かかるだろうとの事。それとAクラスとBクラスの冒険者は町を守るために残る事に成った旨の連絡があった。了解し、避難が完了したら再度連絡を貰えるようお願いする。
さてと、私は周りを見回した。この部屋にはリリ様、イースちゃん、ハンスくん、サマンサさん、サーシャさん、コトラルさん、アルトくん、それに私の8人だけだ。このメンバーには本当のことをいっても良いだろう。
「皆さん、魔王さんへの説得とスタンピードからの町の防御を同時に行うことは私ひとりでは無理です。ですので私の上司のリリ様に応援を求めました。」
「聖女様、私達では頼りになりませんか?」
「サマンサさん、とりあえず私の話を聞いてもらえませんか? それから判断して下さい。まず私は聖女ではありません、神です。」
「えっ、神様?」
とサマンサさんが考え込んだ。今の内だ、私は皆にこの宇宙と神について、超越者と神の経緯について、この星のダンジョンに超越者の子孫が住んでいることについて。神は超越者との戦いではなく共存を望んでいることについて話をする。
「そういえば聖女さまも魔王を宥めて眠りにつかせるのであって、退治するわけではありませんね...。」
相変わらずサマンサさんは聖女にこだわっている様だな。
「....と言う訳で、ここで超越者と戦うつもりはありません。あくまで目的は説得です。でもスタンピードで町を破壊させるつもりもないのです。ダンジョン中のモンスターが一気に出てくれば町中のAクラス冒険者が束になっても敵わないでしょう。ですので私がダンジョンの外でモンスターが町に向かうのを食い止めます。超越者の説得にはリリ様それにイースさんとハンスくんに行ってもらいます。」
「それで私達は?」
「サマンサさんとサーシャさんには他の冒険者と一緒に町の防衛をお願いします。コトラルさんとアルトくんは町の人達と一緒に退避です。」
コトラルさんとアルトくんが不満を漏らしたが、サマンサさんの一喝でおとなしくなる。やっぱりサマンサさんは怖い...。
「残念ですが承知しました。」
よかった何とか納得してくれた様だ。
その時カイルから伝令が来て町の避難が完了した旨を伝えてくれる。
<< それでは行きましょうか >>
とリリ様が言う。
「トモミちゃん、モンスターは出口からだけ出てくるとは限らないから注意して。」
とイースちゃん。
「了解。ありがとう。」
私とリリ様、イースちゃん、ハンスくんの4人だけがダンジョンに向かう。サマンサさんとサーシャさんは万が一私が撃ち漏らしたときの為に町の最後の砦として他のAクラス、Bクラスの冒険者と共に町の近くで待機だ。コトラルさんとアルトくんは不承不承ながら退避に同意してくれた。
リリ様とイースちゃんがダンジョンの入り口から中に進むのを見送り、私は入り口から少し離れた位置まで後退して10メートルくらいの高さまで浮かび魔力遮断結界を解除した。探査魔法を常時使用してモンスターの動きを探る。探査魔法はダンジョンの内部までは調べられないが、モンスターがダンジョンが出て来しだい知ることが出来るはずだ。町の方からは「飛んでる!」とか「光ってるぞ!」とかの声が聞こえるが今は無視だ。
緊張のまま時が過ぎて行くが何も起こらない。このままイースちゃんのお父さんの説得に成功すればよいと思ったが世の中そう甘くはなかった。ダンジョン上部の地面に沢山の亀裂が入いり、その割れ目から一斉にモンスターが這い出して来る。
「来ましたね....。」
私は広範囲に破壊魔法を打ち込む。沢山のモンスターが一斉に消滅するが、消える先から新しいモンスターが這い出して来る。この野郎! 私の魔力をなめるなよ。今の私の魔力はリリ様に匹敵してるんだ。魔力切れなんか期待しても無駄だからな。私は途切れなく連続して破壊魔法を打ち込み続ける。だがモンスターの出現頻度は増え続けついに私の破壊魔法をすり抜けるモンスターが現れる。くそ、これ以上の対応は無理だ後は冒険者の皆さんにお任せするしかない。
そのうちに防御結界を使うモンスターが現れた。それほど強力な結界ではないので対応可能だが、これ以上破壊魔法を強くすると地形が変わるが仕方が無い、町を守ってくれている冒険者の命の方が大切だ。私の強力な破壊魔法を連続して浴びて地面がどんどんえぐれて行く。このままだとダンジョンが無くなってしまいそうだ。深さから言ってすでに第一階層までは無くなったと思う。
その時ダンジョンから遠く離れた地面から何か巨大なものが飛び出した。しまった! あんなところにもダンジョンからの出口があったのか! 幸いそこから飛び出したのは一匹だけだ。飛び出したモンスターは全長30メートルくらいの巨体。全身が炎に包まれている。火竜というやつだろうか? そいつは私の方向に向きを変えると炎のブレスを吐いた。もちろん防御結界を張っているので私に届く前に弾かれる。だが私の攻撃も相手の防御結界に弾かれた。くそ、ダンジョンへの破壊魔法の連射を継続しながらの片手間での攻撃では仕留められない。モンスターは私に体当たりをするつもりかぐんぐん近づいてくる。避けたら町の方が危ない。数秒でいいから溜めを作る時間が欲しい。幸い私の連続攻撃によってダンジョン上部の穴はかなり深くなっている。これなら攻撃を中断しても数秒間はモンスターが地上に現れないかもしれない。
意を決して一瞬ダンジョンへの破壊魔法を止め、その分の魔力を手の平の間に蓄積する、彗星・小惑星除去作業の要領だ。溜めた数発分の魔力を破壊魔法として放出するとさすがの火竜も光の粒子となって消えた。すぐにダンジョンへの攻撃を再開するが、飛翔型のモンスターが10匹ほど町に向かった後だった。ごめん、冒険者さん達。
その後はしばらくこう着状態が続く。私の破壊魔法で穿たれた穴はすでに第3階層に達している。その時漸くモンスターの出現が止まった。と同時にリリ様とイースちゃん、ハンスくんが私の傍に瞬間移動した。
<< ごめん、トモミ。説得できなかった。>>
とリリ様が念話で伝えてくる。ありゃ、リリ様でも無理だったか。イースさんのお父さんと全面対決するしかないのだろうか。でもそうなったらこの星がただでは済まないだろう。どうしょう? どうしたらいい?
そんなことを考えていると火竜が出てきた穴から一人の男性が飛び出し、そのまま私達の方に飛んでくる。黒のスーツ姿で結構カッコいい。男性は私の前10メートルくらいまで接近するとそこで止まり私に向かって優雅に上半身を傾けお辞儀をした。
「我が名はライネル、超越者一族の長だ。ラース様を滅した神トモミ殿とお見受けする。死に花を咲かせる相手としては申し分ない。私と勝負してもらおう。」
リリ様より私を対戦相手としてご所望の様だ。どうして?
「ちょ、ちょっと待って下さい。私達は超越者一族との共存を望んでいるんです。なぜ戦わなければならないんですか?」
と一応尋ねてみる。
「神と共存などするくらいなら我ら一族は死を選ぶ。神に見つかった以上我らの野望は絶たれた。あとは潔く散るのみ。」
「そ、それは一族の総意なんですか? 少なくともここに居るイースちゃんはそんなこと望んでいませんよ。」
「ふん、裏切者は好きにするが良い。強要はせん。」
ふむ、きつい言葉を使っているが要するに好きにしろと言うことだ。案外神との共存に反対しているのはこの人のみだったりして。その時イースちゃんが大声で叫ぶ。
「お父さんいい加減にして! 超越者の誇りよりお母さんの方が大事じゃないの!」
「だから助かりたければ降参すれば良いと言っている。トモミ殿、どうか超越者一族の長としての最後の矜持を通させてくれぬか。」
どう見ても決心は固いね。やるしかないかと考えた時、リリ様の声が響いた。
「戦うなら私が相手をします。トモミは戦いの神ではありません、きっとあなたを傷つけるのを躊躇して碌な戦い方をしないでしょう。それでは戦う相手としてあなたにも悔いが残るのでは?」
「何を馬鹿なことを、ラース様を滅した神が戦えないだと!?」
「あれは事故です。トモミはゲートを破壊しようとしただけです。」
「なんだと....。」
ライネルさんはそれを聞いた途端見るからに気落ちしてしまった。まるで自分を支えていた最後のものが崩れ落ちたかの様だ。
「ふっふっふっ、あははははは、ならばもう何も望まんとっとと殺すがよい。」
といってライネルさんは自らの防御結界を解除した。その姿はとても悲しそうで...私は見ていられなかった。
「ライネルさん、分かりました。私はあなたと戦います。」
と静かに告げる。我ながらバカな行動だとは思うがライネルさんの心を救うにはこれしかないと感じたんだ。不老不死で無い者はいつかは死ぬ。それなら納得のいく最後を迎えるのもひとつの幸せなのかもしれない。ライネルさんは驚いた様に顔を上げた。すかさず私は言葉を続ける。
「でも覚悟して下さいね。最初から全力で行きます。言っておきますが私は強いですよ、魔力だけならリリ様にも負けません。」
さてと、私は周りを見回した。この部屋にはリリ様、イースちゃん、ハンスくん、サマンサさん、サーシャさん、コトラルさん、アルトくん、それに私の8人だけだ。このメンバーには本当のことをいっても良いだろう。
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相変わらずサマンサさんは聖女にこだわっている様だな。
「....と言う訳で、ここで超越者と戦うつもりはありません。あくまで目的は説得です。でもスタンピードで町を破壊させるつもりもないのです。ダンジョン中のモンスターが一気に出てくれば町中のAクラス冒険者が束になっても敵わないでしょう。ですので私がダンジョンの外でモンスターが町に向かうのを食い止めます。超越者の説得にはリリ様それにイースさんとハンスくんに行ってもらいます。」
「それで私達は?」
「サマンサさんとサーシャさんには他の冒険者と一緒に町の防衛をお願いします。コトラルさんとアルトくんは町の人達と一緒に退避です。」
コトラルさんとアルトくんが不満を漏らしたが、サマンサさんの一喝でおとなしくなる。やっぱりサマンサさんは怖い...。
「残念ですが承知しました。」
よかった何とか納得してくれた様だ。
その時カイルから伝令が来て町の避難が完了した旨を伝えてくれる。
<< それでは行きましょうか >>
とリリ様が言う。
「トモミちゃん、モンスターは出口からだけ出てくるとは限らないから注意して。」
とイースちゃん。
「了解。ありがとう。」
私とリリ様、イースちゃん、ハンスくんの4人だけがダンジョンに向かう。サマンサさんとサーシャさんは万が一私が撃ち漏らしたときの為に町の最後の砦として他のAクラス、Bクラスの冒険者と共に町の近くで待機だ。コトラルさんとアルトくんは不承不承ながら退避に同意してくれた。
リリ様とイースちゃんがダンジョンの入り口から中に進むのを見送り、私は入り口から少し離れた位置まで後退して10メートルくらいの高さまで浮かび魔力遮断結界を解除した。探査魔法を常時使用してモンスターの動きを探る。探査魔法はダンジョンの内部までは調べられないが、モンスターがダンジョンが出て来しだい知ることが出来るはずだ。町の方からは「飛んでる!」とか「光ってるぞ!」とかの声が聞こえるが今は無視だ。
緊張のまま時が過ぎて行くが何も起こらない。このままイースちゃんのお父さんの説得に成功すればよいと思ったが世の中そう甘くはなかった。ダンジョン上部の地面に沢山の亀裂が入いり、その割れ目から一斉にモンスターが這い出して来る。
「来ましたね....。」
私は広範囲に破壊魔法を打ち込む。沢山のモンスターが一斉に消滅するが、消える先から新しいモンスターが這い出して来る。この野郎! 私の魔力をなめるなよ。今の私の魔力はリリ様に匹敵してるんだ。魔力切れなんか期待しても無駄だからな。私は途切れなく連続して破壊魔法を打ち込み続ける。だがモンスターの出現頻度は増え続けついに私の破壊魔法をすり抜けるモンスターが現れる。くそ、これ以上の対応は無理だ後は冒険者の皆さんにお任せするしかない。
そのうちに防御結界を使うモンスターが現れた。それほど強力な結界ではないので対応可能だが、これ以上破壊魔法を強くすると地形が変わるが仕方が無い、町を守ってくれている冒険者の命の方が大切だ。私の強力な破壊魔法を連続して浴びて地面がどんどんえぐれて行く。このままだとダンジョンが無くなってしまいそうだ。深さから言ってすでに第一階層までは無くなったと思う。
その時ダンジョンから遠く離れた地面から何か巨大なものが飛び出した。しまった! あんなところにもダンジョンからの出口があったのか! 幸いそこから飛び出したのは一匹だけだ。飛び出したモンスターは全長30メートルくらいの巨体。全身が炎に包まれている。火竜というやつだろうか? そいつは私の方向に向きを変えると炎のブレスを吐いた。もちろん防御結界を張っているので私に届く前に弾かれる。だが私の攻撃も相手の防御結界に弾かれた。くそ、ダンジョンへの破壊魔法の連射を継続しながらの片手間での攻撃では仕留められない。モンスターは私に体当たりをするつもりかぐんぐん近づいてくる。避けたら町の方が危ない。数秒でいいから溜めを作る時間が欲しい。幸い私の連続攻撃によってダンジョン上部の穴はかなり深くなっている。これなら攻撃を中断しても数秒間はモンスターが地上に現れないかもしれない。
意を決して一瞬ダンジョンへの破壊魔法を止め、その分の魔力を手の平の間に蓄積する、彗星・小惑星除去作業の要領だ。溜めた数発分の魔力を破壊魔法として放出するとさすがの火竜も光の粒子となって消えた。すぐにダンジョンへの攻撃を再開するが、飛翔型のモンスターが10匹ほど町に向かった後だった。ごめん、冒険者さん達。
その後はしばらくこう着状態が続く。私の破壊魔法で穿たれた穴はすでに第3階層に達している。その時漸くモンスターの出現が止まった。と同時にリリ様とイースちゃん、ハンスくんが私の傍に瞬間移動した。
<< ごめん、トモミ。説得できなかった。>>
とリリ様が念話で伝えてくる。ありゃ、リリ様でも無理だったか。イースさんのお父さんと全面対決するしかないのだろうか。でもそうなったらこの星がただでは済まないだろう。どうしょう? どうしたらいい?
そんなことを考えていると火竜が出てきた穴から一人の男性が飛び出し、そのまま私達の方に飛んでくる。黒のスーツ姿で結構カッコいい。男性は私の前10メートルくらいまで接近するとそこで止まり私に向かって優雅に上半身を傾けお辞儀をした。
「我が名はライネル、超越者一族の長だ。ラース様を滅した神トモミ殿とお見受けする。死に花を咲かせる相手としては申し分ない。私と勝負してもらおう。」
リリ様より私を対戦相手としてご所望の様だ。どうして?
「ちょ、ちょっと待って下さい。私達は超越者一族との共存を望んでいるんです。なぜ戦わなければならないんですか?」
と一応尋ねてみる。
「神と共存などするくらいなら我ら一族は死を選ぶ。神に見つかった以上我らの野望は絶たれた。あとは潔く散るのみ。」
「そ、それは一族の総意なんですか? 少なくともここに居るイースちゃんはそんなこと望んでいませんよ。」
「ふん、裏切者は好きにするが良い。強要はせん。」
ふむ、きつい言葉を使っているが要するに好きにしろと言うことだ。案外神との共存に反対しているのはこの人のみだったりして。その時イースちゃんが大声で叫ぶ。
「お父さんいい加減にして! 超越者の誇りよりお母さんの方が大事じゃないの!」
「だから助かりたければ降参すれば良いと言っている。トモミ殿、どうか超越者一族の長としての最後の矜持を通させてくれぬか。」
どう見ても決心は固いね。やるしかないかと考えた時、リリ様の声が響いた。
「戦うなら私が相手をします。トモミは戦いの神ではありません、きっとあなたを傷つけるのを躊躇して碌な戦い方をしないでしょう。それでは戦う相手としてあなたにも悔いが残るのでは?」
「何を馬鹿なことを、ラース様を滅した神が戦えないだと!?」
「あれは事故です。トモミはゲートを破壊しようとしただけです。」
「なんだと....。」
ライネルさんはそれを聞いた途端見るからに気落ちしてしまった。まるで自分を支えていた最後のものが崩れ落ちたかの様だ。
「ふっふっふっ、あははははは、ならばもう何も望まんとっとと殺すがよい。」
といってライネルさんは自らの防御結界を解除した。その姿はとても悲しそうで...私は見ていられなかった。
「ライネルさん、分かりました。私はあなたと戦います。」
と静かに告げる。我ながらバカな行動だとは思うがライネルさんの心を救うにはこれしかないと感じたんだ。不老不死で無い者はいつかは死ぬ。それなら納得のいく最後を迎えるのもひとつの幸せなのかもしれない。ライネルさんは驚いた様に顔を上げた。すかさず私は言葉を続ける。
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