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第6話 エースへの奇策
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その日1回目のショーが終わると鐘の音がした。
カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!
「なん、だ?」
「魔物の襲撃っすよ!」
外で素振りをしていたアリーチェが走って来た。
「まずいな。兵士団は魔物狩りの遠征に出かけたままだ。いつ帰って来るか分からねえ!冒険者も魔物の大発生で出払っている!」
「私は魔物と闘うわ。ピエールさんも来て」
「ああ、分かったぜ」
ピエールさんは遊び人の中でも真面目な性格でアリーチェより強いらしい。
それを聞いた時これで真面目なのか?嘘だろ!?と思った。
だが、アリーチェに言わせると遊び人なのに遊ばず訓練を続ける俺の方が変わっているらしい。
「ゴブリンってやばいんですか?」
「そりゃそうっすよ。ここらにいる魔物の中で一番ヤバいっす」
ゲームでは弱いイメージのある魔物だが、この世界でゴブリンは厄介らしい。
「おいらもいくっすよ!」
「私も行くよ!」
「俺も行きます!」
「俺も!」
「私も!」
アリーチェとサーカス団全員で魔物のいる方に向かった。
◇
100体ほどのゴブリン。
そして農具やモリを構えた街のみんなが侵入を防ぐように待ち構える。
杖を持った背の高いゴブリンが大声で言った。
「がははははは!雑魚の遊び人が来たか!せっかく待っていてやったのにたった300ほどしか集まれんとはな!」
農具を構えた男たちが叫んだ。
「お前たちは100、俺達は300人いる!お前らには負けない!」
「そうだそうだ!」
だが30代ほどの兵士が制するように叫んだ。
確か副兵士長だったな。
「あのデカくて杖を持っているゴブリンは狡猾なロックショットだ!何か仕掛けてくるぞ!」
「へ!俺達が倒してやるよ!」
「一気に突っ込むぞ!」
「や、やめろ!ロックショットは大魔法を使ってくる!あいつはエースだ!他の兵士も止まれ!」
副兵士長の声を聞かず、ゴブリンと人が走り、戦闘が始まった。
ロックショットの顔を見ると会社の上司を思い出す。
しかも狡猾なロックショット、わざわざ2つ名で呼ぶほどだ。
嫌な予感がする。
アリーチェが無言で剣を構えた。
「アリーチェ!やめろ!あいつは何か仕掛けてくる気だ!」
俺はアリーチェの腕を掴んだ。
「離して!ゴブリンは全部殺すわ!」
「落ち着いてくれ!」
「みんな戦っているのよ!」
「ロックショットが何かを仕掛けてくる気だ!」
「アリーチェ、俺もユウタと同じ考えだ。俺のギャンブラーとしての勘が騒ぐ、いやな予感がするぜ」
「おいらも、何か嫌な予感がするっす」
「私もカジノで鍛えた勘が危ないと言っているわ。アリーチェ、ゴブリンの事になるとムキになるのは良くないわ」
エマさんもアリーチェの腕を掴んだ。
「みんな戦っているのよ!私だけ見ているなんてできないわ!」
普通に言ってもアリーチェは聞いてくれないだろう。
ならば軸を変える。
「分かった。戦おう。でも作戦がある……」
俺はアリーチェを説得した。
乱戦が始まると狡猾なロックショットが口角を釣り上げ5人の護衛に言った。
「どけ、大魔法を使う」
「で、ですがそれでは仲間に当たります」
「ああ、だが、敵にも当たるな。さっさとどけ!どかなければ貴様らごと攻撃する」
「ロ、ロックショット様!どうかお考え直しください!」
ロックショットは無言で護衛を杖で殴り飛ばした。
そこで護衛が黙る。
「じゃまだ」
「……」
「がははは、罠にはまったなあ!愚かな人間どもよ!大魔法!ロックガトリング!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ロックショットの杖が光り、こぶしサイズの岩が無数に飛んでいくと、ゴブリンも人も構わず攻撃した。
ゴブリンと人の悲鳴が聞こえた。
ロックガトリングは殺す為というよりも、ばら撒いて相手を戦闘不能にする為の魔法のようだ。
ゴブリンと人が倒れてもがき苦しむ。
「がはははは!苦しめ!地面をはい回れ!無様に命乞いをしろ!がはははははははは!」
ロックショットの腕に兵士の矢が突き刺さった。
「痛!護衛!しっかり守れ!」
「弓兵!ロックショットを狙え!」
「舐めるなあああああ!ロックガトリング!」
ロックショットは弓兵たちをしつこく狙い戦闘不能にしていった。
どうやら遠距離攻撃が気に入らないらしい。
俺・アリーチェ・サーカス団のみんなは作戦の為乱戦に参加していない。
だがそれが狙いだ。
アリーチェが突撃していたらロックガトリングに巻き込まれていただろう。
「よし、行くぞ!」
ピエール団長の合図で俺達は前に出た。
カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!カーン!
「なん、だ?」
「魔物の襲撃っすよ!」
外で素振りをしていたアリーチェが走って来た。
「まずいな。兵士団は魔物狩りの遠征に出かけたままだ。いつ帰って来るか分からねえ!冒険者も魔物の大発生で出払っている!」
「私は魔物と闘うわ。ピエールさんも来て」
「ああ、分かったぜ」
ピエールさんは遊び人の中でも真面目な性格でアリーチェより強いらしい。
それを聞いた時これで真面目なのか?嘘だろ!?と思った。
だが、アリーチェに言わせると遊び人なのに遊ばず訓練を続ける俺の方が変わっているらしい。
「ゴブリンってやばいんですか?」
「そりゃそうっすよ。ここらにいる魔物の中で一番ヤバいっす」
ゲームでは弱いイメージのある魔物だが、この世界でゴブリンは厄介らしい。
「おいらもいくっすよ!」
「私も行くよ!」
「俺も行きます!」
「俺も!」
「私も!」
アリーチェとサーカス団全員で魔物のいる方に向かった。
◇
100体ほどのゴブリン。
そして農具やモリを構えた街のみんなが侵入を防ぐように待ち構える。
杖を持った背の高いゴブリンが大声で言った。
「がははははは!雑魚の遊び人が来たか!せっかく待っていてやったのにたった300ほどしか集まれんとはな!」
農具を構えた男たちが叫んだ。
「お前たちは100、俺達は300人いる!お前らには負けない!」
「そうだそうだ!」
だが30代ほどの兵士が制するように叫んだ。
確か副兵士長だったな。
「あのデカくて杖を持っているゴブリンは狡猾なロックショットだ!何か仕掛けてくるぞ!」
「へ!俺達が倒してやるよ!」
「一気に突っ込むぞ!」
「や、やめろ!ロックショットは大魔法を使ってくる!あいつはエースだ!他の兵士も止まれ!」
副兵士長の声を聞かず、ゴブリンと人が走り、戦闘が始まった。
ロックショットの顔を見ると会社の上司を思い出す。
しかも狡猾なロックショット、わざわざ2つ名で呼ぶほどだ。
嫌な予感がする。
アリーチェが無言で剣を構えた。
「アリーチェ!やめろ!あいつは何か仕掛けてくる気だ!」
俺はアリーチェの腕を掴んだ。
「離して!ゴブリンは全部殺すわ!」
「落ち着いてくれ!」
「みんな戦っているのよ!」
「ロックショットが何かを仕掛けてくる気だ!」
「アリーチェ、俺もユウタと同じ考えだ。俺のギャンブラーとしての勘が騒ぐ、いやな予感がするぜ」
「おいらも、何か嫌な予感がするっす」
「私もカジノで鍛えた勘が危ないと言っているわ。アリーチェ、ゴブリンの事になるとムキになるのは良くないわ」
エマさんもアリーチェの腕を掴んだ。
「みんな戦っているのよ!私だけ見ているなんてできないわ!」
普通に言ってもアリーチェは聞いてくれないだろう。
ならば軸を変える。
「分かった。戦おう。でも作戦がある……」
俺はアリーチェを説得した。
乱戦が始まると狡猾なロックショットが口角を釣り上げ5人の護衛に言った。
「どけ、大魔法を使う」
「で、ですがそれでは仲間に当たります」
「ああ、だが、敵にも当たるな。さっさとどけ!どかなければ貴様らごと攻撃する」
「ロ、ロックショット様!どうかお考え直しください!」
ロックショットは無言で護衛を杖で殴り飛ばした。
そこで護衛が黙る。
「じゃまだ」
「……」
「がははは、罠にはまったなあ!愚かな人間どもよ!大魔法!ロックガトリング!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ロックショットの杖が光り、こぶしサイズの岩が無数に飛んでいくと、ゴブリンも人も構わず攻撃した。
ゴブリンと人の悲鳴が聞こえた。
ロックガトリングは殺す為というよりも、ばら撒いて相手を戦闘不能にする為の魔法のようだ。
ゴブリンと人が倒れてもがき苦しむ。
「がはははは!苦しめ!地面をはい回れ!無様に命乞いをしろ!がはははははははは!」
ロックショットの腕に兵士の矢が突き刺さった。
「痛!護衛!しっかり守れ!」
「弓兵!ロックショットを狙え!」
「舐めるなあああああ!ロックガトリング!」
ロックショットは弓兵たちをしつこく狙い戦闘不能にしていった。
どうやら遠距離攻撃が気に入らないらしい。
俺・アリーチェ・サーカス団のみんなは作戦の為乱戦に参加していない。
だがそれが狙いだ。
アリーチェが突撃していたらロックガトリングに巻き込まれていただろう。
「よし、行くぞ!」
ピエール団長の合図で俺達は前に出た。
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