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僕が彼と出会ったのは——いや、厳密に言えば、彼を目撃したのは、寒空の下で、彼がリンチにあっているところだった。
最初は静かな住宅街の中にある公園で、不良が騒いでいるだけかと思ったが、その彼らが、人一人を襲っているのだ。
しかも彼は不良の中でも一番チャラい見た目をしていて、喧嘩も強そうなのに、皆にボコボコにされている。
なんだ、下克上でもあったのか?
とりあえずこういうのは奴らに見つかる前に隠れて警察を呼ぶのが正着といえる。
と、思ったのだが、
「おいあいつッ! 何見てんだァ!? 捕まえろ!」
「ヘイ団長!」
団長と呼ばれるやつに見つかり、手下三名に追われる。うおおお!
ダッシュしたが、彼らはジャージにスポーツシューズ、僕は動き辛いスーツに革靴だ。五メートルくらい走った末に捕まった。
「く……っ! 殺せ……!」
捕まった僕は、団長と呼ばれているやつを睨みつけるように言った。よく見たら、リンチにあっているやつよりふた回りくらい筋肉あるな、団長……。
「今に殺してやるから待ってろ。おい! 廃倉庫に行くぞ」
「ヘイ団長!」
ちょっと。今のはさ、ジャパニーズジョークじゃないの? 見逃せや。
オーク……もとい団長は、近くにあったバンに僕とリンチされていた彼をぶち込もうとした所で、
「チッ。サツだ」
サイレンが聞こえてきた。
「ウェイッ!」
一瞬、不良たちに隙ができたのを見て、リンチされてボロボロだった彼に手を引かれた。
何が起こったのかは分からなかったが、後ろで響く怒号から逃げる為に、必死になって走った。気づけば、リンチされていた彼は僕の手を離し、膝に手をついて肩で息をしていた。
巻いたのか……?
……どうやら巻いたようだ……。てかここどこだ……相当いろんな裏路地を走り回ったけれど……。
「あー。ここ、知ってるわ」
スマートフォンでマップアプリを開き、現在地を把握。
「きみ、大丈夫? 相当怪我してるけど……」
さて解散! というわけにもいかないので、恐る恐る彼に聞いてみる。
「ウェイ……ウェイウェイ」
「…………」
今時の若い子の言葉ってよくわかんねえな。
「まあ、どうしよ。なんか関わりたくないから、警察は自分で行ってね。僕は怪我もしてないし。じゃ」
さっさと家に帰ろう。というか引っ越したい。近所だし、あの公園。
しばらく歩いていると、後ろから彼がついてくる気配がして、振り向く。
「ウェイ……」
「なに……?」
「ウェイ……ウェイ……」
「なに言ってるかわかんないよ、きみ。僕はもう帰るから、きみも帰りなよ」
「ウェイウェイ」
首を横に振る彼はどうやら帰るという単語を否定しているみたいだった。
「帰る場所がないのか……?」
「ウェイ! ウェイウェイ!」
突然元気になるな。
とにかく、やばい奴にリンチされてた奴を家に招くなんてことは出来ない。こちらまで命を危険に晒す必要はない。
「ウェーイ……ウェーイ……」
「…………」
「ウェーイ……」
「ついてくんなって……」
しばらく歩いても、なかなか僕から離れない彼……。よくよく考えても、若い子の言葉じゃないだろ、この『ウェイ』っての。なんか頭おかしい奴に絡まれたな……。気づかないふりしてこんな奴見殺しにすればよかった。見殺しというか、見ずに殺したかった。だがついてくるのならこのままってわけにもいかない。僕はなるべくステルスで帰宅したいし、こんな馬鹿みたいに目立つ奴をただ連れてたら瞬間でバレるわ……。
「はーあ。しょうがないな。ついてこいよ。僕のアパートはすぐ近くだよ」
「ウェーイ!」
「うるせえって! お前の仲間が近くにいたらどうすんだよ」
「ウェイ」
首を振る彼。仲間じゃないと言いたいのか。
「でも見た目一緒だぞ、お前ら」
「ウェイ!」
少し怒っているようだ。もういいや。こういうの怒らせると良いことないし。
「きみ名前は?」
「ウ、ウェイ……」
「ウェイ三郎ね。了解」
適当でいい。多分頭おかしい人なんだよ、真面目に向き合っちゃダメだ。
「…………」
あー、こんな奴に自宅教えたくねえな……。なんでついてくるんだよ……。そうだ。このまま交番に行こう。それで事情を話せば……。
「ウェーイ……?」
なにやら睨みつけてくるウェイ三郎。なにこの圧……。
…………。
…………。
…………。
「ウェーイっ」
「ただいま……」
自宅に連れてきちゃった……。
「ウェイ三郎お前怪我……あれ?」
軽く手当てしてやろうと思ったら、その怪我がない。
「あれ? 血糊はついてんのに」
傷がない。痣も無くなってるし。
「ウェーイ!」
「元気だな……。大丈夫ならとりあえず風呂入れよ。そのきったねえ髪の毛とか顔とか洗え。服は用意してやるから」
ちょうど体格は同じくらいだし、部屋着の一つくらいは貸せる。
ウェイ三郎は言われるがまま脱衣所に行き、服を脱ぎ始める。同性とはいえ、直に見ることはしない。浴室に入ったことを音で確認し、服を回収。砂だらけで汚い……軽く砂叩いてから洗濯機に入れよう。ベランダに出て、服をパタパタする。さっきのやつらがいないか、二階の高さから若干ビビりながら観察するも、不良の声どころか、車の音さえしない静寂に包まれた街が、そこにはあった。
叩いた後、それを洗濯機に入れ、回す。こんな時間からごめんなさい近隣住民の皆さん……。
時間を見ると、もう八時だ。はー、ご飯もまだだし、昨日の残りがあるけど二人分もないし、今から買いに行くわけにも行かないし……。
眉間に皺が寄るのを自覚しつつ、とりあえず、ウェイ三郎が風呂に入っている間に警察に電話して、早くきてもらおう。警察にウェイ三郎とかいう意味不明なやつを引き取ってもらおう。
洗濯機の前でスマートフォンを開いたその時、
「ウェーイ」
ウェイ三郎が風呂から出てきた。
タイミングの悪いやつだな……。
「ウェイ? ウェイウェイ?」
また圧をかけてくる。まずはそのぶらんぶらんさせてる自分のモノを隠しなさいよ……。
「わかってるよ。警察には言わない。それがいいんだろ?」
「ウェーイ!」
頷くウェイ三郎。
僕は彼にタオルと部屋着を渡す。パンツは……ええいあげてしまえ!
パンツなんて安いんだから、使い捨てにしてしまえ!
「ウェイ? ウェーイ!」
「しーっ! 声がでけえんだよなぁお前らみたいな種族って。なんなんだよマジで。パンツもやるから履け。文句言ったら……」
殴ると言いそうになったが、喧嘩では勝てない気がしたので、
「文句言ったら出てってもらうからな」
この僕こそが家の主人であるということを自覚してもらおう。
「ウェイっ」
上機嫌なウェイ三郎。愛想のないやつではないな。
「ウェイ三郎、お前いくつ?」
「ウェイ……」
「家は? 帰れって言った時渋ってたけど、実家から追い出されたの?」
「ウェイ……」
「仕事はしてる?」
「ウェイ……」
「見るからに日本人っぽいけど、なんでウェイとしか言わないの? 言葉わかる?」
「ウェイ……」
「あー、じゃあじゃんけんしようか。はいじゃんけんぽい」
「ウェイ!」
ウェイ三郎はチョキ、僕はパーで負けた。つまりこいつは日本語も理解し、日本の文化にも理解があると、そういうことだ。
「……ユーチューバーとかいう、あの非常識なやつらいるじゃん。あいつらと同じなの? どっかでカメラ回ってる?」
「ウェイウェイウェイ」
首を振るウェイ三郎。ユーチューバーではない、つまり何かの企画などではないのか。だが、このウェイ三郎の頭のおかしい言動が、何かの病気には見えない。きちんとタオルで体は拭くし、部屋着もきちんと着る。常識がないわけじゃなさそうだ、その眩しい金髪を除いて。
ていうか、そのパリピ装備とか、きちんとその界隈を理解して、馴染んでるんじゃん。わかってるんじゃん。自分がどう見られて、どういう立場にいるのか。
「ウェイ三郎。とりあえず飯でも食うか。腹減ったしな」
「ウェーイ!」
「だからうるせえっつってんだろ」
ついに僕は、ウェイ三郎の頭を叩いた。
最初は静かな住宅街の中にある公園で、不良が騒いでいるだけかと思ったが、その彼らが、人一人を襲っているのだ。
しかも彼は不良の中でも一番チャラい見た目をしていて、喧嘩も強そうなのに、皆にボコボコにされている。
なんだ、下克上でもあったのか?
とりあえずこういうのは奴らに見つかる前に隠れて警察を呼ぶのが正着といえる。
と、思ったのだが、
「おいあいつッ! 何見てんだァ!? 捕まえろ!」
「ヘイ団長!」
団長と呼ばれるやつに見つかり、手下三名に追われる。うおおお!
ダッシュしたが、彼らはジャージにスポーツシューズ、僕は動き辛いスーツに革靴だ。五メートルくらい走った末に捕まった。
「く……っ! 殺せ……!」
捕まった僕は、団長と呼ばれているやつを睨みつけるように言った。よく見たら、リンチにあっているやつよりふた回りくらい筋肉あるな、団長……。
「今に殺してやるから待ってろ。おい! 廃倉庫に行くぞ」
「ヘイ団長!」
ちょっと。今のはさ、ジャパニーズジョークじゃないの? 見逃せや。
オーク……もとい団長は、近くにあったバンに僕とリンチされていた彼をぶち込もうとした所で、
「チッ。サツだ」
サイレンが聞こえてきた。
「ウェイッ!」
一瞬、不良たちに隙ができたのを見て、リンチされてボロボロだった彼に手を引かれた。
何が起こったのかは分からなかったが、後ろで響く怒号から逃げる為に、必死になって走った。気づけば、リンチされていた彼は僕の手を離し、膝に手をついて肩で息をしていた。
巻いたのか……?
……どうやら巻いたようだ……。てかここどこだ……相当いろんな裏路地を走り回ったけれど……。
「あー。ここ、知ってるわ」
スマートフォンでマップアプリを開き、現在地を把握。
「きみ、大丈夫? 相当怪我してるけど……」
さて解散! というわけにもいかないので、恐る恐る彼に聞いてみる。
「ウェイ……ウェイウェイ」
「…………」
今時の若い子の言葉ってよくわかんねえな。
「まあ、どうしよ。なんか関わりたくないから、警察は自分で行ってね。僕は怪我もしてないし。じゃ」
さっさと家に帰ろう。というか引っ越したい。近所だし、あの公園。
しばらく歩いていると、後ろから彼がついてくる気配がして、振り向く。
「ウェイ……」
「なに……?」
「ウェイ……ウェイ……」
「なに言ってるかわかんないよ、きみ。僕はもう帰るから、きみも帰りなよ」
「ウェイウェイ」
首を横に振る彼はどうやら帰るという単語を否定しているみたいだった。
「帰る場所がないのか……?」
「ウェイ! ウェイウェイ!」
突然元気になるな。
とにかく、やばい奴にリンチされてた奴を家に招くなんてことは出来ない。こちらまで命を危険に晒す必要はない。
「ウェーイ……ウェーイ……」
「…………」
「ウェーイ……」
「ついてくんなって……」
しばらく歩いても、なかなか僕から離れない彼……。よくよく考えても、若い子の言葉じゃないだろ、この『ウェイ』っての。なんか頭おかしい奴に絡まれたな……。気づかないふりしてこんな奴見殺しにすればよかった。見殺しというか、見ずに殺したかった。だがついてくるのならこのままってわけにもいかない。僕はなるべくステルスで帰宅したいし、こんな馬鹿みたいに目立つ奴をただ連れてたら瞬間でバレるわ……。
「はーあ。しょうがないな。ついてこいよ。僕のアパートはすぐ近くだよ」
「ウェーイ!」
「うるせえって! お前の仲間が近くにいたらどうすんだよ」
「ウェイ」
首を振る彼。仲間じゃないと言いたいのか。
「でも見た目一緒だぞ、お前ら」
「ウェイ!」
少し怒っているようだ。もういいや。こういうの怒らせると良いことないし。
「きみ名前は?」
「ウ、ウェイ……」
「ウェイ三郎ね。了解」
適当でいい。多分頭おかしい人なんだよ、真面目に向き合っちゃダメだ。
「…………」
あー、こんな奴に自宅教えたくねえな……。なんでついてくるんだよ……。そうだ。このまま交番に行こう。それで事情を話せば……。
「ウェーイ……?」
なにやら睨みつけてくるウェイ三郎。なにこの圧……。
…………。
…………。
…………。
「ウェーイっ」
「ただいま……」
自宅に連れてきちゃった……。
「ウェイ三郎お前怪我……あれ?」
軽く手当てしてやろうと思ったら、その怪我がない。
「あれ? 血糊はついてんのに」
傷がない。痣も無くなってるし。
「ウェーイ!」
「元気だな……。大丈夫ならとりあえず風呂入れよ。そのきったねえ髪の毛とか顔とか洗え。服は用意してやるから」
ちょうど体格は同じくらいだし、部屋着の一つくらいは貸せる。
ウェイ三郎は言われるがまま脱衣所に行き、服を脱ぎ始める。同性とはいえ、直に見ることはしない。浴室に入ったことを音で確認し、服を回収。砂だらけで汚い……軽く砂叩いてから洗濯機に入れよう。ベランダに出て、服をパタパタする。さっきのやつらがいないか、二階の高さから若干ビビりながら観察するも、不良の声どころか、車の音さえしない静寂に包まれた街が、そこにはあった。
叩いた後、それを洗濯機に入れ、回す。こんな時間からごめんなさい近隣住民の皆さん……。
時間を見ると、もう八時だ。はー、ご飯もまだだし、昨日の残りがあるけど二人分もないし、今から買いに行くわけにも行かないし……。
眉間に皺が寄るのを自覚しつつ、とりあえず、ウェイ三郎が風呂に入っている間に警察に電話して、早くきてもらおう。警察にウェイ三郎とかいう意味不明なやつを引き取ってもらおう。
洗濯機の前でスマートフォンを開いたその時、
「ウェーイ」
ウェイ三郎が風呂から出てきた。
タイミングの悪いやつだな……。
「ウェイ? ウェイウェイ?」
また圧をかけてくる。まずはそのぶらんぶらんさせてる自分のモノを隠しなさいよ……。
「わかってるよ。警察には言わない。それがいいんだろ?」
「ウェーイ!」
頷くウェイ三郎。
僕は彼にタオルと部屋着を渡す。パンツは……ええいあげてしまえ!
パンツなんて安いんだから、使い捨てにしてしまえ!
「ウェイ? ウェーイ!」
「しーっ! 声がでけえんだよなぁお前らみたいな種族って。なんなんだよマジで。パンツもやるから履け。文句言ったら……」
殴ると言いそうになったが、喧嘩では勝てない気がしたので、
「文句言ったら出てってもらうからな」
この僕こそが家の主人であるということを自覚してもらおう。
「ウェイっ」
上機嫌なウェイ三郎。愛想のないやつではないな。
「ウェイ三郎、お前いくつ?」
「ウェイ……」
「家は? 帰れって言った時渋ってたけど、実家から追い出されたの?」
「ウェイ……」
「仕事はしてる?」
「ウェイ……」
「見るからに日本人っぽいけど、なんでウェイとしか言わないの? 言葉わかる?」
「ウェイ……」
「あー、じゃあじゃんけんしようか。はいじゃんけんぽい」
「ウェイ!」
ウェイ三郎はチョキ、僕はパーで負けた。つまりこいつは日本語も理解し、日本の文化にも理解があると、そういうことだ。
「……ユーチューバーとかいう、あの非常識なやつらいるじゃん。あいつらと同じなの? どっかでカメラ回ってる?」
「ウェイウェイウェイ」
首を振るウェイ三郎。ユーチューバーではない、つまり何かの企画などではないのか。だが、このウェイ三郎の頭のおかしい言動が、何かの病気には見えない。きちんとタオルで体は拭くし、部屋着もきちんと着る。常識がないわけじゃなさそうだ、その眩しい金髪を除いて。
ていうか、そのパリピ装備とか、きちんとその界隈を理解して、馴染んでるんじゃん。わかってるんじゃん。自分がどう見られて、どういう立場にいるのか。
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