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第六章
『小指』#1
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ロイスとシエンは駐車場へ向かって歩いていた。
昔と違い、ロイスの真横──右側にシエンがいる。
何を話せば良いのか分からず、ロイスはシエンを見上げる。その視線に気付いたシエンが、ロイスを見下ろして微笑む。
「どうしたんです? あなたらしくもない」
「いや…」
ロイスは言葉に詰まって、慌てて俯く。
(──これって…お互いが好きって伝えたってことは…俺達、恋人同士になったってことか⁉︎)
顔が熱い。でも、確かめたいことがあった。
「──…なぁ、手。繋いでも良いか? 昔みたいに」
シエンは左肩にかけていたビジネスバッグを、右肩に掛け直す。
「どうぞ」
そう言って、ロイスに手を差し出した。
胸の奥から、甘いものが込み上がって来るのを感じる。
ロイスは恐る恐る手を伸ばして、その手をそっと握った。
不思議と嫌悪感は無かった。
いつもは誰かが座った直後の椅子すら座りたくないのに。
シエンの手は、思い出の中の手より大きく、無骨で骨張った指に変わっていた。
その大人の手に戸惑っていると、シエンがギュッと握り返して来た。
また胸がドキリとする。
恋の味はレモンの味。
恋の味はチョコレートのように甘い。
ラブソングには色々な『恋の味』が歌われているが、どれも違う気がした。
先程感じた、蜂蜜のように甘いけれど、苦味も感じる。
これが恋なんだ、と初めて思った。
甘酸っぱさも、甘さも、そして苦味も。体温も、ドキドキも、気恥ずかしさも感じる。
自分の“好き”が、シエンから向けられてる“好き”と同じものだ、と思った。
もし誰かに見られたとしても、「昔のように手を繋いでみたかった」と誤魔化せば良い。
シエンが旧知の仲だという事実は変わらないのだから。
「──どうしました?」
そう聞かれて見上げたシエンの表情は、相変わらず優しく慈愛に満ちている。
「いや、何か…こんなに大きかったかな、って。お前の手」
ロイスも握り返す。
「あなたの手も大きくなりましたよ」
幸いというべきか、シエンの体温が心地良く、ロイスの方から指を絡ませた。
「──何処で覚えたんです? 恋人繋ぎ」
シエンが揶揄《からか》うように聞く。
「何となく。この方が繋ぎやすいと思った…だけ」
ぶっきらぼうな言い方だが、それが照れ隠しだとすぐに判る。
「──恋人繋ぎ…って言うんだ」
それを聞いたシエンは、ロイスの純粋さが残っていることが嬉しくなる。それと同時に、いつかこの純真を奪ってしまうことに、罪悪感も抱く。
例え彼自らの意志で、その身体を差し出して来たとしても。
「こちらの繋ぎ方の方が、親密に見えるでしょう?」
「そうだな」
そのままシエンの車まで案内された。新任教師にしては、高級車の部類に入る、黒のSUV車だった。
父親が「リチャードソン家の執事の家《いえ》の者なら、最低でもこれくらいの車に乗ってくれ。で、ないと旦那様にも失礼だ」と、就職祝いで買い与えた車だった。
ロイスは後部ドアが開けられるのを待つ。
すると、シエンに「こちらへ」と、助手席に連れて行かれた。
「──……助手席? 何で?」
ロイスはシエンを見上げる。
助手席は、下座《しもざ》だと教えられてきた。父や自分が座る場所は、必ず後部座席であると。
シエンは「あぁ」と、ロイスの戸惑いを察する。
「助手席は特別な人しか乗せない場合もあるんですよ。さぁ、どうぞ」
シエンがドアを開けて待っている、少し車高の高い特別席に乗り込む。
いつも運転手の後ろで、ほぼ見えない前の座席からの視界の高さと広さに驚く。
シエンが運転席に乗り込んで来た。
(ち…近いっ!)
今までは屋外だったが、車内という狭く閉鎖された空間に閉じ込められて、手を繋いでいた時よりもシエンが近くに感じる。
どこを見ていれば良いのか分からず、瞬きが多くなり、視線が定まらない。
心臓の鼓動が早い。
それを悟られまいと、スクールバッグをギュッと胸に抱えた。
シエンがエンジンをかける。
「シートベルト、締めて下さいね」
「え? シートベルト?」
いつもと座席位置が違う為、キョロキョロとシートベルトを探す。
「少しお待ちを」
笑いながら、シエンは車を降りてしまった。
ロイスが不安気にシエンを目で追うと、再び助手席まで来る。
窓の外のシエンと目が合った。
シエンが軽くコン、コン、と窓ガラスを2回ノックする。
「──失礼します」
そう言ってドアが開けられる。
「えっ?」
何が始まるのか、頭の中が混乱して、ロイスは小さく声を上げた。
シエンは右手でロイスの左肩の上からシートベルトを引き出し、左手に持ち変える。
シエンの左腕がロイスの前を横切って、自然と向き合う形になった。
(──だから、近いって‼︎)
助手席にシエンの身体が半分程入り込んで来る。
シートとコンソールの間のバックルを手探りで探すシエンのネクタイの結び目が目の前にある。
シエンのスーツが、バッグを抱き抱える手の甲に掠めたのと同時に、彼の呼吸まで伝わる。
ロイスは心臓の音が伝わらないように、身体を縮こませて、バッグを抱く腕に力を入れる。
シエンから先程のバニラとは違う甘いコロンの香りがした。
(──あ…、まただ…。やっぱり俺…)
シエンが日によって、コロンを変える大人になってしまったことに不安になる。
ロイスにとって八歳──二十四歳と十六歳という歳の差は、まだまだ大人と子供の域を出なかった。
シエンはバックルを探し当てると、カチャリとシートベルトを固定した。
そのまま上体を車内から抜け出す。
「──…あ、ありがと」
ベルトから腕を抜き、バッグを膝に乗せる。
(──キ…キスされるのかと思った!)
「どういたしまして」
シエンは苦笑して、助手席のドアを丁寧に閉めた。
スピーカーからラジオのDJが、トークを繰り広げていたが、耳に入って来ない。
シエンは運転席に戻り、ラジオのボリュームを少し下げると、車を発進させる。
いつも乗っているセダンタイプの高級車の後部座席ではない。しかし、ロイスから見れば大衆車ではあるが、助手席に座るという行為は特別な気持ちになった。
ロイスは何を話せば良いのか困って、ずっと外を見ていた。離れていた年月の分、話したいことは山ほどあるはずなのに。
スモーク越しでは無い、クリアな景色。街の色は、こんなにも鮮やかだったのか。
シエンは運転しながらも、ロイスから話し掛けて来るのを待っているようだった。
こういうところが、大人の余裕って物なのだろうか。
ロイスはちらりとシエンを盗み見る。
「──な、何かさ。シエンが車を運転しているって、不思議な感じがするな」
脳みそをフル回転させて、やっと出た話題だった。
「そうですか? あなたも十八歳になれば、免許が取れるようになりますよ」
「免許を取りに行けるのは一月からだから…再来年か…長いな」
「案外、二年なんて、あっという間ですよ」
一瞬だけ横目でロイスを見る。
相変わらずロイスは外を見ており、その整った顔が窓ガラスに映っていた。
「──あなたが高校を卒業するまで、私はお待ちしますから」
「え? それって…」
ロイスが驚いた顔で振り返る。
「今は教師と生徒という立場です。だから、あなたが高校を卒業するまで、今度は私が待ちます。その後、改めて正式にお付き合いしていただけますか?」
絶妙なタイミングで信号が赤色に変わり、車が停止する。
シエンはロイスの目を捉えて、もう一度告げる。
「──私とお付き合いして下さい」
昔と違い、ロイスの真横──右側にシエンがいる。
何を話せば良いのか分からず、ロイスはシエンを見上げる。その視線に気付いたシエンが、ロイスを見下ろして微笑む。
「どうしたんです? あなたらしくもない」
「いや…」
ロイスは言葉に詰まって、慌てて俯く。
(──これって…お互いが好きって伝えたってことは…俺達、恋人同士になったってことか⁉︎)
顔が熱い。でも、確かめたいことがあった。
「──…なぁ、手。繋いでも良いか? 昔みたいに」
シエンは左肩にかけていたビジネスバッグを、右肩に掛け直す。
「どうぞ」
そう言って、ロイスに手を差し出した。
胸の奥から、甘いものが込み上がって来るのを感じる。
ロイスは恐る恐る手を伸ばして、その手をそっと握った。
不思議と嫌悪感は無かった。
いつもは誰かが座った直後の椅子すら座りたくないのに。
シエンの手は、思い出の中の手より大きく、無骨で骨張った指に変わっていた。
その大人の手に戸惑っていると、シエンがギュッと握り返して来た。
また胸がドキリとする。
恋の味はレモンの味。
恋の味はチョコレートのように甘い。
ラブソングには色々な『恋の味』が歌われているが、どれも違う気がした。
先程感じた、蜂蜜のように甘いけれど、苦味も感じる。
これが恋なんだ、と初めて思った。
甘酸っぱさも、甘さも、そして苦味も。体温も、ドキドキも、気恥ずかしさも感じる。
自分の“好き”が、シエンから向けられてる“好き”と同じものだ、と思った。
もし誰かに見られたとしても、「昔のように手を繋いでみたかった」と誤魔化せば良い。
シエンが旧知の仲だという事実は変わらないのだから。
「──どうしました?」
そう聞かれて見上げたシエンの表情は、相変わらず優しく慈愛に満ちている。
「いや、何か…こんなに大きかったかな、って。お前の手」
ロイスも握り返す。
「あなたの手も大きくなりましたよ」
幸いというべきか、シエンの体温が心地良く、ロイスの方から指を絡ませた。
「──何処で覚えたんです? 恋人繋ぎ」
シエンが揶揄《からか》うように聞く。
「何となく。この方が繋ぎやすいと思った…だけ」
ぶっきらぼうな言い方だが、それが照れ隠しだとすぐに判る。
「──恋人繋ぎ…って言うんだ」
それを聞いたシエンは、ロイスの純粋さが残っていることが嬉しくなる。それと同時に、いつかこの純真を奪ってしまうことに、罪悪感も抱く。
例え彼自らの意志で、その身体を差し出して来たとしても。
「こちらの繋ぎ方の方が、親密に見えるでしょう?」
「そうだな」
そのままシエンの車まで案内された。新任教師にしては、高級車の部類に入る、黒のSUV車だった。
父親が「リチャードソン家の執事の家《いえ》の者なら、最低でもこれくらいの車に乗ってくれ。で、ないと旦那様にも失礼だ」と、就職祝いで買い与えた車だった。
ロイスは後部ドアが開けられるのを待つ。
すると、シエンに「こちらへ」と、助手席に連れて行かれた。
「──……助手席? 何で?」
ロイスはシエンを見上げる。
助手席は、下座《しもざ》だと教えられてきた。父や自分が座る場所は、必ず後部座席であると。
シエンは「あぁ」と、ロイスの戸惑いを察する。
「助手席は特別な人しか乗せない場合もあるんですよ。さぁ、どうぞ」
シエンがドアを開けて待っている、少し車高の高い特別席に乗り込む。
いつも運転手の後ろで、ほぼ見えない前の座席からの視界の高さと広さに驚く。
シエンが運転席に乗り込んで来た。
(ち…近いっ!)
今までは屋外だったが、車内という狭く閉鎖された空間に閉じ込められて、手を繋いでいた時よりもシエンが近くに感じる。
どこを見ていれば良いのか分からず、瞬きが多くなり、視線が定まらない。
心臓の鼓動が早い。
それを悟られまいと、スクールバッグをギュッと胸に抱えた。
シエンがエンジンをかける。
「シートベルト、締めて下さいね」
「え? シートベルト?」
いつもと座席位置が違う為、キョロキョロとシートベルトを探す。
「少しお待ちを」
笑いながら、シエンは車を降りてしまった。
ロイスが不安気にシエンを目で追うと、再び助手席まで来る。
窓の外のシエンと目が合った。
シエンが軽くコン、コン、と窓ガラスを2回ノックする。
「──失礼します」
そう言ってドアが開けられる。
「えっ?」
何が始まるのか、頭の中が混乱して、ロイスは小さく声を上げた。
シエンは右手でロイスの左肩の上からシートベルトを引き出し、左手に持ち変える。
シエンの左腕がロイスの前を横切って、自然と向き合う形になった。
(──だから、近いって‼︎)
助手席にシエンの身体が半分程入り込んで来る。
シートとコンソールの間のバックルを手探りで探すシエンのネクタイの結び目が目の前にある。
シエンのスーツが、バッグを抱き抱える手の甲に掠めたのと同時に、彼の呼吸まで伝わる。
ロイスは心臓の音が伝わらないように、身体を縮こませて、バッグを抱く腕に力を入れる。
シエンから先程のバニラとは違う甘いコロンの香りがした。
(──あ…、まただ…。やっぱり俺…)
シエンが日によって、コロンを変える大人になってしまったことに不安になる。
ロイスにとって八歳──二十四歳と十六歳という歳の差は、まだまだ大人と子供の域を出なかった。
シエンはバックルを探し当てると、カチャリとシートベルトを固定した。
そのまま上体を車内から抜け出す。
「──…あ、ありがと」
ベルトから腕を抜き、バッグを膝に乗せる。
(──キ…キスされるのかと思った!)
「どういたしまして」
シエンは苦笑して、助手席のドアを丁寧に閉めた。
スピーカーからラジオのDJが、トークを繰り広げていたが、耳に入って来ない。
シエンは運転席に戻り、ラジオのボリュームを少し下げると、車を発進させる。
いつも乗っているセダンタイプの高級車の後部座席ではない。しかし、ロイスから見れば大衆車ではあるが、助手席に座るという行為は特別な気持ちになった。
ロイスは何を話せば良いのか困って、ずっと外を見ていた。離れていた年月の分、話したいことは山ほどあるはずなのに。
スモーク越しでは無い、クリアな景色。街の色は、こんなにも鮮やかだったのか。
シエンは運転しながらも、ロイスから話し掛けて来るのを待っているようだった。
こういうところが、大人の余裕って物なのだろうか。
ロイスはちらりとシエンを盗み見る。
「──な、何かさ。シエンが車を運転しているって、不思議な感じがするな」
脳みそをフル回転させて、やっと出た話題だった。
「そうですか? あなたも十八歳になれば、免許が取れるようになりますよ」
「免許を取りに行けるのは一月からだから…再来年か…長いな」
「案外、二年なんて、あっという間ですよ」
一瞬だけ横目でロイスを見る。
相変わらずロイスは外を見ており、その整った顔が窓ガラスに映っていた。
「──あなたが高校を卒業するまで、私はお待ちしますから」
「え? それって…」
ロイスが驚いた顔で振り返る。
「今は教師と生徒という立場です。だから、あなたが高校を卒業するまで、今度は私が待ちます。その後、改めて正式にお付き合いしていただけますか?」
絶妙なタイミングで信号が赤色に変わり、車が停止する。
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