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結果的に、ウェイ三郎がいるおかげで、ご飯を腹一杯食べるということは出来ないでいた。白米は前々から残った物を冷凍しており、多少のストックがあったが、おかずは昨日の残りだけで、冷蔵庫には何も入っていない。
一人暮らしの男の冷蔵庫の、なんと哀愁漂うものか。
「ウェーイ……」
ウェイ三郎も悲しい顔をしている。お前が悲しい顔をするな。
「とりあえず、今日はもう、僕も風呂入るから、そんでもって寝よう。ウェイ三郎。お前今日は歯ブラシないけど、デンタルリンスがあるからそれで我慢しろよな。今晩は奴らがどこで僕たちを探しているかわからないから、外に出るわけにもいかない……はぁ、ほんとなんなんお前」
げしげしとウェイ三郎に蹴りを入れる。
「ウェイウェイ」
申し訳なさそうなウェイ三郎。まあいいや、八つ当たりしてもいいことないからね。
「じゃ、僕風呂行くから、お前洗い物しとけよ。ただでさえ厄介者なのに居候なんだからな」
「ウェイ!」
敬礼をするウェイ三郎。こういう時だけ頼り甲斐みたいなのを発揮するのやめろ。
僕はそのまま脱衣所で素っ裸になり、熱いシャワーを浴室で浴びる。あー、もう! シャワー浴びてる間に金品盗まれたりとかないよな……でもそんなこと言ったら連れてきた僕が悪いし……いやいや盗みを働く奴が一番悪いけどね?
そう考えているうちに、自然と頭や体を洗う速度は増し、ささっと風呂から出た。持ってきておいたパンツと部屋着を着用し、ウェイ三郎の様子を見る。
「ウェイ!」
洗い物をちゃんとしていた。ちゃんと洗ったものを拭いて食器棚にまで戻している。偉いな! 僕なんていつも拭くの面倒くさくて自然乾燥させてるのに。
ちょっとウェイ三郎を見直した。見直したというか、信用していい気がしてきた。
「ウェイ三郎。寝る前に明日の話をしておくぞ」
髪の毛を乾かしたり顔に化粧水を塗りたくったりしたのちに、歯磨きをしながら僕はデンタルリンスで口をゆすいでいるウェイ三郎に話しかけた。
「僕は当然のように働いていて、九時始業、十九時終業になる。だけど残業も合わせて大体家に帰宅できるのは八時から八時半。今日はたまたま残業がなかったから七時半ごろ帰宅できてウキウキだったんだがお前らのせいで……まあそれはさておき、明日——というか、休日以外は僕は自宅を空ける。だけどお前を外に放っておくわけにもいかない。またリンチされたくないだろ? だから、僕はお前を信用して、専業主夫の仕事を命ずる。警察に通報されたくない事情がウェイ三郎にあるんだとしたら、そんな奴を匿ってる僕も危うい立場にあるから、必要な時以外外出はするな。そしてさっさと次の寝床を見つけて出て行け。わかったな?」
「ウェイ」
頷くウェイ三郎。
よし。
話がわかるやつで良かったと心底思う。
「よし、じゃあ寝るぞー」
歯も磨き終わり、押入れから毛布を取り出す。ウェイ三郎に渡そうと彼を見ると、ウェイ三郎は僕のベッドに既に横になっていた。
「なんでやねんキック!」
「ウェイ!?」
「その、『なんで!?』みたいなリアクションやめろや。お前なんで僕のベッドに入ってんだよ。お前はそこのソファで寝てろよ」
「ウェーイ……」
「もしかして一緒に寝ようとか考えてんの? 馬鹿かお前ぶっ飛ばすぞ。キモいから早よ出ろや」
「ウェイ……」
ウェイ三郎は渋々と言った感じでベッドから出て、ソファに横になる。毛布を渡し、僕はベッドに入る。
リモコンで電灯を消し、部屋を暗くする。
「おやすみ、ウェイ三郎」
「ウェーイ」
しばらく、知らない人がいるという緊張感で眠れなかったが、ウェイ三郎が速攻で寝息を立てているのを聞いて、僕も気がついてたら寝てしまっていた。
一人暮らしの男の冷蔵庫の、なんと哀愁漂うものか。
「ウェーイ……」
ウェイ三郎も悲しい顔をしている。お前が悲しい顔をするな。
「とりあえず、今日はもう、僕も風呂入るから、そんでもって寝よう。ウェイ三郎。お前今日は歯ブラシないけど、デンタルリンスがあるからそれで我慢しろよな。今晩は奴らがどこで僕たちを探しているかわからないから、外に出るわけにもいかない……はぁ、ほんとなんなんお前」
げしげしとウェイ三郎に蹴りを入れる。
「ウェイウェイ」
申し訳なさそうなウェイ三郎。まあいいや、八つ当たりしてもいいことないからね。
「じゃ、僕風呂行くから、お前洗い物しとけよ。ただでさえ厄介者なのに居候なんだからな」
「ウェイ!」
敬礼をするウェイ三郎。こういう時だけ頼り甲斐みたいなのを発揮するのやめろ。
僕はそのまま脱衣所で素っ裸になり、熱いシャワーを浴室で浴びる。あー、もう! シャワー浴びてる間に金品盗まれたりとかないよな……でもそんなこと言ったら連れてきた僕が悪いし……いやいや盗みを働く奴が一番悪いけどね?
そう考えているうちに、自然と頭や体を洗う速度は増し、ささっと風呂から出た。持ってきておいたパンツと部屋着を着用し、ウェイ三郎の様子を見る。
「ウェイ!」
洗い物をちゃんとしていた。ちゃんと洗ったものを拭いて食器棚にまで戻している。偉いな! 僕なんていつも拭くの面倒くさくて自然乾燥させてるのに。
ちょっとウェイ三郎を見直した。見直したというか、信用していい気がしてきた。
「ウェイ三郎。寝る前に明日の話をしておくぞ」
髪の毛を乾かしたり顔に化粧水を塗りたくったりしたのちに、歯磨きをしながら僕はデンタルリンスで口をゆすいでいるウェイ三郎に話しかけた。
「僕は当然のように働いていて、九時始業、十九時終業になる。だけど残業も合わせて大体家に帰宅できるのは八時から八時半。今日はたまたま残業がなかったから七時半ごろ帰宅できてウキウキだったんだがお前らのせいで……まあそれはさておき、明日——というか、休日以外は僕は自宅を空ける。だけどお前を外に放っておくわけにもいかない。またリンチされたくないだろ? だから、僕はお前を信用して、専業主夫の仕事を命ずる。警察に通報されたくない事情がウェイ三郎にあるんだとしたら、そんな奴を匿ってる僕も危うい立場にあるから、必要な時以外外出はするな。そしてさっさと次の寝床を見つけて出て行け。わかったな?」
「ウェイ」
頷くウェイ三郎。
よし。
話がわかるやつで良かったと心底思う。
「よし、じゃあ寝るぞー」
歯も磨き終わり、押入れから毛布を取り出す。ウェイ三郎に渡そうと彼を見ると、ウェイ三郎は僕のベッドに既に横になっていた。
「なんでやねんキック!」
「ウェイ!?」
「その、『なんで!?』みたいなリアクションやめろや。お前なんで僕のベッドに入ってんだよ。お前はそこのソファで寝てろよ」
「ウェーイ……」
「もしかして一緒に寝ようとか考えてんの? 馬鹿かお前ぶっ飛ばすぞ。キモいから早よ出ろや」
「ウェイ……」
ウェイ三郎は渋々と言った感じでベッドから出て、ソファに横になる。毛布を渡し、僕はベッドに入る。
リモコンで電灯を消し、部屋を暗くする。
「おやすみ、ウェイ三郎」
「ウェーイ」
しばらく、知らない人がいるという緊張感で眠れなかったが、ウェイ三郎が速攻で寝息を立てているのを聞いて、僕も気がついてたら寝てしまっていた。
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