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第27話
「いえ、喧嘩を売っているわけではなくて」
「いいからカノンから離れろよ」
「カノン、降りよう」
カノンを下ろすが、俺の服を掴んで離さない。
「あの、カノンに何かしましたか?」
「何かしたのはてめえだろうがよお!カノンはこの竜崎キリヤのもんだ」
「ナンパはお断りしています。帰ってください」
「ふ、必死だなおい!お前はカノンの何なんだ?カノンが言ったわけじゃない!カノンは迷惑してないぜ!」
「カノン、嫌と言ってくれ」
「い、今は配信中です!」
「だからどうした?」
「め、迷惑なので帰ってください!」
カノン、無理をさせたな。
だが、カノンが嫌だと言った。
これで俺はカノンを守れる。
意地でもこいつを通さない。
カノンには近づけさせない!
「だそうです。帰ってください」
「お前カノンを抱いたのか?カノンの男か?」
「いえ、そういう経験はありません」
「ぎゃははははは、童貞かよおい!見逃してやる。カノンの面倒は俺が見てやるよ!!」
「その前にキリヤさんはカノンの何なんですか?」
カノンが俺の服を強く掴んだ。
「この人は、私の腕を掴んだ人です」
こいつか。
こいつがカノンのストーカーか。
「お前、まさか俺の事を知らないのか?」
「ええ、知りません。会社を辞めたばかりなので」
「しょうがない、コメントを見る時間をやる」
自分で言わないのか。
俺はスマホで配信コメントを確認した。
『あいつは竜崎キリヤ、23歳だ』
『最近ドラゴンキラーチャンネルを始めてチャンネル登録者数は10万、日帰りドラゴンキラーの動画はバズって100万を超えて今も再生数が伸び続けている』
『カケル、カノンちゃんを守ってくれ』
『カケル、ボディーガードを頼んだぜ』
「ドラゴンを倒した、か」
「ぎゃはははは、やっとわかったか、分かったらカノンは俺に任せてお前が帰れやゴミが!」
「なるほど、ドラゴンを倒したことは分かりました。ですが今はカノンが迷惑している話をしています。あなたが帰ってください」
「痛い目にあいたいのか?」
「それ犯罪ですよ」
キリヤがジャンプをして高く飛んで着地した。
その後素早くステップを踏んだ。
まるで俺に力を見せつけているようだ。
『あのジャンプ力はヤバイ』
『おおおお!速い!』
『キリヤは疾風のスキルを持っている』
『カケルだって速いぞ!』
『だが、キリヤは竜を何度も殺している。しかも全部ソロ討伐だ』
「カノンを渡せ、俺が面倒を見てやる」
「リコ!警察に連絡してくれ!」
『通報したで』
『俺も通報するぜ』
『警察には止められないと思うが、キリヤが犯罪者になれば抑止力にはなる』
「てめえ、舐めてんのか?」
「帰ってください!」
「粋がるなって!ふ、まともにぶつかっても勝てない。だから警察頼みか。お前小さいな。カノンは俺が面倒を見てやるよ。俺のスピードにはついてこれない。俺はこのスピードでドラゴンを何度も倒して来た。お前は俺に触れる事さえ出来ない。カノンは俺が貰う。カノンは俺が好きなんだよ!」
「帰ってください!」
キリヤは俺の言葉を無視してカノンを見た。
キリヤは俺を躱してカノンを奪う気か。
俺がキリヤを止めなければキリヤは本当にカノンを攫って行くだろう。
キリヤが俺とカノンの周りをくるくると回った。
「ぎゃはははははは!雑魚童貞にはついてこれないよなああ!オオイワカケル君よおおおおおおおお!」
キリヤはくるくると回り続けている。
「俺が怖くてカノンが嫌がっているしか言えないんだよなあ!話を逸らして戦いを避けようって魂胆は丸見えなんだよおおおおおお!」
キリヤがカノンを掴もうと接近した瞬間にキリヤの手を払った。
「やめてください!」
『これ、カケルが怒ってるな』
『結構前から怒っているぞ』
『スピード対決か』
「へえ、そこそこ速いみたいだな。だがなあ、俺はまだ本気じゃないぜ!」
キリヤのスピードが更に上がった。
だがキリヤが近づいた瞬間にキリヤの手を払った。
「てめえ、ぶん殴るぞ」
「やめてください!」
キリヤの拳に俺の拳を合わせるとキリヤが吹き飛ばされた。
「てめえ!馬鹿力が!」
「おい!何度言えばわかる!犯罪だぞ!いい加減にしろよ!」
『カケルが本気で怒った』
『ここまでやれば正当防衛だろ。もう殴ってもいいんでない?』
『そろそろいいよな。キリヤは何度帰れと言われても付きまとってカノンを掴もうとした。途中からはカケルを殴ろうとした』
『証拠も十分やで』
『キリヤがダガーを抜いた!まずくね!?』
『武器はまずいだろ。カケル!殴って気絶させろ!』
『いや、武器を持ったキリヤに勝てるのか?あいつはドラゴンキラーだ』
『だが殴らなければカケルが斬られる。キリヤは気性が荒い』
『もうカノンを守るだけじゃすまなくなった。最悪殺し合いだ』
『いくらカケルでもドラゴンキラーを相手にするのはまずくね?』
「雑魚童貞が!調子に乗るなあああああ!」
俺はキリヤがダガーを振りかぶる前に前進した。
そして腹に拳を叩きこんだ。
「ぐぼおおおおおおおおおおおおお!!!!」
キリヤがくの字に曲がりながら木にぶつかりながら後ろに吹き飛んだ。
木がベキベキと折れる音が響く。
『今見えなかった!』
『カケルTUEEEEEEE!』
『カケル最強!カケル最強!』
『やったあああ!カノンを守ってくれてありがとう!』
『カケル、最高だぜ!』
『サイレンの音が聞こえる』
『警察が走って来た!』
「全員署まで同行しろ!」
「そんな!カケルはカノンを守っただけなのに!」
「悪いのは竜崎キリヤです!」
ああ、こうなるのか。
カノンを助けた事は後悔していない。
でも、人を助けると悪い事が起きる。
前からそうだった。
嫌な予感が当たったか。
……でも、カノンは守れた。
いつものような、悪い気分はしない。
このままでは2人が抵抗しかねない。
2人に被害が行かないように動こう。
「みんな、警察は話を聞きたいだけなんだ。おとなしく警察署に行こう」
『カケルは悪くない!なんで警察に行くんだ!』
『カケル、お前は立派だった。誇っていい』
『これは納得できない!』
『何で助けたカケルが警察に行くんだ!おかしい!』
『聞き取りをするだけだ、皆落ち着け』
『警察は話を聞くだけだ』
『動画の証拠もある。すぐ終わるだろう』
こうして、俺は警察署に向かった。
「いいからカノンから離れろよ」
「カノン、降りよう」
カノンを下ろすが、俺の服を掴んで離さない。
「あの、カノンに何かしましたか?」
「何かしたのはてめえだろうがよお!カノンはこの竜崎キリヤのもんだ」
「ナンパはお断りしています。帰ってください」
「ふ、必死だなおい!お前はカノンの何なんだ?カノンが言ったわけじゃない!カノンは迷惑してないぜ!」
「カノン、嫌と言ってくれ」
「い、今は配信中です!」
「だからどうした?」
「め、迷惑なので帰ってください!」
カノン、無理をさせたな。
だが、カノンが嫌だと言った。
これで俺はカノンを守れる。
意地でもこいつを通さない。
カノンには近づけさせない!
「だそうです。帰ってください」
「お前カノンを抱いたのか?カノンの男か?」
「いえ、そういう経験はありません」
「ぎゃははははは、童貞かよおい!見逃してやる。カノンの面倒は俺が見てやるよ!!」
「その前にキリヤさんはカノンの何なんですか?」
カノンが俺の服を強く掴んだ。
「この人は、私の腕を掴んだ人です」
こいつか。
こいつがカノンのストーカーか。
「お前、まさか俺の事を知らないのか?」
「ええ、知りません。会社を辞めたばかりなので」
「しょうがない、コメントを見る時間をやる」
自分で言わないのか。
俺はスマホで配信コメントを確認した。
『あいつは竜崎キリヤ、23歳だ』
『最近ドラゴンキラーチャンネルを始めてチャンネル登録者数は10万、日帰りドラゴンキラーの動画はバズって100万を超えて今も再生数が伸び続けている』
『カケル、カノンちゃんを守ってくれ』
『カケル、ボディーガードを頼んだぜ』
「ドラゴンを倒した、か」
「ぎゃはははは、やっとわかったか、分かったらカノンは俺に任せてお前が帰れやゴミが!」
「なるほど、ドラゴンを倒したことは分かりました。ですが今はカノンが迷惑している話をしています。あなたが帰ってください」
「痛い目にあいたいのか?」
「それ犯罪ですよ」
キリヤがジャンプをして高く飛んで着地した。
その後素早くステップを踏んだ。
まるで俺に力を見せつけているようだ。
『あのジャンプ力はヤバイ』
『おおおお!速い!』
『キリヤは疾風のスキルを持っている』
『カケルだって速いぞ!』
『だが、キリヤは竜を何度も殺している。しかも全部ソロ討伐だ』
「カノンを渡せ、俺が面倒を見てやる」
「リコ!警察に連絡してくれ!」
『通報したで』
『俺も通報するぜ』
『警察には止められないと思うが、キリヤが犯罪者になれば抑止力にはなる』
「てめえ、舐めてんのか?」
「帰ってください!」
「粋がるなって!ふ、まともにぶつかっても勝てない。だから警察頼みか。お前小さいな。カノンは俺が面倒を見てやるよ。俺のスピードにはついてこれない。俺はこのスピードでドラゴンを何度も倒して来た。お前は俺に触れる事さえ出来ない。カノンは俺が貰う。カノンは俺が好きなんだよ!」
「帰ってください!」
キリヤは俺の言葉を無視してカノンを見た。
キリヤは俺を躱してカノンを奪う気か。
俺がキリヤを止めなければキリヤは本当にカノンを攫って行くだろう。
キリヤが俺とカノンの周りをくるくると回った。
「ぎゃはははははは!雑魚童貞にはついてこれないよなああ!オオイワカケル君よおおおおおおおお!」
キリヤはくるくると回り続けている。
「俺が怖くてカノンが嫌がっているしか言えないんだよなあ!話を逸らして戦いを避けようって魂胆は丸見えなんだよおおおおおお!」
キリヤがカノンを掴もうと接近した瞬間にキリヤの手を払った。
「やめてください!」
『これ、カケルが怒ってるな』
『結構前から怒っているぞ』
『スピード対決か』
「へえ、そこそこ速いみたいだな。だがなあ、俺はまだ本気じゃないぜ!」
キリヤのスピードが更に上がった。
だがキリヤが近づいた瞬間にキリヤの手を払った。
「てめえ、ぶん殴るぞ」
「やめてください!」
キリヤの拳に俺の拳を合わせるとキリヤが吹き飛ばされた。
「てめえ!馬鹿力が!」
「おい!何度言えばわかる!犯罪だぞ!いい加減にしろよ!」
『カケルが本気で怒った』
『ここまでやれば正当防衛だろ。もう殴ってもいいんでない?』
『そろそろいいよな。キリヤは何度帰れと言われても付きまとってカノンを掴もうとした。途中からはカケルを殴ろうとした』
『証拠も十分やで』
『キリヤがダガーを抜いた!まずくね!?』
『武器はまずいだろ。カケル!殴って気絶させろ!』
『いや、武器を持ったキリヤに勝てるのか?あいつはドラゴンキラーだ』
『だが殴らなければカケルが斬られる。キリヤは気性が荒い』
『もうカノンを守るだけじゃすまなくなった。最悪殺し合いだ』
『いくらカケルでもドラゴンキラーを相手にするのはまずくね?』
「雑魚童貞が!調子に乗るなあああああ!」
俺はキリヤがダガーを振りかぶる前に前進した。
そして腹に拳を叩きこんだ。
「ぐぼおおおおおおおおおおおおお!!!!」
キリヤがくの字に曲がりながら木にぶつかりながら後ろに吹き飛んだ。
木がベキベキと折れる音が響く。
『今見えなかった!』
『カケルTUEEEEEEE!』
『カケル最強!カケル最強!』
『やったあああ!カノンを守ってくれてありがとう!』
『カケル、最高だぜ!』
『サイレンの音が聞こえる』
『警察が走って来た!』
「全員署まで同行しろ!」
「そんな!カケルはカノンを守っただけなのに!」
「悪いのは竜崎キリヤです!」
ああ、こうなるのか。
カノンを助けた事は後悔していない。
でも、人を助けると悪い事が起きる。
前からそうだった。
嫌な予感が当たったか。
……でも、カノンは守れた。
いつものような、悪い気分はしない。
このままでは2人が抵抗しかねない。
2人に被害が行かないように動こう。
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『カケルは悪くない!なんで警察に行くんだ!』
『カケル、お前は立派だった。誇っていい』
『これは納得できない!』
『何で助けたカケルが警察に行くんだ!おかしい!』
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