転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた

ぐうのすけ

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第117話 約束

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【次の日】

 みんなの元へ向かうとピエールさんもホビーさんも酔いつぶれていた。
 俺はテントを畳んで収納し、食事を配って馬車にのせた。

 サーラとサーラの元兵士が見送りに来た。

「わたくしは、ユウタの仕事が落ち着くまでみんなを育てますわ」
「そっか、さみしくなるが、また後で会おう」
「ええ、約束ですわ」

 俺は王都に向かって旅立った。


 ◇


 俺はサーカス団のみんなと王都にたどり着いた。

「やっと着いたっすね」
「ああ、長かったな」
「皆のみ過ぎて具合が悪くなるから時間がかかったね」

 何度も馬車を止め、休憩を挟みつつ王都を目指したため時間がかかったのだ。

「バンパイアの所に行ってきます。モンスターとの戦いで協力してもらう代わりに血をあげる事になっていたので」
「おいらもいくっすよ!」
「待て待て! テントを組み立ててからだ。寝る所だけでも作る」
「早くつくるっす!」

 ホビーさんが元気に動き出した。
 俺はバンパイアの城に向かった。

 
 城に着くとバンパイアの女性が出迎える。

「血をあげる件で来ましたが、今日は遅くなってしまいました。明日になると期限を破る事になりますが、夜遅くに向かうのは失礼ですよね? 明日の朝出直してきます」
「待ってください。すぐにご案内します」

「ですが夜遅いので」
「大丈夫ですよ。長はずっと待っていましたから」
「分かりました。では、失礼します」

 俺は城の地下室に向かった。

 部屋に入ると椅子とベッド、水とワイン、そしてグラスが2つ置かれた薄暗い部屋に彼女がいた。

 中にいるバンパイアの目が赤く光り、話す際の八重歯が尖っていて、バンパイア族である事がすぐにわかる。

 青空のような淡い青色のショートカットヘアと、おうとつのはっきりした女性的な体型、サーラの上品さに妖艶さをマシマシにしたような仕草、肌にはシミ1つ無く、真っ白い肌色は母性や優しさを感じる。

 恐ろしさと魅力が同居し、違和感を感じるような不思議な存在に見えた。

「待っていたよ。ここに座ろうか。遊び人のユウタ君」

 ベッドに腰かけたバンビーさんがベッドをぽふっと叩いて座るように促した。

「名前を呼んでくれるんですね。バンピーさん」
「ああ、長い付き合いになりそうだからね。私達は力を貸し、君たちからは血を貰う、それ以上の長い付き合いになりそうだ」

「長く、友好的な付き合いをしていきたいです」
「それよりも早く座ろうか。ユウタ君」

 座る事を戸惑っていた俺は、2度促されて座った。

「魔法部隊の協力とメギドによる攻撃はとても助かりました」
「はあ、はあ、それよりも、血を、強い君の血を吸わせて欲しい」
「い、いいんですけど、その八重歯で僕の体を傷つけられるか分からないですよ」

 バンビーさんが俺の跨るように抱きついて顔を近づけた。
 着ているローブが薄い。
 手で支えるとそれが分かった。

「大丈夫、私の八重歯に魔力を流し込んで強化する」

 八重歯が魔力を帯びて光った。
 注射針のように穴をあけて血を吸うようだ。

「はあ、はあ、行くよ。出来れば首筋の血を味わいたい」

 バンビーさんが密着するように抱きついて歯を突き立てた。

「はあ、はあ、吸うよ」
「はい、ど、どうぞ」

 カプ!

 あれ?
 血を吸われているのに痛くない。
 それどころか、血を吸われているのに色々元気になって来た。
 血を失うよりも、性欲が勝ってしまうのか。

 バンビーさんにこんなに密着されて、

 バンビーさんのローブが思ったより薄くて無防備に感じる。

「ん、んん、あ、ちゅく、ふぁ、ちゅうううううううううううう、はあ、はあ」

 そして声がエロい。

 バンビーさんは俺の血を吸い続けた。
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