78 / 90
第3章 惑星マーカス編
14. 魔王との一騎打ち
しおりを挟む
「ほほぅ。望む所だ!」
ライネルさんに気力が蘇った。
「ただし、戦う場所は宇宙空間です。付いて来て下さい。」
私はイースちゃんに向かって一言「ごめんね」と呟いてから瞬間移動で宇宙空間に移動した。ライネルさんも後をついて来る。私は何回かに分けて瞬間移動を繰り返し銀河系から距離を取った。瞬間移動を何回かに分けたのはライネルさんが付いてこれるかどうか心配だったからだ。
<< ここは次元ゲートがあった場所、すなわちラース様が最後を迎えられた場所です。私達の戦いにふさわしい場所だと思いませんか? それでは始めましょうか?>>
と念話でライネルさんに呼びかける。
<< いつでも良いぞ >>
相手の了承を確認し、私は例によって手の平の間に魔力を溜め始める。その間にライネルさんが攻撃魔法を放ってくるが結界で防御する。私が溜めた魔力で破壊魔法を撃つとライネルさんは瞬間移動で回避した。攻撃するまでにこれだけ時間をかけていたら避けられて当たり前であるが、私の狙いは別にある。瞬間移動を連発させて相手の魔力を削ぐのだ。正直な話、私は対人戦闘の経験がほとんど無い。そんな私がいかに頑張ったところで戦闘訓練を積んだ人の技には勝てないだろう。だとしたら勝機は私の魔力量だ、これだけは自信がある。だから相手に魔力を使わせて自滅を狙う。せこいと言われるかもしれないが私が勝つためにはこれしかないだろう。その後は通常の破壊魔法を混ぜながらとにかく手数を放つ。ライネルさんも攻撃してくるがこちらは防御結界で防ぐだけだ。ライネルさんは毎回瞬間移動で避けている。私の破壊魔法が強力で防御結界では防げないと判断したのだろう。瞬間移動は結構魔力を使う、私も強力な破壊魔法を撃ち続けて魔力を消費しているから条件は同じ。となればもともとの魔力量が多い方が有利なはず。そんなことを考えていると、突然私の胸にぽっかりと穴が開いた。私の防御結界がライネルさんの破壊魔法に突き破られたのだ。やられた、魔力を強めるのではなく、目標を小さく絞り込むことにより貫通力を上げ結界を突き破ったのだろう。一瞬、ひゃっとしたがこの程度は問題ない。すぐに身体を再生して事無きを得る。もちろん穴の開いた服も修復した(そのままだと恥ずかしいからね)。さて、お返しに破壊魔法を特定の方向ではなく360度あらゆる方向に向けて放出する。案の定ライネルさんは瞬間移動で逃れようとするがそれは無理だ。面の攻撃は避けられない。その代りダメージも少ない。私の破壊魔法はライネルさんの防御結界を通過したもののライネルさんの皮膚の表面を少し焦がしただけに終わる。これで相子だろう。
さて、仕切り直しと思ってライネルさんを見る。あれ? なんだか苦しそうだ。ひょっとしてもう魔力切れを起こしたのか?
「ライネルさん、もう止めませんか?」
と問いかけてみるが返事はない。様子がおかしい、まるで心を何かに支配されたかの様に無表情で佇んでいる。驚いて神経を集中すると微かな念が伝わって来た。
<< ふふふっ、漸く捕まえたぞ。ラースの下僕よ....。>>
明らかにライネルさんの念ではない。何者かにライネルさんの精神が支配されている。
<< だれ? >>
私は思わず見えない相手に念を飛ばしていた。
<< 人に尋ねるまでにまずは自分が名乗るのが礼儀であろうが、まあ良い。私は超越者一族の皇帝ガースだ。これよりお前達の次元を支配しに参る。覚悟するが良い。>>
皇帝? ガース? まさか超越者の皇帝か? こっちに来るって? どうやって? とあたふたしているとライネルさんからとんでもない魔力が放出された。同時に何もない空間に穴が開いて行く。皇帝ガースが次元ホールを作るのにライネルさんを通して魔力を送っている。無茶なことを!明らかにライネルさんの魔力許容量を超えている。このままではライネルさんの身体が保たない!
どうする? どうする? どうしょう? とあわあわとする私。だが、ライネルさんの苦しそうな顔を見た途端心が決まった。ライネルさんに体当たりし、そのまま上位次元(すなわち私が生まれた次元)に瞬間移動したのだ。勿論ライネルさんも一緒だ。上位次元では皇帝ガースと思われる男性が驚いた顔でこちらを見つめている。ライネルさんがこちらに来てしまっては次元ホールを開けるのは無理だ。ざまあみろ!次の瞬間私はライネルさん込みで思いっきり遠くへ瞬間移動した。私の精一杯の魔力で出来る限り遠くへだ。皇帝ガースが追ってくる可能性は高いが、次元ホールを開けるのに大量の魔力を消費した直後だ、これだけ長距離の瞬間移動は出来ないかもと考えたのだ。
周りを見渡す。皇帝ガースは追って来ない。私は賭けに勝った様だ。瞬間移動した相手を追うには直ちに後を追う必要がある、もう大丈夫だろう。ホッとしてライネルさんを見る。ライネルさんは惚けた様に私を見ていたが、その内に我に返った様に声を発した。
「トモミ殿、何が起こった? ここはどこだ?」
どうやら皇帝ガースの思念に囚われてからの記憶がない様だ。私は経緯を話す。
「なんと! 皇帝が生きていただと!」
「その様ですね、この次元に逃げ延びたのでしょう。しかも再び他人の魂の力を吸収して力をつけている様です。あれを見てください。」
私は宇宙の一角を指差す。そこにはひとつの銀河が暗黒の宇宙を背景に浮かんでいた。どうやったのかは分からないが銀河ひとつこの次元に戻されている! あの銀河の人々や神々から魂の力を手に入れたのだろう。銀河の中がどうなっているか心配だが今はライネルさんのことだ。
「ライネルさんはこれからどうしますか? 皇帝の元に行くなら止めませんよ。」
「とんでもない!皇帝はラース様の名誉を貶めた張本人だ。敵対することはあっても相入れる事はない。」
「分かりました。それでこれからどうしますか、元の次元に戻るならお連れしますよ。そこで戦いの続きをしても良いですし。」
「私もそれ程恥知らずではない。助けられた時点で私の負けだ。私をどうするかはトモミ殿が決めてくれ。」
意外に素直だ。名誉を重んじるということは本来こういうことなのかもしれない。
「それでは、今後は他人の魂を利用しないと約束してください。勿論他の超越者の方も同様です。」
「それだけで良いのか? 俺達は罪人ではないのか?」
「それ以上は私だけでは決められませんが、リリ様もこれ以上のことは求めないと思います。」
「....分かった言うとおりにしよう。」
「ありがとうございます。安心しました。ただ少し付き合ってもらってよろしいですか? あの銀河がどの様な状況になっているか調べたいのです。」
「この期に及んで他の銀河の心配か? まあ良い俺は負けたんだなんでも従うよ。」
「いやなら良いですよ。先に元の次元にお送りします。」
「いや冗談だ。喜んで付き合おう。」
「ありがとうございます。それではあの銀河に瞬間移動します。」
私達は共に瞬間移動した。どうやって下位次元からこの次元に戻したのだろう。私達の銀河に同じ手を使われないためにも知る必要がある。その為にはこの銀河の上級神や中級神に接触するのが一番近道だろうがどこにいるか分からないし、超越者の監視が付いている可能性がある。下級神に接触するのも同様だがまだリスクは少ないかもしれない。なにせ下級審は数が多いのだ。全ての下級神に監視を付けるのは不可能だろう。
手近な惑星に瞬間移動し上空からこの惑星の様子を観察する。特に以上は見当たらない。山があり、森があり、村や町もある。住んでいる人達は動物の耳や尻尾を持った獣人が多い様だが人間族もいる様で私やライネルさんが降り立っても目立ちはしないと思える。文化の程度は分からないが、少数ながら自動車の様なものも走っているので低くはない様だ。この星の神に接触する為に神殿を探す。惑星全体を対象に念話で話しかける事も出来るが超越者のに発見される恐れがある。神殿でなら魔力を抑えた念話でもこの星の神に届くかもしれない。ついに大きな街で神殿の様な建物を見つけた。屋根に降り立ちこの星の下級神に出力を抑えた念話で話しかける。
<< この星の管理神様、応答をお願いします。こちらは上級神リリ様の銀河の神トモミです。>>
何度か呼びかけると嬉しいことに返事があった。
<< この星の下級神ライルだ。なんと他の銀河の神だと! >>
<< ライルさんですね。初めましてトモミです。この銀河の状況について教えて頂きたいのですがお時間を取っていただけませんか?>>
<< 分かった。何が聞きたい? >>
ライネルさんに気力が蘇った。
「ただし、戦う場所は宇宙空間です。付いて来て下さい。」
私はイースちゃんに向かって一言「ごめんね」と呟いてから瞬間移動で宇宙空間に移動した。ライネルさんも後をついて来る。私は何回かに分けて瞬間移動を繰り返し銀河系から距離を取った。瞬間移動を何回かに分けたのはライネルさんが付いてこれるかどうか心配だったからだ。
<< ここは次元ゲートがあった場所、すなわちラース様が最後を迎えられた場所です。私達の戦いにふさわしい場所だと思いませんか? それでは始めましょうか?>>
と念話でライネルさんに呼びかける。
<< いつでも良いぞ >>
相手の了承を確認し、私は例によって手の平の間に魔力を溜め始める。その間にライネルさんが攻撃魔法を放ってくるが結界で防御する。私が溜めた魔力で破壊魔法を撃つとライネルさんは瞬間移動で回避した。攻撃するまでにこれだけ時間をかけていたら避けられて当たり前であるが、私の狙いは別にある。瞬間移動を連発させて相手の魔力を削ぐのだ。正直な話、私は対人戦闘の経験がほとんど無い。そんな私がいかに頑張ったところで戦闘訓練を積んだ人の技には勝てないだろう。だとしたら勝機は私の魔力量だ、これだけは自信がある。だから相手に魔力を使わせて自滅を狙う。せこいと言われるかもしれないが私が勝つためにはこれしかないだろう。その後は通常の破壊魔法を混ぜながらとにかく手数を放つ。ライネルさんも攻撃してくるがこちらは防御結界で防ぐだけだ。ライネルさんは毎回瞬間移動で避けている。私の破壊魔法が強力で防御結界では防げないと判断したのだろう。瞬間移動は結構魔力を使う、私も強力な破壊魔法を撃ち続けて魔力を消費しているから条件は同じ。となればもともとの魔力量が多い方が有利なはず。そんなことを考えていると、突然私の胸にぽっかりと穴が開いた。私の防御結界がライネルさんの破壊魔法に突き破られたのだ。やられた、魔力を強めるのではなく、目標を小さく絞り込むことにより貫通力を上げ結界を突き破ったのだろう。一瞬、ひゃっとしたがこの程度は問題ない。すぐに身体を再生して事無きを得る。もちろん穴の開いた服も修復した(そのままだと恥ずかしいからね)。さて、お返しに破壊魔法を特定の方向ではなく360度あらゆる方向に向けて放出する。案の定ライネルさんは瞬間移動で逃れようとするがそれは無理だ。面の攻撃は避けられない。その代りダメージも少ない。私の破壊魔法はライネルさんの防御結界を通過したもののライネルさんの皮膚の表面を少し焦がしただけに終わる。これで相子だろう。
さて、仕切り直しと思ってライネルさんを見る。あれ? なんだか苦しそうだ。ひょっとしてもう魔力切れを起こしたのか?
「ライネルさん、もう止めませんか?」
と問いかけてみるが返事はない。様子がおかしい、まるで心を何かに支配されたかの様に無表情で佇んでいる。驚いて神経を集中すると微かな念が伝わって来た。
<< ふふふっ、漸く捕まえたぞ。ラースの下僕よ....。>>
明らかにライネルさんの念ではない。何者かにライネルさんの精神が支配されている。
<< だれ? >>
私は思わず見えない相手に念を飛ばしていた。
<< 人に尋ねるまでにまずは自分が名乗るのが礼儀であろうが、まあ良い。私は超越者一族の皇帝ガースだ。これよりお前達の次元を支配しに参る。覚悟するが良い。>>
皇帝? ガース? まさか超越者の皇帝か? こっちに来るって? どうやって? とあたふたしているとライネルさんからとんでもない魔力が放出された。同時に何もない空間に穴が開いて行く。皇帝ガースが次元ホールを作るのにライネルさんを通して魔力を送っている。無茶なことを!明らかにライネルさんの魔力許容量を超えている。このままではライネルさんの身体が保たない!
どうする? どうする? どうしょう? とあわあわとする私。だが、ライネルさんの苦しそうな顔を見た途端心が決まった。ライネルさんに体当たりし、そのまま上位次元(すなわち私が生まれた次元)に瞬間移動したのだ。勿論ライネルさんも一緒だ。上位次元では皇帝ガースと思われる男性が驚いた顔でこちらを見つめている。ライネルさんがこちらに来てしまっては次元ホールを開けるのは無理だ。ざまあみろ!次の瞬間私はライネルさん込みで思いっきり遠くへ瞬間移動した。私の精一杯の魔力で出来る限り遠くへだ。皇帝ガースが追ってくる可能性は高いが、次元ホールを開けるのに大量の魔力を消費した直後だ、これだけ長距離の瞬間移動は出来ないかもと考えたのだ。
周りを見渡す。皇帝ガースは追って来ない。私は賭けに勝った様だ。瞬間移動した相手を追うには直ちに後を追う必要がある、もう大丈夫だろう。ホッとしてライネルさんを見る。ライネルさんは惚けた様に私を見ていたが、その内に我に返った様に声を発した。
「トモミ殿、何が起こった? ここはどこだ?」
どうやら皇帝ガースの思念に囚われてからの記憶がない様だ。私は経緯を話す。
「なんと! 皇帝が生きていただと!」
「その様ですね、この次元に逃げ延びたのでしょう。しかも再び他人の魂の力を吸収して力をつけている様です。あれを見てください。」
私は宇宙の一角を指差す。そこにはひとつの銀河が暗黒の宇宙を背景に浮かんでいた。どうやったのかは分からないが銀河ひとつこの次元に戻されている! あの銀河の人々や神々から魂の力を手に入れたのだろう。銀河の中がどうなっているか心配だが今はライネルさんのことだ。
「ライネルさんはこれからどうしますか? 皇帝の元に行くなら止めませんよ。」
「とんでもない!皇帝はラース様の名誉を貶めた張本人だ。敵対することはあっても相入れる事はない。」
「分かりました。それでこれからどうしますか、元の次元に戻るならお連れしますよ。そこで戦いの続きをしても良いですし。」
「私もそれ程恥知らずではない。助けられた時点で私の負けだ。私をどうするかはトモミ殿が決めてくれ。」
意外に素直だ。名誉を重んじるということは本来こういうことなのかもしれない。
「それでは、今後は他人の魂を利用しないと約束してください。勿論他の超越者の方も同様です。」
「それだけで良いのか? 俺達は罪人ではないのか?」
「それ以上は私だけでは決められませんが、リリ様もこれ以上のことは求めないと思います。」
「....分かった言うとおりにしよう。」
「ありがとうございます。安心しました。ただ少し付き合ってもらってよろしいですか? あの銀河がどの様な状況になっているか調べたいのです。」
「この期に及んで他の銀河の心配か? まあ良い俺は負けたんだなんでも従うよ。」
「いやなら良いですよ。先に元の次元にお送りします。」
「いや冗談だ。喜んで付き合おう。」
「ありがとうございます。それではあの銀河に瞬間移動します。」
私達は共に瞬間移動した。どうやって下位次元からこの次元に戻したのだろう。私達の銀河に同じ手を使われないためにも知る必要がある。その為にはこの銀河の上級神や中級神に接触するのが一番近道だろうがどこにいるか分からないし、超越者の監視が付いている可能性がある。下級神に接触するのも同様だがまだリスクは少ないかもしれない。なにせ下級審は数が多いのだ。全ての下級神に監視を付けるのは不可能だろう。
手近な惑星に瞬間移動し上空からこの惑星の様子を観察する。特に以上は見当たらない。山があり、森があり、村や町もある。住んでいる人達は動物の耳や尻尾を持った獣人が多い様だが人間族もいる様で私やライネルさんが降り立っても目立ちはしないと思える。文化の程度は分からないが、少数ながら自動車の様なものも走っているので低くはない様だ。この星の神に接触する為に神殿を探す。惑星全体を対象に念話で話しかける事も出来るが超越者のに発見される恐れがある。神殿でなら魔力を抑えた念話でもこの星の神に届くかもしれない。ついに大きな街で神殿の様な建物を見つけた。屋根に降り立ちこの星の下級神に出力を抑えた念話で話しかける。
<< この星の管理神様、応答をお願いします。こちらは上級神リリ様の銀河の神トモミです。>>
何度か呼びかけると嬉しいことに返事があった。
<< この星の下級神ライルだ。なんと他の銀河の神だと! >>
<< ライルさんですね。初めましてトモミです。この銀河の状況について教えて頂きたいのですがお時間を取っていただけませんか?>>
<< 分かった。何が聞きたい? >>
0
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
魔法使いとして頑張りますわ!
まるねこ
恋愛
母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。
そこからは家族ごっこの毎日。
私が継ぐはずだった伯爵家。
花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね?
これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。
2025年に改編しました。
いつも通り、ふんわり設定です。
ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m
Copyright©︎2020-まるねこ
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる