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第20話「魔術チームのラーニャ2」
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「ふむ。ふむふむふむ。はーなるほど」
ラーニャを裸にしたリーデルは、ラーニャの鍛え抜かれた体を吟味するように見ながら、
「触るわよ」
と、一言言って、承諾を得ないまま、ラーニャの胸に手を当てた。
「ひゃうんっ」
「あら。可愛い声出すじゃない」
そのまま、体の隅々を触られるラーニャは、その恥辱を黙って耐えるしかない。
肩、胸、腕、腹、太もも、ふくらはぎ、と。
大雑把に、雑に、リーデルはラーニャの体を触りまくる。時には匂いを嗅ぎ、時には舐める。
「んー! んー!」
しかしラーニャは耐える。
興味もない同性の、他人の唾液を身体中に付けられる心地は、当然悪いし、気持ち悪い。
歯を食いしばり、そのまま耐える……。
頑張れラーニャ。負けるなラーニャ。
「よし。ほら、タオル。私の唾液なんて、一滴で家が買える価値があるけれど、なぜかみんな気持ち悪がるから、拭きなさい」
そんな意味不明な配慮を見せつつ、リーデルの検査は、
「終わり。あんたは魔力成長期のようね」
驚きだけど。と、リーデル。
「な、なんでそれだけでわかったんですか?」
身体中を拭きながら、ラーニャは問う。
「なんとなくよ」
リーデルは堂々と答えると、
「男子諸君! 入ってらっしゃい!」
と、部屋の外にいた皆を呼ぶのだった。
ラーニャは、声、聞かれてなかったかな。なんて思いながら、リーデルのなんとなくという根拠を、どう脳内で処理すべきか考えていた。
ラーニャを裸にしたリーデルは、ラーニャの鍛え抜かれた体を吟味するように見ながら、
「触るわよ」
と、一言言って、承諾を得ないまま、ラーニャの胸に手を当てた。
「ひゃうんっ」
「あら。可愛い声出すじゃない」
そのまま、体の隅々を触られるラーニャは、その恥辱を黙って耐えるしかない。
肩、胸、腕、腹、太もも、ふくらはぎ、と。
大雑把に、雑に、リーデルはラーニャの体を触りまくる。時には匂いを嗅ぎ、時には舐める。
「んー! んー!」
しかしラーニャは耐える。
興味もない同性の、他人の唾液を身体中に付けられる心地は、当然悪いし、気持ち悪い。
歯を食いしばり、そのまま耐える……。
頑張れラーニャ。負けるなラーニャ。
「よし。ほら、タオル。私の唾液なんて、一滴で家が買える価値があるけれど、なぜかみんな気持ち悪がるから、拭きなさい」
そんな意味不明な配慮を見せつつ、リーデルの検査は、
「終わり。あんたは魔力成長期のようね」
驚きだけど。と、リーデル。
「な、なんでそれだけでわかったんですか?」
身体中を拭きながら、ラーニャは問う。
「なんとなくよ」
リーデルは堂々と答えると、
「男子諸君! 入ってらっしゃい!」
と、部屋の外にいた皆を呼ぶのだった。
ラーニャは、声、聞かれてなかったかな。なんて思いながら、リーデルのなんとなくという根拠を、どう脳内で処理すべきか考えていた。
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