21 / 43
第21話
しおりを挟む
「あ!あ!フィール君!ダメえええ!」
俺とアイラが1つに重なり、焚火の炎が影を作って揺れる。
そしてその上をチンカウバインが飛びながら舞う。
チンカウバインの舞は最高潮に達していた。
俺とアイラが落ち着くと、チンカウバインの体が更に輝く。
「32の恋愛ポイントを手に入れたよ!野営2日目は我慢できなかったようだね!流石アイラ、内に秘めた愛は相当なものだよ!……」
チンカウバインは話を続ける。
アイラとの初エチエチはアイラ初回特典で一番ポイントが高く、二回目は32ポイントを手に入れた。
俺本人が直接エチエチイベントを起こせばもっとポイントが手に入るし1回目から3回目くらいまでは特にたくさんのポイントが貰える。
そして処女でウブな方がインパクトが大きいから次の女性とエチエチイベントを起こせと。
アホか、そう簡単に出来るわけが無いだろう!
俺は主人公じゃないんだ。
「アイラ、そろそろ起きよう」
「すー!すー!」
「……眠ってる」
アイラの頬を突っつくが起きない。
「うーん、大きいよ、むにゃむにゃ」
「明日も早い。早く休もう」
「次は学園で何かが起きる気がするよ」
チンカウバインは学園がある方角を見つめていた。
◇
次の日の野営でもアイラと1つになり、3回の野営の後、レディパール学園都市に帰って来た。
夏休みが終わる前に帰ってこれたか。
「凄いよ、行くときは馬車で10日だったのに4日で帰ってこれたね」
「次は早朝出発にして能力値を上げればもっと速くなるかな」
「でも、野営は楽しかったよ」
「アイラは何度も野営をシテ何度も愛を生み出したいよね。分かるよ」
「チンカウバイン、静かにしてくれ」
学園都市に入ると主人公と豚伯爵が揉めていた。
「喧嘩を止めた方がいいのかな?」
「いや、いい」
ストーリーイベントだな。
豚伯爵が豚と酒を買い占めようとして酒と肉の値段が高騰する。
酒池肉林をやろうとしているのだ。
ヒロインの姫騎士経由でそれが王家にバレて豚伯爵は多額の補償金を払う事で事件は終わる。
順調だな。
「邪魔にならないように学園に行こう。ファインのパーティーがいれば大丈夫だ」
俺は学園に入った。
入った瞬間に教師に囲まれた。
「フィール君!すぐに恋愛相談を始めましょう!」
「予約がパンク状態です!」
「故郷に帰った生徒たちが恋占いの事を話した結果、この学園に多くの人が訪れました!」
「今は新スキルどころじゃないね!僕の出番だよ!」
「おお!やってくれますか!」
「もちろんだよ!行こう!」
チンカウバインは無駄にくるくると回りながら飛んでいった。
「気になる事があるんだ。学園の中を回って来る。アイラは部屋で休もう」
「うん、おんぶされてただけなのに胸と腰が痛くて」
腰は、野営の時に痛くなったんだろう。
「寮の前まで送ろう」
「ありがと」
アイラを送った後、学園を迷いなく進む。
ゲームでは夏休み終わりと共に訓練が追加される。
俺は闇魔法研究部の部屋をノックした。
「ど、どちらさまあ?」
「いえ、不思議な魔力を感じたので気になってしまって」
「ふぃ、フィール君!す、少しお待ちください!」
ガサゴソと音が聞こえ、1人の女性生徒が顔を出す。
「どうぞお」
13人の女性が黒いローブを着ており、薄暗さもあって一瞬幽霊のように見えた
中に入るとビーカーでコーヒーを淹れている。
部屋の奥には物の山が出来ており、黒い幕で覆われていた。
物の話題には触れない方がいいだろう。
「ふぃ、フィール君は、不思議な魔力が気になった、の、のよね?」
「そ、そうですね」
「「ヒソヒソヒソヒソ」」
「フィール君に実験台に」
「で、でも、失敗したらまずいでしょ」
「失敗しても魔力供給を止めれば大丈夫、ポーションを用意しておいて回復させればいいから」
「あの!何かあれば言って貰って大丈夫です!」
「「ひいい!」」
「あ、ごめんなさい。驚かせてしまいました」
「その、実は、闇魔法で作った影と闘って欲しくて、でも」
「分かりました。やります」
「でも、フィール君に、フィール君の迷惑になるから、無、無理よねやっぱり、う、うふふふ」
「やるって言ってるでしょ」
「やるって言ったわ」
「はい!やってみます!」
「う、うふふ、で、でも、髪の毛を貰ったり、魔力を流して貰ったり、あや、怪しい事をしているように、見、見えるわ」
俺は紙の毛を風魔法で斬った。
「髪の毛はこれでいいですか?魔力はどこに流せばいいでしょう?」
女性が目を見開いた。
「い、いいのね。髪の毛は、じゅ、十分よ。じゃ、じゃあ、この玉に魔力をな、流して」
俺は魔力を流した。
「あ、後は、訓練場に行って、私達の魔力で出来た影と、た、戦って欲しいの」
「分かりました。行きましょう」
「つ、ついに実験が進むわ!」
「こ、これで念願の」
「早くいきましょう!フィール君の気が変わらない内に!」
【訓練場】
訓練場に向かうと黒いローブを着た13人をみんなが避ける。
だが離れつつも観察を続ける。
大きな魔法陣の巻物を4人がかりで広げて俺の髪の毛と弾を置いた。
そして13人で怪しい詠唱を始めた。
魔法陣から影が出来て黒い俺の影が魔法陣から出現した。
ざわざわざわざわ!
「やべえ、黒魔術の奴らだぜ」
「ああ、いつも怪しい実験をしているらしい。あの影も怖すぎる」
「魂とか吸われてないか?フィールは大丈夫なのか?」
「しー、失礼だわ、様子を見てから決めても遅くないと思うの」
「ああ、見守ろうぜ」
俺は剣を構える。
この影は俺の意識を投影した分身体だ。
俺より弱く、活動時間も限られるが、自分自身と闘う経験は俺の能力値を大きく引き上げる。
ゲームのボーナス訓練、影訓練、来たああああああ!
俺とアイラが1つに重なり、焚火の炎が影を作って揺れる。
そしてその上をチンカウバインが飛びながら舞う。
チンカウバインの舞は最高潮に達していた。
俺とアイラが落ち着くと、チンカウバインの体が更に輝く。
「32の恋愛ポイントを手に入れたよ!野営2日目は我慢できなかったようだね!流石アイラ、内に秘めた愛は相当なものだよ!……」
チンカウバインは話を続ける。
アイラとの初エチエチはアイラ初回特典で一番ポイントが高く、二回目は32ポイントを手に入れた。
俺本人が直接エチエチイベントを起こせばもっとポイントが手に入るし1回目から3回目くらいまでは特にたくさんのポイントが貰える。
そして処女でウブな方がインパクトが大きいから次の女性とエチエチイベントを起こせと。
アホか、そう簡単に出来るわけが無いだろう!
俺は主人公じゃないんだ。
「アイラ、そろそろ起きよう」
「すー!すー!」
「……眠ってる」
アイラの頬を突っつくが起きない。
「うーん、大きいよ、むにゃむにゃ」
「明日も早い。早く休もう」
「次は学園で何かが起きる気がするよ」
チンカウバインは学園がある方角を見つめていた。
◇
次の日の野営でもアイラと1つになり、3回の野営の後、レディパール学園都市に帰って来た。
夏休みが終わる前に帰ってこれたか。
「凄いよ、行くときは馬車で10日だったのに4日で帰ってこれたね」
「次は早朝出発にして能力値を上げればもっと速くなるかな」
「でも、野営は楽しかったよ」
「アイラは何度も野営をシテ何度も愛を生み出したいよね。分かるよ」
「チンカウバイン、静かにしてくれ」
学園都市に入ると主人公と豚伯爵が揉めていた。
「喧嘩を止めた方がいいのかな?」
「いや、いい」
ストーリーイベントだな。
豚伯爵が豚と酒を買い占めようとして酒と肉の値段が高騰する。
酒池肉林をやろうとしているのだ。
ヒロインの姫騎士経由でそれが王家にバレて豚伯爵は多額の補償金を払う事で事件は終わる。
順調だな。
「邪魔にならないように学園に行こう。ファインのパーティーがいれば大丈夫だ」
俺は学園に入った。
入った瞬間に教師に囲まれた。
「フィール君!すぐに恋愛相談を始めましょう!」
「予約がパンク状態です!」
「故郷に帰った生徒たちが恋占いの事を話した結果、この学園に多くの人が訪れました!」
「今は新スキルどころじゃないね!僕の出番だよ!」
「おお!やってくれますか!」
「もちろんだよ!行こう!」
チンカウバインは無駄にくるくると回りながら飛んでいった。
「気になる事があるんだ。学園の中を回って来る。アイラは部屋で休もう」
「うん、おんぶされてただけなのに胸と腰が痛くて」
腰は、野営の時に痛くなったんだろう。
「寮の前まで送ろう」
「ありがと」
アイラを送った後、学園を迷いなく進む。
ゲームでは夏休み終わりと共に訓練が追加される。
俺は闇魔法研究部の部屋をノックした。
「ど、どちらさまあ?」
「いえ、不思議な魔力を感じたので気になってしまって」
「ふぃ、フィール君!す、少しお待ちください!」
ガサゴソと音が聞こえ、1人の女性生徒が顔を出す。
「どうぞお」
13人の女性が黒いローブを着ており、薄暗さもあって一瞬幽霊のように見えた
中に入るとビーカーでコーヒーを淹れている。
部屋の奥には物の山が出来ており、黒い幕で覆われていた。
物の話題には触れない方がいいだろう。
「ふぃ、フィール君は、不思議な魔力が気になった、の、のよね?」
「そ、そうですね」
「「ヒソヒソヒソヒソ」」
「フィール君に実験台に」
「で、でも、失敗したらまずいでしょ」
「失敗しても魔力供給を止めれば大丈夫、ポーションを用意しておいて回復させればいいから」
「あの!何かあれば言って貰って大丈夫です!」
「「ひいい!」」
「あ、ごめんなさい。驚かせてしまいました」
「その、実は、闇魔法で作った影と闘って欲しくて、でも」
「分かりました。やります」
「でも、フィール君に、フィール君の迷惑になるから、無、無理よねやっぱり、う、うふふふ」
「やるって言ってるでしょ」
「やるって言ったわ」
「はい!やってみます!」
「う、うふふ、で、でも、髪の毛を貰ったり、魔力を流して貰ったり、あや、怪しい事をしているように、見、見えるわ」
俺は紙の毛を風魔法で斬った。
「髪の毛はこれでいいですか?魔力はどこに流せばいいでしょう?」
女性が目を見開いた。
「い、いいのね。髪の毛は、じゅ、十分よ。じゃ、じゃあ、この玉に魔力をな、流して」
俺は魔力を流した。
「あ、後は、訓練場に行って、私達の魔力で出来た影と、た、戦って欲しいの」
「分かりました。行きましょう」
「つ、ついに実験が進むわ!」
「こ、これで念願の」
「早くいきましょう!フィール君の気が変わらない内に!」
【訓練場】
訓練場に向かうと黒いローブを着た13人をみんなが避ける。
だが離れつつも観察を続ける。
大きな魔法陣の巻物を4人がかりで広げて俺の髪の毛と弾を置いた。
そして13人で怪しい詠唱を始めた。
魔法陣から影が出来て黒い俺の影が魔法陣から出現した。
ざわざわざわざわ!
「やべえ、黒魔術の奴らだぜ」
「ああ、いつも怪しい実験をしているらしい。あの影も怖すぎる」
「魂とか吸われてないか?フィールは大丈夫なのか?」
「しー、失礼だわ、様子を見てから決めても遅くないと思うの」
「ああ、見守ろうぜ」
俺は剣を構える。
この影は俺の意識を投影した分身体だ。
俺より弱く、活動時間も限られるが、自分自身と闘う経験は俺の能力値を大きく引き上げる。
ゲームのボーナス訓練、影訓練、来たああああああ!
0
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。
だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。
一度目では騙されて振られた。
さらに自分の力不足で全てを失った。
だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。
※他サイト様にも公開しております。
※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる