Δ 爪痕を残して

黒野すごろく

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奇妙な首輪とエルフ

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それは極上のデザートなんだ、と目の前の存在は嬉々として語っている。
黙って聞いていても理解は出来なかった。だがこちらに主導権はない
『……ねえ、聞いてる?』
不意に頬を大きく舐めてきた。それに驚いて身を捩るが、それも無駄である事は分かっている。
『強情だな~ ま、その方が好きだけど』
あっさりと下着を脱がされ、困惑しているうちに前戯もなくずっぽりと挿入されてしまった。
「ッあぁ…!?…う、んぅッ!あ、んっ…あぁッ……」
『はぁあ~…最ッ高だよ…… すぐ出ちゃいそう…』
パンパンッと自分勝手に腰を激しく揺さぶられ、耐えるのに必死だった。
悔しいが気持ち良い、でも、いつか来てくれる―――。


驚いて目が覚めた、と同時に鎖で締め付けられた手足が痛む。やけに鮮明で官能的な夢を見た気がする。
よりによって誰かと性行為する夢を見るなんて、欲求不満なのかと少し苦笑した。
肘で何とか起き上がってみたが、力の入れ方を誤ったのか痛くて呻いた。
周囲を見回すと、俯き加減に座って寝ているリヒトが居た。
(ちゃんとしたところで寝てくれよ…)
しかし困った、今の俺では彼に何も出来ない。強いて出来る事といえば彼を起こし、ベッドで寝ろと叱ることくらいか
(……ん…?えぇ……これじゃ人の事、言えないかも……)
リヒトに叱られるのは俺かもしれない、さっきの夢が原因でそこそこな盛り上がりを作っていた。
1人でするにしても手首がこの状態では快感に浸れるどころではない。何よりもこの空間で出来る訳がない
(…トイレ…… そうだ、さっさと行って済ませれば何とか…?)
問題は痛みに呻かず、彼を起こさずに、こっそりとヌけるかどうか。正直なところ難易度が高いし絶対バレる。
(でも……我慢するにしたって…)
そう簡単には収まらないし、抱くのではなく誰かに抱かれる夢とかこれまで見た事もなかった。
ずっと、どうしようと頭の中でループする。リヒトにバレるのはなんだか恥ずかしい、と謎の板挟みに合う
(……恥ずかしい…?ヤることヤっておいて…?)
更に混乱して俺は頭を抱えた。ああもう、どうしたら。寝直せば勝手に落ち着いてくれるとも思えない

ギシ、と音がして俺は目を見開いた。ベッドの軋む音がして左側を、リヒトの居る方向へ顔を向けた。
「……ボス…?」
「あ~……起こしちゃった…?」
まだ痛むだろう、と肩に手を置かれた。それだけなのに心臓が早くなった。
「だ、大丈夫…!」
「そんなはずない…… どうした?何か…」
あんまりに落ち着きのない俺を察したのか、彼は優しく抱き締めてきた。肌とか匂いとか、今の俺には刺激が強すぎる。
「…あの……リヒト、離れて…」
「聞けない」
即答だった。仮にここでトイレに行きたいと訴えても抱えられたら謎の盛り上がりでバレる。
段々と身体は熱くなってきている気がするし、なんだか頭も回らなくなってきた。
「頼むってば……っ、我慢、」
我慢…?と耳元で囁かれた。酷い、もうダメ。分かっててやったとしたら絶対に後で殴ってやる。
「~~ッ!何っ…なんだよぉ…」
「……勃ってるな」
「リヒトのせいだろ…!……はぁ…」
いつからこうなっていた事がバレたとか、最早何でもいい。これ、どうしてくれるんだよ
ゆっくりと彼は離れ、俺の不自然な盛り上がりをちらりと見た。
「俺の、せいか……?」
思わずどきりとした。視線が絡んでから、俺はふるふると首を小さく振った。
「遠慮しなくていい…」
「待っ…!!大丈……っ、痛…」
拒む過程で手首が痛んだ。そっと手を握られ、手の甲にキスを落とされた。
「…俺のせいで、いい」

上から撫でられる。もどかしい感覚ではあるが、期待してしまっている俺も居た。
すぐ隣で、俺の表情を窺いながらだろうか。とても視線を感じる。
「…は、ぁ……服、汚れる…」
彼は小さく頷き、動かなくていいと俺に告げた。疑問を抱いていると、片腕で身体を抱え上げられた瞬間に下着をお尻まで脱がされた。
そのまま降ろされたあとにするりと下着を取られ、ちょっと情けなくなる。でも隠しようのない俺自身はピクピクと主張する。
「ボス、」
頬を手で添えられ、舌で下唇を少し舐められてから口の中に入り込んできた。
「ん、…ぅッ……ふ、うぅ……は、んぁっ…」
隙間から息が漏れる。グッと優しくもしっかりとした彼の手が陰茎を握り、擦り上げてきた。
遠慮しない先走りは彼の行為を後押しするかのように、くちゅくちゅと卑猥な音を響かせた。
「…うッ、ん、く……はっ、んん…!」
最初は触れるくらいの接吻で何度か角度を変えたりされたが、次第に口の中を掻き混ぜ始めた。
舌を許せばすぐに絡め取られる。何度も舌で舌を撫でられ、舐められ、擦られる。
「む、んッ…!ふ、うぅっ……ん、はぁッ…!」
彼にしっかりと堪能された後、ようやく唇が離れた。頭の中も掻き混ぜられたような感覚だった。
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