小さな狼

KS

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愛の形

3

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12月31日、テレビを見ながらご飯をたべていた

『もぉあとちょっとで終わりですね~』

『そうだね…早いなぁ』

夕凪君と出会って、毎日楽しい生活を送ってきた

非の打ち所がないぐらい素敵な毎日を送ってきた

初めて生まれてきて良かったと思える日々

この身長のせいでイジメられたりしてきた

だけど耐えて高校に入学した

地元から離れた場所ではあるけど…

不安でいっぱいの中出会った夕凪君

愛おしい人…

始めての彼氏…

大好きな夕凪君…

『龍妃さん…?』

『ん…?なぁに?』

食べ終わった食器を洗い終わって戻ってくる

『熱でもあるんですか?顔赤いですよ?』

『大丈夫、ちょっと考えてただけ』

笑って返すと夕凪君も笑って返してくれた

その笑顔にどれだけ癒やされるだろう

どれだけ元気をもらえたか

『ねぇ夕凪君?』

『はい?なんですか?』

『こっち来て…』

隣に座る夕凪君

だけどそこじゃない

『隣じゃなくて…前に来て』

ちょっとコタツから離れ、夕凪君を座らせる

何かもわからないまま座った夕凪君を後ろから抱きしめた

『龍妃さん…?』

さすがに慣れたのか、戸惑う様子もなく腕の中にいる

『………』

『………』

お互い無言のまま時間が過ぎてゆく

このまま時間が止まってくれれば

もっと夕凪君と一緒にいたい

そんなことばかり考えながら時間が過ぎていった




 
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