魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~

ぐうのすけ

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第103話

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 俺は沖縄の台風が通り過ぎるのを待った。
 その間沖縄にあるリビングアーマーのダンジョンに行き、帰るとネットでデュラハンの配信とニュースを見た。

『自衛隊、冒険者、合わせて死者1000人越え』

『デュラハン、別のリビングアーマーのダンジョンに入り次の厄災準備!?』

『冒険者、招集拒否増える見込み』

『最強の達也、沖縄台風で足止め』

『白金豪己、味方を守る為にデュラハンの的になり病院に搬送』

 状況はよくない。
 デュラハンは嘘つきだ。
 そして何をしてくるか分からない。

 今回の戦いはデュラハンにやられた。
 デュラハンは皆に恐怖を植え付けた。
 テレビや新聞、ネットではデュラハンの恐怖を煽りデュラハンに対する恐怖心が更に膨れ上がっている。

 出て欲しくないタイミングでデュラハンが出てきた。

「やっと台風の危険が去りました。自衛隊の航空機で達也さんを現地まで運びます」
「よろしくお願いします」

 俺は自衛隊の飛行機に乗って本土を目指した。



【ウエイブウォーク樹視点】

 またダンジョンからデュラハンが出てきた。
 デュラハンは首なし馬に乗り、体には黒いローブを羽織っている。
 首にはフードと奇妙なお面をつけて現れ道路を歩く。
 お面からは赤黒いオーラが湯気のように舞い上がる
 その周りにはリビングアーマーとリビングマジシャンがが1000体ほど、そしてリビングデビル4体がデュラハンを守るように前後左右を歩く。

 デュラハンたちはまるで行軍をするように道路を歩き攻撃はしてこない。
 でもそれだけで道路が封鎖されて避難指示で街が混乱する。

 童子さんが電話をして抗議をしている。

「あれは偽物だ! デュラハンじゃない! そうじゃない、あのお面からオーラを出しているだけで!」

 確かにデュラハンを見ると魔力が弱弱しく感じる。
 でももし本当にデュラハンだった場合、最悪ここにいるみんなが倒される。

 新はイライラしていた。

「ち、攻撃出来ねーのかよ!」
「新、駄目だ、攻撃をすればデュラハンが暴れるかもしれない。達也先生が来るまで待とう」
「そうよ、沖縄の台風は進路を逸れたわ。もうすぐ達也先生が来るわ」

「攻撃は禁止されているよ」
「はあ、待つだけかよ」
「デュラハンは何がしたいのかな?」
「分からない。厄災モンスターは何をしてくるか分からないよ」

「う~ん、でも、まるで左手の手品の前に、右手をくるくる回すような……」
「俺もそう思うぜ、攻撃した方がいい」

 僕も同じ考えだ。
 でも、それでも攻撃をしてデュラハンが相手なら危なすぎる。

「そうかもしれないけど、前回1000人を超える犠牲者を出したから国は動けないよ。それに豪己さんも今は休んでいる」

「デュラハンキラーの童子さんですら攻撃を我慢してるのに、新が先に攻撃しちゃ笑われちゃう」
「……童子さんより先には、攻撃したくねーな」

 レベル6冒険者パーティーを始め、多くのエース冒険者がデュラハンを監視し続けた。
 ひたすらドローンを飛ばして配信をしながら警戒を続ける。
 デュラハンが街を出て街道の道に入る。
 空から飛行機の音が聞こえた。

「お、おい、あれ、達也先生じゃね?」

 新が上を向いて言った。

「ほんとだ! 降りてくる! 達也先生が降りてくる!」

 達也先生が空中で落下しながらツインハンドを使った。

 ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

 リビングアーマーとリビングマジシャンがドロップ品に変わっていく。
 達也先生が空を走りリビングデビルに剣で攻撃していく。
 リビングデビルの攻撃をすべて躱し一方的に倒していく。

 1体、2体とドロップ品に変わり、残るはデュラハンと首なし馬だけになった。

 ザン!

 達也先生がデュラハンを斬った。

 その瞬間に、ローブの下から首なしのデビルが現れて魔石に変わった。
 達也先生が首なし馬を攻撃しようとするとその前に首なし馬が消えた。

 達也先生が着地した。

「やっぱり、フェイクか」

『達也が来たあああああ!』
『しかもフェイクと見抜いていたのか』

『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』

『童子があれは偽物だと言っていた、でも上が話を聞かなかった』
『あーーー、冒険者と自衛隊にたくさんの犠牲が出ているから上は思い切った事が出来なくなってるわ。達也はよく攻撃が出来たな』

 新が僕を見た。

「樹、お前なら違和感に気づいていたんじゃないか?」
「そうだね、でも童子さんが話を聞いてもらえないのを見て黙っていたよ」
「何だよ、言えって!」

「言ったら攻撃するよね?」
「そりゃするだろ」
「達也先生、どうやって上の人を説得したの?」

「してない」
「「え!?」」

「してない、反対されたけど独断で攻撃した」
「「えええええ!!」」

『それ、まずくない?』
『まずいけどこの状況なら捕まらない。もし達也を捕まえればデュラハンを倒せる可能性を捨てる事になる』
『そうなれば国民から大バッシングを受けて政府は選挙で負ける』
『政府はどんな屁理屈を並べてでも達也を逮捕しない』

『今デュラハンに使える最強のカードは達也だ、で、そのカードを封印してもっとたくさんの人が死んだらそれこそ議員が暗殺されかねん』
『てか上は童子の言う事を聞くべきだった』
『童子は優秀なんだけどキャラ的に信用が無い。でも、樹が言っても結局説得は無理だっただろうな。上はビビってる』
『政府は前例主義で何も変えたがらない、そういう体質だ。失敗すれば責任を取って行動した議員の首が即飛ぶ案件だった』

『それでも防衛大臣か総理は決断すべきだったと思うの』
『達也が解決したからそう言えるんだけど、もしあれがデュラハンだったら終わってた』
『達也ならデュラハンでもなんとかなる可能性があったけど、達也じゃなきゃ全滅してもおかしくない状況だった』

『てか政府は戦力差の把握が出来ていないと思う。実際にデュラハンキラーや達也がデュラハンと戦わないと分からんよ、だってみんなその域にいない素人なんだから』
『日本はうまく行って当然、失敗すれば叩き潰す国だから上が動けないのは分かる。それでも政府には動いて欲しかったけど』
『凄い、冒険者と自衛隊の達也コールが凄い』

「「わああああああああああああああああああああああああああああ!」」
「「た・つ・や! た・つ・や! た・つ・や! た・つ・や! た・つ・や! た・つ・や! た・つ・や! た・つ・や! 」」
「あ、どうもどうも、でちょっとストップ!!」

『達也が急に歓声を黙らせた』
『急に流れを止めおった!』
『達也は空気読まない部分があるよな』

『いや、達也に何かある』
『ワイもやで、第六感がピーンと来た」
『達也は俺達に見えない何かが見えている事がある。それが世間とのずれになる』

「予想を言うんだけど! 首なし馬が攻撃前に消えた! デュラハンに奇襲がバレた可能性が高い! 多分この行軍は陽動だった!!」

『あり得る!』
『デュラハンの陽動か!』
『達也の行動の意味が今分かったわ。確かに陽動はあり得る』

 その少し後、ダンジョンからデュラハンとモンスターが現れ、そして他のリビングアーマーのダンジョンに入って行った。

 デュラハンは戦力を整えつつある。




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