36 / 43
第36話
しおりを挟む
【学園長・マーリン視点】
ふう。
盗賊のアジトが見つかるトラブルはあったが、無事冬休みに入った。
少しだけ、学園がさみしくなるのう。
外に出て朝日を浴びる。
寒くなり雪が降る空気を感じながら魔力を感じる。
これがいつもの日課だ。
学園の中に入り、ガランとした食堂で食事を摂る。
「マーリン様!また盗賊の拠点が見つかりました!今度は2拠点同時に見つかり、更に探索を続行中です。同時進行させつつ1拠点に兵が向かいました!しかし手が足りません。残る1拠点の制圧にご協力をお願いします!」
「うむ、何か、いやな予感がするのう……早く動いた方がいいのかもしれん。すぐに向かう」
ワシは盗賊の拠点に向かった。
拠点は山奥にありはしたが、建物を隠すようには出来ておらず、拠点内には人質などはいないとの事だった。
ワシが大魔法で拠点を攻撃する事が決まった。
「ブリザードランス!」
氷で出来た無数の槍が雨のように建物に降り注いだ。
「突撃開始!」
すぐに兵士が突撃して一気に制圧する。
ワシは抵抗する敵に魔法弾を放って無力化していった。
「「ご協力に感謝します!」」
「いやいや、いい運動になったわい。では昼食に戻るとするかの」
「「お疲れさまでした!」」
戻って食堂で食事を摂ると、また兵士がやって来た。
「マーリン様!今度は別の盗賊が民家を襲撃しています!ご協力をお願いします」
「うむ、すぐに行こう」
ワシは襲撃して来た盗賊を魔法弾で丁寧に1人1人攻撃した。
疲れるのう。
盗賊を鎮圧すると、今度は学園に戻るように言われた。
今度は学園が襲撃を受けているらしい。
学園に戻ると少ない教師と生徒で盗賊を追い返していた。
「残りはワシが倒すでの!」
逃げる盗賊に範囲魔法を撃ちこんで大雑把に倒した後、残った盗賊を魔法弾で倒した。
「ふう、さすがに、疲れたわい」
おかしい。
何かがおかしい。
事件が多すぎる。
じゃが、1つ1つの事件には連携を感じない。
好き勝手に暴れ回るような無計画な動きに見える。
だが、偶然が重なりすぎている。
「マーリン様!ありがとうございます!」
「うむ、今日の盗賊の動きはおかしいのう」
「はい、事件が多すぎます」
「マーリン様!大変です!逆方向から盗賊が攻めて来ました!」
「ふう、ふう、分かった」
ワシが現場に向かうと生徒達が戦っていた。
あれは、リンカフレイフィールド。
「フレイムキャット!」
炎で出来た2体の大きな猫が盗賊を攻撃する。
「リンカ!無理しないで!」
「ふふん!大丈夫よ!」
「フレイムキャットはもう3回目よ!これ以上撃てば倒れるわ!」
「ふふん!私はパワーアップしているのよ!」
「おい!あの女を狙え!もう限界だ!」
「あいつを倒せば炎の猫は消える!」
「背は小さいが上玉だ!持ち帰るぞ!」
「舐めないで!ハイファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!」
「「ぎゃあああああああああ!!」」
リンカフレイフィールドが膝をついた。
「フレイムキャット!残りを倒しなさい!」
「もう少しでフレイムキャットは消える!構わず女を狙え!絶対に持ち帰って分からせてやる!」
「ハイウインド!」
ワシは風の大きな刃を飛ばして盗賊を殺した。
生け捕りにする余裕は無い。
「ウインド!」
残った敵を倒すと、ワシは地面に座り込んだ。
リンカフレイフィールドは気を失い、生徒が抱えて連れて行く。
空が夕焼けに染まり、後一時もすれば夜が始まる。
冬休みに学園に残った教師と生徒はもう疲れている。
ここで強大な敵が来れば、守り切れんかもしれん。
だが、出てくる盗賊を野放しには出来ん。
消耗戦、明らかに兵法を学び理解した者が後ろにおる。
必ず、次が来る。
守り切れんかもしれん。
「学園長!大変です」
「……なんじゃ?」
「125体の5メートル級ゴーレムと、牛型の30メートル級ゴーレムが近づいてきます」
5メートル級!
通常は人の背丈と同じゴーレムだが、5メートルは巨人と同じじゃ!
更に、30メートル級のゴーレムは前代未聞!
まずい、このままでは、守り切れん。
「「ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!」」
「「ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!」」
ゴーレムの進撃で地鳴りが発生し、音を立てる。
赤かった夕焼けは暗くなっていき、夜が更けていく。
125体のゴーレムが整列して学園の前で止まった。
ゴーレムはメイスを両手に持っていた。
そしてその後ろには巨大な牛のゴーレムが異様に大きな角をつけている。
ワシの直感が告げる。
勝てない。
ふう。
盗賊のアジトが見つかるトラブルはあったが、無事冬休みに入った。
少しだけ、学園がさみしくなるのう。
外に出て朝日を浴びる。
寒くなり雪が降る空気を感じながら魔力を感じる。
これがいつもの日課だ。
学園の中に入り、ガランとした食堂で食事を摂る。
「マーリン様!また盗賊の拠点が見つかりました!今度は2拠点同時に見つかり、更に探索を続行中です。同時進行させつつ1拠点に兵が向かいました!しかし手が足りません。残る1拠点の制圧にご協力をお願いします!」
「うむ、何か、いやな予感がするのう……早く動いた方がいいのかもしれん。すぐに向かう」
ワシは盗賊の拠点に向かった。
拠点は山奥にありはしたが、建物を隠すようには出来ておらず、拠点内には人質などはいないとの事だった。
ワシが大魔法で拠点を攻撃する事が決まった。
「ブリザードランス!」
氷で出来た無数の槍が雨のように建物に降り注いだ。
「突撃開始!」
すぐに兵士が突撃して一気に制圧する。
ワシは抵抗する敵に魔法弾を放って無力化していった。
「「ご協力に感謝します!」」
「いやいや、いい運動になったわい。では昼食に戻るとするかの」
「「お疲れさまでした!」」
戻って食堂で食事を摂ると、また兵士がやって来た。
「マーリン様!今度は別の盗賊が民家を襲撃しています!ご協力をお願いします」
「うむ、すぐに行こう」
ワシは襲撃して来た盗賊を魔法弾で丁寧に1人1人攻撃した。
疲れるのう。
盗賊を鎮圧すると、今度は学園に戻るように言われた。
今度は学園が襲撃を受けているらしい。
学園に戻ると少ない教師と生徒で盗賊を追い返していた。
「残りはワシが倒すでの!」
逃げる盗賊に範囲魔法を撃ちこんで大雑把に倒した後、残った盗賊を魔法弾で倒した。
「ふう、さすがに、疲れたわい」
おかしい。
何かがおかしい。
事件が多すぎる。
じゃが、1つ1つの事件には連携を感じない。
好き勝手に暴れ回るような無計画な動きに見える。
だが、偶然が重なりすぎている。
「マーリン様!ありがとうございます!」
「うむ、今日の盗賊の動きはおかしいのう」
「はい、事件が多すぎます」
「マーリン様!大変です!逆方向から盗賊が攻めて来ました!」
「ふう、ふう、分かった」
ワシが現場に向かうと生徒達が戦っていた。
あれは、リンカフレイフィールド。
「フレイムキャット!」
炎で出来た2体の大きな猫が盗賊を攻撃する。
「リンカ!無理しないで!」
「ふふん!大丈夫よ!」
「フレイムキャットはもう3回目よ!これ以上撃てば倒れるわ!」
「ふふん!私はパワーアップしているのよ!」
「おい!あの女を狙え!もう限界だ!」
「あいつを倒せば炎の猫は消える!」
「背は小さいが上玉だ!持ち帰るぞ!」
「舐めないで!ハイファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!」
「「ぎゃあああああああああ!!」」
リンカフレイフィールドが膝をついた。
「フレイムキャット!残りを倒しなさい!」
「もう少しでフレイムキャットは消える!構わず女を狙え!絶対に持ち帰って分からせてやる!」
「ハイウインド!」
ワシは風の大きな刃を飛ばして盗賊を殺した。
生け捕りにする余裕は無い。
「ウインド!」
残った敵を倒すと、ワシは地面に座り込んだ。
リンカフレイフィールドは気を失い、生徒が抱えて連れて行く。
空が夕焼けに染まり、後一時もすれば夜が始まる。
冬休みに学園に残った教師と生徒はもう疲れている。
ここで強大な敵が来れば、守り切れんかもしれん。
だが、出てくる盗賊を野放しには出来ん。
消耗戦、明らかに兵法を学び理解した者が後ろにおる。
必ず、次が来る。
守り切れんかもしれん。
「学園長!大変です」
「……なんじゃ?」
「125体の5メートル級ゴーレムと、牛型の30メートル級ゴーレムが近づいてきます」
5メートル級!
通常は人の背丈と同じゴーレムだが、5メートルは巨人と同じじゃ!
更に、30メートル級のゴーレムは前代未聞!
まずい、このままでは、守り切れん。
「「ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!」」
「「ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!」」
ゴーレムの進撃で地鳴りが発生し、音を立てる。
赤かった夕焼けは暗くなっていき、夜が更けていく。
125体のゴーレムが整列して学園の前で止まった。
ゴーレムはメイスを両手に持っていた。
そしてその後ろには巨大な牛のゴーレムが異様に大きな角をつけている。
ワシの直感が告げる。
勝てない。
0
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる