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人類最強の戦い
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俺は力を抑えつつヘイトを油断させ戦ったが、タケルの部下が援軍に来た。
ヘイトは乱戦から抜け出し、聖剣エクスカリバーを横に構えた。
俺の直感が危機を知らせる。
大技が来る!
俺はクサナギにキャンプファイアの炎を吸わせた。
更にきゅうの狐火もクサナギに吸わせ、クサナギの攻撃力を上げる。
奴の剣が光って横なぎと同時に扇形の斬撃が繰り出される。
大規模殲滅攻撃か!
ヘイトの部下とタケルの精鋭が斬撃を浴びて吹き飛ばされていく。
いや、俺を殺すついでにこちらの戦力を削ぐつもりか!
クサナギを振って炎の斬撃を発生させるが、威力を殺しきれず俺は吹き飛ばされた。
ヘイトは口角を釣り上げた。
「気づいた瞬間に俺の斬撃を浴びて死んだか。あっけない最期だった。……ウインの炎が消えない。ウインを倒してもキャンプファイアの炎は消えないのか!」
「みんな!動きを止めるな!散開してヘイトの部下を倒せ!」
俺は起き上がり、残ったタケルの部下に向かって叫ぶ。
「まだ生きていたか。そしてタケルの部下の心も折れない」
「俺達にはオロチ殺しの英雄がついている!」
「ウイン殿がヘイトを倒す!俺達で残敵を掃討するぞ!」
タケルの部下が雄たけびを上げる。
対してヘイトの部下の指揮は低下した。
すでに疲弊していた上にヘイトが味方を巻きこんでしてファイナルスラッシュを使い味方を殺されたのだ。
更に士気の高いタケルの部下に囲まれて絶体絶命。
「軍の戦いでタケルに敗れたようだな」
「軍ではな。なるほど、そこは認めよう」
ヘイトは苦笑するように笑った後急に怒気の魔力を放つ。
「だがそれがどうした!?私のブレイブタイムの時間はまだ残っている!本気を出せばお前を10秒で殺せる!更にお前はファイナルスラッシュを受けボロボロだ!」
「ボロボロなのはお前もだ。何度も回復魔法を使うのは疲れるだろ?俺が逃げ切ればお前は魔力を枯渇させてキャンプファイアで体をじわじわ焼かれ、苦しみながら死ぬだろう」
そう言って挑発しつつ俺は兵と距離を取るように逃げる。
また大技を使われたら兵士の命が犠牲になる。
これ以上兵士を巻き込みたくない。
ヘイトは俺との距離を詰めてくる。
「きゅう!狐火だ!」
「きゅう!」
2つの狐火がヘイトに向かって飛ぶ。
「当たらんよ!」
ヘイトは狐火を避けるその瞬間に俺のクサナギの炎の斬撃を放つ。
「それも効かん!アイススラッシュ!」
アイススラッシュとクサナギの斬撃が打ち消し合う。
ヘイトは気づいていない。
きゅうの狐火は動きを制御できる。
ヘイトの躱した狐火が後ろからヘイトに直撃し、ヘイトが炎に包まれる。
「ぐううう!」
その瞬間俺は距離を取ったまま魔法攻撃を連発する。
「ハイウインド!」
風の斬撃の乱舞がヘイトを襲う。
「きゅう!!」
きゅうの狐火が更に3発ヘイトを襲う。
風の斬撃ときゅうの狐火、更に俺のキャンプファイアの効果でヘイトが苦しむ。
ブレイブタイムを使っているヘイトに近づくのは危険だ。
しかもあいつは聖剣を持っている。
ヘイトが嫌がりそうな遠距離からの攻撃を浴びせる。
「どうした!アイススラッシュを使え!魔力を消費して攻撃したらどうだ!」
魔力を回復に回すしかないヘイトを更に挑発した。
「ウイン!!!!殺す!」
そう言って剣を構えた瞬間ヘイトが逃げ出した。
「ウイン殿!逃げられましたぞ!」
兵士が叫ぶ。
「今はここに居る敵を全滅させるぞ」
俺はヘイトの部下を倒していった。
【ヘイト視点】
「ぐう、化け物め!」
私が甘かった。
ウインは強い。
最初から全力で潰すべきだった。
ウインのキャンプファイアの炎が消えない。
本当に24時間燃え続けるのか?
「ハイヒール!」
傷を癒す。
魔力が少なくなってきた。
炎に誘われて魔物が寄って来る。
猪の魔物を剣で倒す。
奇襲は失敗だ。
奇襲の弱点は短期決着がつかない場合包囲殲滅される点だ。
恐らく陽動も奇襲部隊も全滅だ。
南東島の精鋭と私の優秀な駒を失った。
勇者である私の能力は強襲。
短時間レベルを超えた能力を発揮するが、ブレイブタイムの効果が切れ、ファイナルスラッシュを使ってしまった私は勇者の力を発揮できない。
「ヒール」
もう魔力が底をついた。
体がじわじわ焼かれる。
「遠くに逃げることは出来なかったようだな」
私は急いで振り返る。
そこにはウインがいた。
「見逃す、気はないようだな」
「そうだな。俺はお前を許さない。俺はマスコミギルドが嫌いだ。特に最近更に嫌いになった。お前はここで確実に殺す」
「ベリーへのフェイクニュース、か」
私は全力で走り逃げだす。
「もうその手は通用しない!キャンプファイア!」
左太ももにキャンプファイアを使われる。
2発のキャンプファイアで体力を削られる。
更に魔法攻撃で体力を削られる。
私は地面に倒れ、意識を失った。
【ウイン視点】
俺はヘイトにクサナギを突き刺し、エクスカリバーを回収する。
確かこの剣はアーサー王国の国宝だったはず。
俺は城に反転して走り出す。
『トータルレベルが999から1000に上がりました。トータルレベルがカンストしました』
レベルカンストか。
長かった。
だがベリーは眠ったままだ。
『ベリーの休眠期間が108年から107年に減少しました』
なん、だ?
レベルか?
経験値を稼げばいいのか?
カンストした余剰経験値がベリーに流れている。
俺は魔物を倒せば倒すほど、ベリーの休眠期間が短くなるのか?
俺は口角を釣り上げた。
もうしばらくヤマトにいよう。
南東島と南西島の敵を倒す。
奴らは許さない。
そして。
「マスコミギルドを潰す」
ヘイトは乱戦から抜け出し、聖剣エクスカリバーを横に構えた。
俺の直感が危機を知らせる。
大技が来る!
俺はクサナギにキャンプファイアの炎を吸わせた。
更にきゅうの狐火もクサナギに吸わせ、クサナギの攻撃力を上げる。
奴の剣が光って横なぎと同時に扇形の斬撃が繰り出される。
大規模殲滅攻撃か!
ヘイトの部下とタケルの精鋭が斬撃を浴びて吹き飛ばされていく。
いや、俺を殺すついでにこちらの戦力を削ぐつもりか!
クサナギを振って炎の斬撃を発生させるが、威力を殺しきれず俺は吹き飛ばされた。
ヘイトは口角を釣り上げた。
「気づいた瞬間に俺の斬撃を浴びて死んだか。あっけない最期だった。……ウインの炎が消えない。ウインを倒してもキャンプファイアの炎は消えないのか!」
「みんな!動きを止めるな!散開してヘイトの部下を倒せ!」
俺は起き上がり、残ったタケルの部下に向かって叫ぶ。
「まだ生きていたか。そしてタケルの部下の心も折れない」
「俺達にはオロチ殺しの英雄がついている!」
「ウイン殿がヘイトを倒す!俺達で残敵を掃討するぞ!」
タケルの部下が雄たけびを上げる。
対してヘイトの部下の指揮は低下した。
すでに疲弊していた上にヘイトが味方を巻きこんでしてファイナルスラッシュを使い味方を殺されたのだ。
更に士気の高いタケルの部下に囲まれて絶体絶命。
「軍の戦いでタケルに敗れたようだな」
「軍ではな。なるほど、そこは認めよう」
ヘイトは苦笑するように笑った後急に怒気の魔力を放つ。
「だがそれがどうした!?私のブレイブタイムの時間はまだ残っている!本気を出せばお前を10秒で殺せる!更にお前はファイナルスラッシュを受けボロボロだ!」
「ボロボロなのはお前もだ。何度も回復魔法を使うのは疲れるだろ?俺が逃げ切ればお前は魔力を枯渇させてキャンプファイアで体をじわじわ焼かれ、苦しみながら死ぬだろう」
そう言って挑発しつつ俺は兵と距離を取るように逃げる。
また大技を使われたら兵士の命が犠牲になる。
これ以上兵士を巻き込みたくない。
ヘイトは俺との距離を詰めてくる。
「きゅう!狐火だ!」
「きゅう!」
2つの狐火がヘイトに向かって飛ぶ。
「当たらんよ!」
ヘイトは狐火を避けるその瞬間に俺のクサナギの炎の斬撃を放つ。
「それも効かん!アイススラッシュ!」
アイススラッシュとクサナギの斬撃が打ち消し合う。
ヘイトは気づいていない。
きゅうの狐火は動きを制御できる。
ヘイトの躱した狐火が後ろからヘイトに直撃し、ヘイトが炎に包まれる。
「ぐううう!」
その瞬間俺は距離を取ったまま魔法攻撃を連発する。
「ハイウインド!」
風の斬撃の乱舞がヘイトを襲う。
「きゅう!!」
きゅうの狐火が更に3発ヘイトを襲う。
風の斬撃ときゅうの狐火、更に俺のキャンプファイアの効果でヘイトが苦しむ。
ブレイブタイムを使っているヘイトに近づくのは危険だ。
しかもあいつは聖剣を持っている。
ヘイトが嫌がりそうな遠距離からの攻撃を浴びせる。
「どうした!アイススラッシュを使え!魔力を消費して攻撃したらどうだ!」
魔力を回復に回すしかないヘイトを更に挑発した。
「ウイン!!!!殺す!」
そう言って剣を構えた瞬間ヘイトが逃げ出した。
「ウイン殿!逃げられましたぞ!」
兵士が叫ぶ。
「今はここに居る敵を全滅させるぞ」
俺はヘイトの部下を倒していった。
【ヘイト視点】
「ぐう、化け物め!」
私が甘かった。
ウインは強い。
最初から全力で潰すべきだった。
ウインのキャンプファイアの炎が消えない。
本当に24時間燃え続けるのか?
「ハイヒール!」
傷を癒す。
魔力が少なくなってきた。
炎に誘われて魔物が寄って来る。
猪の魔物を剣で倒す。
奇襲は失敗だ。
奇襲の弱点は短期決着がつかない場合包囲殲滅される点だ。
恐らく陽動も奇襲部隊も全滅だ。
南東島の精鋭と私の優秀な駒を失った。
勇者である私の能力は強襲。
短時間レベルを超えた能力を発揮するが、ブレイブタイムの効果が切れ、ファイナルスラッシュを使ってしまった私は勇者の力を発揮できない。
「ヒール」
もう魔力が底をついた。
体がじわじわ焼かれる。
「遠くに逃げることは出来なかったようだな」
私は急いで振り返る。
そこにはウインがいた。
「見逃す、気はないようだな」
「そうだな。俺はお前を許さない。俺はマスコミギルドが嫌いだ。特に最近更に嫌いになった。お前はここで確実に殺す」
「ベリーへのフェイクニュース、か」
私は全力で走り逃げだす。
「もうその手は通用しない!キャンプファイア!」
左太ももにキャンプファイアを使われる。
2発のキャンプファイアで体力を削られる。
更に魔法攻撃で体力を削られる。
私は地面に倒れ、意識を失った。
【ウイン視点】
俺はヘイトにクサナギを突き刺し、エクスカリバーを回収する。
確かこの剣はアーサー王国の国宝だったはず。
俺は城に反転して走り出す。
『トータルレベルが999から1000に上がりました。トータルレベルがカンストしました』
レベルカンストか。
長かった。
だがベリーは眠ったままだ。
『ベリーの休眠期間が108年から107年に減少しました』
なん、だ?
レベルか?
経験値を稼げばいいのか?
カンストした余剰経験値がベリーに流れている。
俺は魔物を倒せば倒すほど、ベリーの休眠期間が短くなるのか?
俺は口角を釣り上げた。
もうしばらくヤマトにいよう。
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奴らは許さない。
そして。
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