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第44話
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「ファルガス様!お疲れ様です!」
「まったく、老人を労わろうという気がないのかねこの国は」
「本当に申し訳ない、ただ、やはり現状この魔物の暴走をなんとかできる人材があまりおらず…」
「いや状況は分かっているんだ、意地悪を言ってしまったね」
「いえ…毎日のように来てもらってすみません…」
「しかし、なんだってこんな毎日のようにスタンピードが起きるのか」
「分かりません…」
「早く収まってくれるといいんだが…」
それからも僕は王都のギルドで色々な依頼を受けました。
そして、依頼を受ける度に受付嬢さんからヨルムンドの現状を教えてもらいました。
スタンピードが起きているのは王都近隣だけ。
ファルガス様や他の高ランク冒険者が出突っ張りである。
皆疲労困憊である等々。
一体ヨルムンドで何が起きているんだろう…。
王都に来てから3ヶ月ほど経ったころ。
王城から手紙が届きました。
なんでも、ヨルムンドから救援要請が来たようです。
なんで2つ隣の国のアインゼルに?と思いましたが、もう既に隣国には救援要請を送っており、それでもまだ収まらないようでした。
「この救援要請に向かってほしいのだが、大丈夫だろうか?」
「えぇ、もちろんです」
「では、よろしく頼む、道中の宿代やら食事代やらはこれに入っている。もし足りなかった場合は帰ってきたときにまた改めて渡そう」
「分かりました、それでは、行ってきます」
「気を付けてな」
「ということで、ヨルムンドに行くことになったんだけど、レオ、乗せて行ってもらえる?」
『もちろんですアレンさん』
「ルナとリルは乗るよね、クロとピノはどうする?」
『流石に今回はレオに乗せてもらうぜ』
『ボクはレオと一緒に飛んでいくよ』
「分かった、じゃあ行こうか」
こうして僕たちはヨルムンドへと向かいました。
「まったく、老人を労わろうという気がないのかねこの国は」
「本当に申し訳ない、ただ、やはり現状この魔物の暴走をなんとかできる人材があまりおらず…」
「いや状況は分かっているんだ、意地悪を言ってしまったね」
「いえ…毎日のように来てもらってすみません…」
「しかし、なんだってこんな毎日のようにスタンピードが起きるのか」
「分かりません…」
「早く収まってくれるといいんだが…」
それからも僕は王都のギルドで色々な依頼を受けました。
そして、依頼を受ける度に受付嬢さんからヨルムンドの現状を教えてもらいました。
スタンピードが起きているのは王都近隣だけ。
ファルガス様や他の高ランク冒険者が出突っ張りである。
皆疲労困憊である等々。
一体ヨルムンドで何が起きているんだろう…。
王都に来てから3ヶ月ほど経ったころ。
王城から手紙が届きました。
なんでも、ヨルムンドから救援要請が来たようです。
なんで2つ隣の国のアインゼルに?と思いましたが、もう既に隣国には救援要請を送っており、それでもまだ収まらないようでした。
「この救援要請に向かってほしいのだが、大丈夫だろうか?」
「えぇ、もちろんです」
「では、よろしく頼む、道中の宿代やら食事代やらはこれに入っている。もし足りなかった場合は帰ってきたときにまた改めて渡そう」
「分かりました、それでは、行ってきます」
「気を付けてな」
「ということで、ヨルムンドに行くことになったんだけど、レオ、乗せて行ってもらえる?」
『もちろんですアレンさん』
「ルナとリルは乗るよね、クロとピノはどうする?」
『流石に今回はレオに乗せてもらうぜ』
『ボクはレオと一緒に飛んでいくよ』
「分かった、じゃあ行こうか」
こうして僕たちはヨルムンドへと向かいました。
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