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7.蛙の親はやっぱり蛙
「それに凪のあれは完全に遺伝だろ?」
「っ!!!」
和登くん!?
新たな決意を心に刻んでいたところ、和登くんから爆弾を落とされました。
「港叔父さんも潮里に対して、似たようなもんだろ?」
「………………」
ふふふっ。気付かないようにしていた事を和登くんに言われてしまいました……。
「だけど、叔父さんも叔母さんも仕事をさせたら優秀な人だぞ」
「……知っていますわ」
ええ、勿論 知っていますとも…。
南波 港はわたしの父様です。
迷いのない判断力でテキパキと人を動かし、本人も各国を飛び回り、会社の利益を上げていくMINAMIグループの敏腕社長様です。
兄様やわたし……高校生になる子どもがいるようには見えない若々しい容貌。
攻略対象者たる兄様の親ですもの。勿論、イケメンです。まだまだ兄様に負けないくらい、社交界でモテモテですよ。ですが母様にベタ惚れなので、妖艶な女性の誘惑などには微塵も惑わされませんが。
いいえ、気付いてもいませんね。
兎に角、父様はとても立派で、尊敬できる人です。
そんな父様ですが…兄同様、わたしの事をとても可愛がってくれるんですよ。それに甘やかしてもくれます。
………大袈裟なくらいに。
この前、父様が久々のお休みで一緒にお出掛けしよう、という話しになった時にわたしが『最近出来たばかりのショッピングモールへ行きたい!』とお願いしたら、『潮里のお願い事なら』と、父様ったらショッピングモールを貸し切りにしようとしたんです……。
『貸し切り』なんて一言も言ってませんよっ!?
さっそく、とばかりに連絡しようとする父様の携帯を慌てて奪い取りましたよ。
他にもオペラの舞台を見に連れて行って貰おうとしたら、劇団自体を呼び寄せようとしたり、テレビに映る景色を見て『綺麗ね』呟くと、海外への飛行機とホテルの手配をしようとするんです。
経済力があるだけにやろうとする事は兄様の上を行きますね。気を付けないと!
わたしの母様、南波 紅葉はMINAMIグループのホテル経営にインテリアデザイナーとして携わっているのですが、基本 無垢の少女のように純真で、おっとりとした性格なのです。
わたしと父様の遣り取りを見ては『仲がいいわね~』と、穏やかに微笑んでいるんですよ。
母様ぁー、父様を止めてくださいよぉ~! ………えっ? どこがいけないのかしら!? ええぇぇぇっ!?
母様もですかっ!? これが普通なのですかっ!?
とまぁー、わたしの家族は少々 通常な感覚から外れてしまっているみたいなんです。
悪役令嬢……。
確かに、この両親に育てられたのなら、一歩 間違えれば、我が儘な子どもになりますわよね。他人事ではないです。気を付けないといけません。
謙虚。
はい。心掛けて生活しますわ!
わたし自身、悪役令嬢っぽくならないようにするのも大事ですが……。
それよりも学校ですよ!
入学早々 3日も休んでしまって、クラスでお友達グループが確立されているかもしれない、という危機にわたしは面しているのです。
ぼっちは嫌ですっ!
だからこれ以上、学校は休めません。明日からは登校しますわよ!
「潮里ー! ただいまー!! 兄様が帰ってきたよー」
登校するための最大の難関が学校から帰ってきたようです。
玄関の方から兄様の声が聞こえ、廊下をパタパタと走ってくる音が聞こえます。
「和登くん」
「ん? どうした?」
「明日なんだけど、学校に行きたいの。だから、お迎えに来てくれないかしら?」
兄様に邪魔されないうちに和登くんにお願い事をしておかないとね!
「っ!!!」
和登くん!?
新たな決意を心に刻んでいたところ、和登くんから爆弾を落とされました。
「港叔父さんも潮里に対して、似たようなもんだろ?」
「………………」
ふふふっ。気付かないようにしていた事を和登くんに言われてしまいました……。
「だけど、叔父さんも叔母さんも仕事をさせたら優秀な人だぞ」
「……知っていますわ」
ええ、勿論 知っていますとも…。
南波 港はわたしの父様です。
迷いのない判断力でテキパキと人を動かし、本人も各国を飛び回り、会社の利益を上げていくMINAMIグループの敏腕社長様です。
兄様やわたし……高校生になる子どもがいるようには見えない若々しい容貌。
攻略対象者たる兄様の親ですもの。勿論、イケメンです。まだまだ兄様に負けないくらい、社交界でモテモテですよ。ですが母様にベタ惚れなので、妖艶な女性の誘惑などには微塵も惑わされませんが。
いいえ、気付いてもいませんね。
兎に角、父様はとても立派で、尊敬できる人です。
そんな父様ですが…兄同様、わたしの事をとても可愛がってくれるんですよ。それに甘やかしてもくれます。
………大袈裟なくらいに。
この前、父様が久々のお休みで一緒にお出掛けしよう、という話しになった時にわたしが『最近出来たばかりのショッピングモールへ行きたい!』とお願いしたら、『潮里のお願い事なら』と、父様ったらショッピングモールを貸し切りにしようとしたんです……。
『貸し切り』なんて一言も言ってませんよっ!?
さっそく、とばかりに連絡しようとする父様の携帯を慌てて奪い取りましたよ。
他にもオペラの舞台を見に連れて行って貰おうとしたら、劇団自体を呼び寄せようとしたり、テレビに映る景色を見て『綺麗ね』呟くと、海外への飛行機とホテルの手配をしようとするんです。
経済力があるだけにやろうとする事は兄様の上を行きますね。気を付けないと!
わたしの母様、南波 紅葉はMINAMIグループのホテル経営にインテリアデザイナーとして携わっているのですが、基本 無垢の少女のように純真で、おっとりとした性格なのです。
わたしと父様の遣り取りを見ては『仲がいいわね~』と、穏やかに微笑んでいるんですよ。
母様ぁー、父様を止めてくださいよぉ~! ………えっ? どこがいけないのかしら!? ええぇぇぇっ!?
母様もですかっ!? これが普通なのですかっ!?
とまぁー、わたしの家族は少々 通常な感覚から外れてしまっているみたいなんです。
悪役令嬢……。
確かに、この両親に育てられたのなら、一歩 間違えれば、我が儘な子どもになりますわよね。他人事ではないです。気を付けないといけません。
謙虚。
はい。心掛けて生活しますわ!
わたし自身、悪役令嬢っぽくならないようにするのも大事ですが……。
それよりも学校ですよ!
入学早々 3日も休んでしまって、クラスでお友達グループが確立されているかもしれない、という危機にわたしは面しているのです。
ぼっちは嫌ですっ!
だからこれ以上、学校は休めません。明日からは登校しますわよ!
「潮里ー! ただいまー!! 兄様が帰ってきたよー」
登校するための最大の難関が学校から帰ってきたようです。
玄関の方から兄様の声が聞こえ、廊下をパタパタと走ってくる音が聞こえます。
「和登くん」
「ん? どうした?」
「明日なんだけど、学校に行きたいの。だから、お迎えに来てくれないかしら?」
兄様に邪魔されないうちに和登くんにお願い事をしておかないとね!
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