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10.学力テスト
『悪役令嬢の恋愛事情』という恋愛シュミレーションゲーム内でのテストというイベントは、なかなか鬼畜だった覚えがあります。
ランダムに出題される4択問題を50問。こなさなくてもならなかったはずです。
1問2点。100点中、何点取るかによって攻略の進行が変わってきます。
その問題が高校で実際に習うような問題ばかりで、4択とはいえ、かなり難しいかったようです。しかも内蔵されている問題の量も数多くあったそうで、それを把握するのが大変とか……。
ヒロインこと、星篠さんが学年主席である西門くんに次いで2位となるのを阻止すべく、100点を狙うのが大変だそうです。
星篠さんが2位になった場合、兄様と和登くんから次期生徒会入りの勧誘を受けるそうです。
もちろん、1位である西門くんも勧誘されますし、中央先生が生徒会と顧問ですので逆ハー狙いには絶対条件となります。
学力テストの教科は全部で5つ。
現国・数学・理科・歴史・英語です。
さすがに現実ではいつも通り勉強して、精一杯やるしかありません。
中等部の時はそれなりに上位の成績を修めていましたが、外部性である生徒が入学したことによってどう変化するまでは予測が出来ませんしね。
学生として普通に勉強をして、テストを受けました。
テストの数日後、成績上位50名の名前が記載された紙が廊下に貼り出されました。
わたしの結果は2位でした。
頑張った甲斐があり、かなりの高成績でした。普通に嬉しかったです。
イベントの方もこれで阻止したことになりますしね。
ですが、星篠さんの名前がどこにもありません。どういう事でしょうか?
おかしいですわね……。わたしが2位というこの結果でしたら、星篠さんは3位になっているはずなのですが……。上位50名の中にもいないのです。
何があったのでしょう?
「さすが潮里だね」
「2位か。凄いなー」
「1位の西門はオール満点って噂だし、それの次点って南波さんもかなり優秀だね」
張り出された名簿を眺めていると、美弥ちゃんと須田くんに、瀬戸くんが近づいてきました。
もともと美弥ちゃんとは一緒に行動することが多かったですが、怪我の一件以来、須田くんと瀬戸くんとも何かと一緒に行動することが多くなりました。
それは何かと和登くんが、2人をわたしの世話係としてコキ使うせいですね。友達として接してくれるのは嬉しいのですが、時々、兄様みたいに過保護になるんです。
最近はそれを止めさせようと、いろいろ画策しているところです。
「あら、美弥ちゃんも50位以内に入っているじゃないですか。それに須田くんも瀬戸くんもきっちり50位以内をキープしているじゃありませんか」
「俺らは外部入学だしな」
「そうだよ。50位以内が必須だもん」
外部入学の生徒は全部で30名います。
その生徒達は50位以内の成績を修めることが必須となっていて、2度、50位から落ちると退学の可能性もあります。
だからこそ不思議なんです。星篠さんも外部入学ですから、50位以内に入らないと拙いはずなのですが……。
「そうなんだ~。道理で。同じクラスの人の名前が多いなぁーと思っていたんだよね~」
美弥ちゃんは知らなかったのですね。
外部入学の生徒はなるべく纏めているようで、わたしのクラスであるA組とB組、C組の3クラスに振り分けられています。なので同じクラスに10名の外部生がいます。
1学年は10クラス・300名ですから、50位以内の1/5がクラスメイトの名だと、確かに多く感じますものね。
「それが可笑しいんだよ」
「何がだ、俊矢?」
「うちのクラスの外部生名前が全部ないんだよ」
「はぁ!?」
そうですね。星篠さんが載ってませんでしたから。
須田くんも気付いていたのですね。
「マジで!? この実力テストはほとんど中学の問題だから、入学できた時点でまず間違いなく50位に入らないと拙いだろう!」
「そうだけどさー」
「ん~? あ~…星篠さんじゃないかな? いないの」
「あっ、本当だ。ないな」
「やはり、問題になるのでしょうか?」
「なるね。潮里、巻き込まれないでよ」
「なりませんよっ!? 美弥ちゃん、どうしてそういう事を言うんですか!」
「潮里は基本真面目で、面倒事を放っておけないタイプの上に、巻き込まれ体質でしょう?」
えっ!? わたし、巻き込まれ体質なんですか?
初耳ですよ!?
「えっ! 南波さんってそうなの!?」
「そうだよ。君達もちゃんと見張ってないと、すぐに巻き込まれるから。潮里に何かあったら……ふふっ」
「「………」」
美弥ちゃんは語尾を濁しながら、妖艶に微笑んだ。
それを見た須田くんと瀬戸くんが、何かを悟ったように互いに目を合わせて頷き合っていた。
どうして今ので通じるんですか? わたしにも教えて頂けませんか?
「さぁ、南波さん! もう結果はいいだろう?」
「そうだね。教室に戻ろうか」
須田くんと瀬戸くんに両サイドを確保され、教室まで誘導された。それを美弥ちゃんが笑いながら、後ろからついてくる。
こっちの事だから気にしないで、と3人で口を揃えてそれしか教えてくれませんでした。
でも、やっぱり気になりますよぉ~。
教室に戻ると、教室の一カ所に人だかりが出来ていました。
「聖良、大丈夫だよ」
「そうよね。だって星篠さんはテストの日、体調が悪かったのでしょう? それを言えば、先生だって考慮してくれるわよ」
「そうかな? 大丈夫かな?」
「勿論よ! 気にする必要はないわよ」
人だかりの中心は星篠さんですね。どうやら50位以内に入っていなかったことを慰められている感じでしょうか?
それにしても星篠さん。テストの日、体調が優れなかった……?
でしたら、星篠さんがテストで2位になるのは学期末テストとかだったでしょうか? そして今回のイベントはこういう流れだった、ということでしょうか?
うろ覚えでしたからそうかもしれませんわね。
あらっ! では、イベントの阻止に失敗したという事ですかっ!?
どうしましょう!
「嘘だろ。テスト当日、ハイテンションで西門に絡んでいたよな?」
「だな。みんな静かに予習してるところを、1人で騒ぎ立ててたよな……」
「2人共、あれだ。間違いなく、あれ発端だ。要注意だよ!」
「「了解!」」
少し考え込んでいたら、わたし以外の3人は何やら納得したように、仲良く頷き合っていました。
わたしも仲間に入れてください~!
ランダムに出題される4択問題を50問。こなさなくてもならなかったはずです。
1問2点。100点中、何点取るかによって攻略の進行が変わってきます。
その問題が高校で実際に習うような問題ばかりで、4択とはいえ、かなり難しいかったようです。しかも内蔵されている問題の量も数多くあったそうで、それを把握するのが大変とか……。
ヒロインこと、星篠さんが学年主席である西門くんに次いで2位となるのを阻止すべく、100点を狙うのが大変だそうです。
星篠さんが2位になった場合、兄様と和登くんから次期生徒会入りの勧誘を受けるそうです。
もちろん、1位である西門くんも勧誘されますし、中央先生が生徒会と顧問ですので逆ハー狙いには絶対条件となります。
学力テストの教科は全部で5つ。
現国・数学・理科・歴史・英語です。
さすがに現実ではいつも通り勉強して、精一杯やるしかありません。
中等部の時はそれなりに上位の成績を修めていましたが、外部性である生徒が入学したことによってどう変化するまでは予測が出来ませんしね。
学生として普通に勉強をして、テストを受けました。
テストの数日後、成績上位50名の名前が記載された紙が廊下に貼り出されました。
わたしの結果は2位でした。
頑張った甲斐があり、かなりの高成績でした。普通に嬉しかったです。
イベントの方もこれで阻止したことになりますしね。
ですが、星篠さんの名前がどこにもありません。どういう事でしょうか?
おかしいですわね……。わたしが2位というこの結果でしたら、星篠さんは3位になっているはずなのですが……。上位50名の中にもいないのです。
何があったのでしょう?
「さすが潮里だね」
「2位か。凄いなー」
「1位の西門はオール満点って噂だし、それの次点って南波さんもかなり優秀だね」
張り出された名簿を眺めていると、美弥ちゃんと須田くんに、瀬戸くんが近づいてきました。
もともと美弥ちゃんとは一緒に行動することが多かったですが、怪我の一件以来、須田くんと瀬戸くんとも何かと一緒に行動することが多くなりました。
それは何かと和登くんが、2人をわたしの世話係としてコキ使うせいですね。友達として接してくれるのは嬉しいのですが、時々、兄様みたいに過保護になるんです。
最近はそれを止めさせようと、いろいろ画策しているところです。
「あら、美弥ちゃんも50位以内に入っているじゃないですか。それに須田くんも瀬戸くんもきっちり50位以内をキープしているじゃありませんか」
「俺らは外部入学だしな」
「そうだよ。50位以内が必須だもん」
外部入学の生徒は全部で30名います。
その生徒達は50位以内の成績を修めることが必須となっていて、2度、50位から落ちると退学の可能性もあります。
だからこそ不思議なんです。星篠さんも外部入学ですから、50位以内に入らないと拙いはずなのですが……。
「そうなんだ~。道理で。同じクラスの人の名前が多いなぁーと思っていたんだよね~」
美弥ちゃんは知らなかったのですね。
外部入学の生徒はなるべく纏めているようで、わたしのクラスであるA組とB組、C組の3クラスに振り分けられています。なので同じクラスに10名の外部生がいます。
1学年は10クラス・300名ですから、50位以内の1/5がクラスメイトの名だと、確かに多く感じますものね。
「それが可笑しいんだよ」
「何がだ、俊矢?」
「うちのクラスの外部生名前が全部ないんだよ」
「はぁ!?」
そうですね。星篠さんが載ってませんでしたから。
須田くんも気付いていたのですね。
「マジで!? この実力テストはほとんど中学の問題だから、入学できた時点でまず間違いなく50位に入らないと拙いだろう!」
「そうだけどさー」
「ん~? あ~…星篠さんじゃないかな? いないの」
「あっ、本当だ。ないな」
「やはり、問題になるのでしょうか?」
「なるね。潮里、巻き込まれないでよ」
「なりませんよっ!? 美弥ちゃん、どうしてそういう事を言うんですか!」
「潮里は基本真面目で、面倒事を放っておけないタイプの上に、巻き込まれ体質でしょう?」
えっ!? わたし、巻き込まれ体質なんですか?
初耳ですよ!?
「えっ! 南波さんってそうなの!?」
「そうだよ。君達もちゃんと見張ってないと、すぐに巻き込まれるから。潮里に何かあったら……ふふっ」
「「………」」
美弥ちゃんは語尾を濁しながら、妖艶に微笑んだ。
それを見た須田くんと瀬戸くんが、何かを悟ったように互いに目を合わせて頷き合っていた。
どうして今ので通じるんですか? わたしにも教えて頂けませんか?
「さぁ、南波さん! もう結果はいいだろう?」
「そうだね。教室に戻ろうか」
須田くんと瀬戸くんに両サイドを確保され、教室まで誘導された。それを美弥ちゃんが笑いながら、後ろからついてくる。
こっちの事だから気にしないで、と3人で口を揃えてそれしか教えてくれませんでした。
でも、やっぱり気になりますよぉ~。
教室に戻ると、教室の一カ所に人だかりが出来ていました。
「聖良、大丈夫だよ」
「そうよね。だって星篠さんはテストの日、体調が悪かったのでしょう? それを言えば、先生だって考慮してくれるわよ」
「そうかな? 大丈夫かな?」
「勿論よ! 気にする必要はないわよ」
人だかりの中心は星篠さんですね。どうやら50位以内に入っていなかったことを慰められている感じでしょうか?
それにしても星篠さん。テストの日、体調が優れなかった……?
でしたら、星篠さんがテストで2位になるのは学期末テストとかだったでしょうか? そして今回のイベントはこういう流れだった、ということでしょうか?
うろ覚えでしたからそうかもしれませんわね。
あらっ! では、イベントの阻止に失敗したという事ですかっ!?
どうしましょう!
「嘘だろ。テスト当日、ハイテンションで西門に絡んでいたよな?」
「だな。みんな静かに予習してるところを、1人で騒ぎ立ててたよな……」
「2人共、あれだ。間違いなく、あれ発端だ。要注意だよ!」
「「了解!」」
少し考え込んでいたら、わたし以外の3人は何やら納得したように、仲良く頷き合っていました。
わたしも仲間に入れてください~!
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