小さな狼

KS

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姉妹

3

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上着を脱ぐとTシャツから長い腕が見える

だけどその腕には綺麗・・・って言って良いのかな・・・

女神のタトゥーが入れられている

腕だけじゃなく、背中にも入っている

これが原因で家を追い出された姉さん、前はずっと隠してたのになにがあったのかな・・・

『珍しいね、見せてるなんて』

『あぁ、まぁあんただしね。隠す必要無いし』

『この店には良く来るの?』

『うん、お気に入りだし、マスターもうちのお客さんだから。持ちつ持たれつって感じかな』

『へぇそぉなんだ』

コンコン

ガチャ

『龍華はいつものでいいかい?妹さんは・・・』

『龍妃だよ、龍の妃で龍妃。いい姉妹でしょ』

マスターさんがおしぼりとお水を持って来てくれた

『龍妃ちゃんね、マスターの見月です。よろしくね』

『龍妃気をつけな?マスター女ったらしで有名だから』

ホント仲良しなんだ・・・

やっぱり彼氏かな?

『龍妃ちゃんは何にする?龍華と同じのにするかい?』

『じゃあ・・・同じで』

『OK、少々お待ちください』

一礼して戻っていく見月さん

背が高く夕凪君とはまた違う魅力がある

夕凪君もあんなふうに成長するのかな・・・

『ねぇ龍妃』

『なに?』

『ヒーロ君とはどぉなの?』

『仲良くやってるよ』

やっぱり夕凪君の話か・・・

それより人の彼氏を下の名前で呼ぶなし・・・

私だって呼んだこと無いのに・・・

姉さんは相変わらずだな

変わってないや

『今日はヒーロ君は?お留守番?』

『うぅん、バイト』

『そぉなんだ、でもなんで?バイトしなくても大丈夫なんじゃないの?』

『まぁ・・・色々あるのよ』

『ふぅん、まぁいいや』

何でもない姉妹の会話

前は良くしてたのになぁ

色々教えてもらったりしてたからなぁ

なんだか懐かしい・・・

 
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