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転移、そして出会い
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今や数多くの娯楽がある中で、俺は1つのゲームをずっと遊び続けてきた。
名前は『Trinity Spirit』、略してトリスピと呼ばれる。
元々パソコンで遊べていたのだが、最近になってスマホでもリリースされて活気が戻ったという話だ
このゲームには戦士・魔術戦士・魔術師の3タイプがあり、そこから属性が派生する。
俺は主に戦士と魔術戦士を行ったり来たりしてかなり遊んだ方だと思う
(遊ぶ時間なかったけど、久々にやりたくなってきたな)
せっかく遊べる時間も取れたし、慣れてる戦士タイプで早速プレイしようと思った矢先だった。
「ん……?あれ…」
起動させた瞬間、急に周囲が真っ暗になった。停電かと思い、立ち上がろうとしたら軽く躓いた。
足元が暗くてよく見えないが、床は石っぽい感覚がある。自分の部屋に居たはずなのに、一体ここはどこなんだ?
閉鎖的で薄暗い空間のようだ、軽く壁をノックしてみるが音もあまり響く感じはしない
パッと見る限り出入り口もなく、どうやって入って来たのかと思うくらいには巧妙な造りをしている場所のようだ
すると突然後ろから首を何かに掴まれ、そのまま引きずり込まれた。
悲鳴を上げる間もなく俺はそのまま呑み込まれ、目の前が真っ暗になった。
困惑しているとぬちゅ、ぢゅ…と音が聞こえて鳥肌が立った。さっきよりも状況が悪化している気がする。
「うっ、わ……何だ、よ…これ……!」
粘液みたいな、触れていいものかも分からないがねちゃねちゃとした感覚がある。
後ろから何かに纏わり付かれているし、抵抗してみるが微動だにしない
「ぃ、やめ……っ…な、」
どんな物体かも分からない何かに喰われてる?襲われてる?それすらも感覚や視界がはっきりしない
「……!やめ、ろ…!!離せっ、て…!」
「消えろ」
澄んだような声がした。そんな声が聞こえた途端、纏わり付かれていた物体は消えて俺はぐったりとその場で倒れた。
(…何が、起きて……)
次は何なのだろう、変な睡魔も襲ってくるし最悪だ。こんな所で寝ている余裕なんかないのに
目が、醒めた。さっきのは夢だったのだろうか。
そう思って体を動かそうとしたが、痺れを感じて焦った。
「無理するな…」
驚いて声のする方に視線をやると、見た事もないのに見た覚えのある男が立っていた。
妙な違和感を抱いたが、まずは状況を把握したい
「ぁ…の、……あ、ひぁっ…」
うっわ、恥ずかしい。喋ろうとしたら情けない声が出た。
「……痺れている…治るのには時間が必要だ…」
この人の言う通りで、全身が痺れているのか少しでも手や腕を動かそうとするとジンジンする。
幸いどこにも痛みはないものの、喋ろうとしたら舌の奥がピリピリするし口も顎も震えてしまう
まだそのままでいろ、ということらしい。しかしここがどこなのかも分からずじまいだ
そんな俺を見兼ねたのかは不明だが、その人は少しため息をつきながらこちらに近付いてきた。
派手ではないが縁に柄のあるフードを被っており、口元もマフラーを巻いているので顔はよく見えない
しかし何だろう、目元だけだというのに格好良いんだろうなと思わせる何かがあった。
「……ぁ、すひっ……」
再び喋ろうと試みるも、まだ上手く言葉に出来ない。男は水の入ったグラスをそばに置いてくれた。
「飲める時に飲め……」
出来る範囲で軽く頷き、そのまま天井を見上げてみた。
現時点ではっきりしている事は、ここは俺の部屋ではないということ
それから助けてくれたであろうこの人とどこかで出会ったような気がしていること
これがどうも思い出せない、考えてみるもののやはり心当たりがない
すると再びため息が奥の方から聞こえた。呆れるような感じではなさそうなのが救いだけど
「……あ、ひ、ふ、…へ…お……、あ、ぃ……う、…」
今出来ることなんて限られているし、喋れるように発声練習をしてみた。
たどたどしさは残るが、目覚めた時よりは痺れがなくなってきている。
手を拳にしたり、開いてみたりと繰り返していくうちに痺れもなくなり始めていた。
ゆっくり上体を起こすと、男が俺に気が付いてこちらに来てくれた。
「…飲むか……?」
グラスを差し出され、痺れによる震えで落とさないよう両手でグラスを受け取った。
「はぁ……あ、りがと……ま、ぁ…上手く、しゃへれ…ないけろ……」
冷えている水をゆっくりと飲んでから気が付いた。かなり喉が乾いていたようだった。
相変わらず顔は伺いづらいが、男は怪訝そうな表情だった。何か変な事でも言っただろうかと考える。
「……寝ろ…」
ポツリと言われた。そう言われてもと思っていると、目の前に手をかざされた瞬間に意識がなくなった。
名前は『Trinity Spirit』、略してトリスピと呼ばれる。
元々パソコンで遊べていたのだが、最近になってスマホでもリリースされて活気が戻ったという話だ
このゲームには戦士・魔術戦士・魔術師の3タイプがあり、そこから属性が派生する。
俺は主に戦士と魔術戦士を行ったり来たりしてかなり遊んだ方だと思う
(遊ぶ時間なかったけど、久々にやりたくなってきたな)
せっかく遊べる時間も取れたし、慣れてる戦士タイプで早速プレイしようと思った矢先だった。
「ん……?あれ…」
起動させた瞬間、急に周囲が真っ暗になった。停電かと思い、立ち上がろうとしたら軽く躓いた。
足元が暗くてよく見えないが、床は石っぽい感覚がある。自分の部屋に居たはずなのに、一体ここはどこなんだ?
閉鎖的で薄暗い空間のようだ、軽く壁をノックしてみるが音もあまり響く感じはしない
パッと見る限り出入り口もなく、どうやって入って来たのかと思うくらいには巧妙な造りをしている場所のようだ
すると突然後ろから首を何かに掴まれ、そのまま引きずり込まれた。
悲鳴を上げる間もなく俺はそのまま呑み込まれ、目の前が真っ暗になった。
困惑しているとぬちゅ、ぢゅ…と音が聞こえて鳥肌が立った。さっきよりも状況が悪化している気がする。
「うっ、わ……何だ、よ…これ……!」
粘液みたいな、触れていいものかも分からないがねちゃねちゃとした感覚がある。
後ろから何かに纏わり付かれているし、抵抗してみるが微動だにしない
「ぃ、やめ……っ…な、」
どんな物体かも分からない何かに喰われてる?襲われてる?それすらも感覚や視界がはっきりしない
「……!やめ、ろ…!!離せっ、て…!」
「消えろ」
澄んだような声がした。そんな声が聞こえた途端、纏わり付かれていた物体は消えて俺はぐったりとその場で倒れた。
(…何が、起きて……)
次は何なのだろう、変な睡魔も襲ってくるし最悪だ。こんな所で寝ている余裕なんかないのに
目が、醒めた。さっきのは夢だったのだろうか。
そう思って体を動かそうとしたが、痺れを感じて焦った。
「無理するな…」
驚いて声のする方に視線をやると、見た事もないのに見た覚えのある男が立っていた。
妙な違和感を抱いたが、まずは状況を把握したい
「ぁ…の、……あ、ひぁっ…」
うっわ、恥ずかしい。喋ろうとしたら情けない声が出た。
「……痺れている…治るのには時間が必要だ…」
この人の言う通りで、全身が痺れているのか少しでも手や腕を動かそうとするとジンジンする。
幸いどこにも痛みはないものの、喋ろうとしたら舌の奥がピリピリするし口も顎も震えてしまう
まだそのままでいろ、ということらしい。しかしここがどこなのかも分からずじまいだ
そんな俺を見兼ねたのかは不明だが、その人は少しため息をつきながらこちらに近付いてきた。
派手ではないが縁に柄のあるフードを被っており、口元もマフラーを巻いているので顔はよく見えない
しかし何だろう、目元だけだというのに格好良いんだろうなと思わせる何かがあった。
「……ぁ、すひっ……」
再び喋ろうと試みるも、まだ上手く言葉に出来ない。男は水の入ったグラスをそばに置いてくれた。
「飲める時に飲め……」
出来る範囲で軽く頷き、そのまま天井を見上げてみた。
現時点ではっきりしている事は、ここは俺の部屋ではないということ
それから助けてくれたであろうこの人とどこかで出会ったような気がしていること
これがどうも思い出せない、考えてみるもののやはり心当たりがない
すると再びため息が奥の方から聞こえた。呆れるような感じではなさそうなのが救いだけど
「……あ、ひ、ふ、…へ…お……、あ、ぃ……う、…」
今出来ることなんて限られているし、喋れるように発声練習をしてみた。
たどたどしさは残るが、目覚めた時よりは痺れがなくなってきている。
手を拳にしたり、開いてみたりと繰り返していくうちに痺れもなくなり始めていた。
ゆっくり上体を起こすと、男が俺に気が付いてこちらに来てくれた。
「…飲むか……?」
グラスを差し出され、痺れによる震えで落とさないよう両手でグラスを受け取った。
「はぁ……あ、りがと……ま、ぁ…上手く、しゃへれ…ないけろ……」
冷えている水をゆっくりと飲んでから気が付いた。かなり喉が乾いていたようだった。
相変わらず顔は伺いづらいが、男は怪訝そうな表情だった。何か変な事でも言っただろうかと考える。
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