小さな狼

KS

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帰省

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あくる週の土曜日、電車に揺られ1時間…
バスに乗り20分…
歩く事10分…
着いた…
見た事ないぐらい大きな家

『でっか~い…』

『秀狼です、帰りました』

門が空いていく
広がっていく中の景色、奥まで広がる長い道
その先には学校って思えるくらいでっかい建物

『すご~い…』

門の前で動かないヒロ君
やっぱり怖いのかな…
すると奥から車が走ってきた
正樹さんかな…?
真っ赤なスポーツカー…
私も知ってるぐらい有名なメーカーの車だ

『かっこいい…』

中から降りてきたのは正樹さんだった
やっぱり黒のスーツがきまってる

『おかえりなさいませ秀狼様、ようこそいらっしゃいました桜木様。どうぞお乗り下さい』

『ただいま、正樹さん…』

『お、お邪魔します』

車に乗り込んでお家へ
おりた先には赤い絨毯がしかれていた
扉が開け放たれ、その先に噴水がありその上にはシャンデリアが飾られてある

『スゴ~イ…』

『………』

終始黙ったままのヒロ君
やっぱり緊張してるのかな…

ドドドドドドドドドドドドドドド…

『ひ~~~ろ~~~~さ~~~~ま~~~!!!』

地響きと共に甲高い声が迫ってくる
いったいなんだろ?

『龍美さん、気を付けて?』

『へぇ?』

目の前に現れたのはメイド服を着た女の子
同じ年位かな?

『レイラさん、ストップ』

ヒロ君がストップっと言った瞬間、凄まじいブレーキ音と共に現れた一人の女の子

『お帰りなさいませ!ヒロ様!ご飯にしますか!?お風呂にしますか!?』

『どっちもしないかな、取り敢えず落ち着こうか』

『………』

犬が尻尾を振りながら主人の帰りを待ちわびていたような光景だ
なんだろ…
ちょっとムカつく…
私は無言でヒロ君を抱き寄せた

『り、龍美さん?』

『誰ですかこの女!?ヒロ様から離れなさい!』

『やだ、ヒロ君は私の…』

なんか…大変な事になりそうな気がする…

 
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