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【第五章:魔王城編開幕!! 勇者VS三参謀長バン・ブドウ!!】
【異世界転生勇者、2人旅!! 相方仲間は奴隷少女!?:第42話】
これまで斥候として派遣してきた部下達からも報告の無かった未知の勇者能力ではあるが、名前からしておそらくその能力はモグラ魔獣のように地面を掘り進むものであり、この奴隷少女の奇妙な風体は能力を補助するための追加装備。
あの時、爆散した瀕死の勇者達は姿を完全再現して遠隔操作するタイプの人形的なモノ。
自分達の足元から突き上げてきたあの巨大多重竜巻は埋め隠しておいた勇者対策トラップ魔石を逆利用した攻撃。
「参ったな、俺達の作戦は全てお見通しだったっていうわけか……」
全ての情報が点から線に繋がった空王バルバトスは目の前でモグラ手袋をワキワキさせつつにやつく奴隷少女を前に完全敗北を宣言
「お前は勇者の所有物である奴隷のジュエル……だったよな?
お前ら、俺の部下達はもうクサバノムコウに送っちまったんだよな?」
「……?」
モグラ手袋の人差し指を口にあて、首をかしげる奴隷少女ジュエル。
「どのみち魔王ニョカ様はこんな失態をお赦しくださるはずがない …… 遠慮はいらん、殺せ」
思い残す事はない空王バルバトスは目をそっと閉じる。
「そんな事しないよ、空王バルバトス」
「お前は……勇者マコト!!」
一仕事終えたであろう穏やかな表情で空王バルバトスの肩をポンと叩く青年。
「部下の皆さんは最低限の治療を済ませてちょっと強めな睡眠魔法をかけておいた……まあそっちの医療物資とかは少し借りたけど、盗んじゃぁいないよ」
「そっ、そうなのか……?」
創世女神ジュエルの加護と言う強大な力で獣王と水王を屠った者に首を刎ねるか心臓を一突きされる最期を覚悟していた空王バルバトスはその穏やかな雰囲気に拍子抜けしてしまう。
「とりあえず僕らは先を急ぐからこのまま魔王ニョカの居城へむかう。
一応聞いてはおくが……あの竜巻魔石のトラップ以外にその道中に何か仕掛けてはいないだろうな?」
「……この宿場町跡に仕掛けた竜巻トラップ魔石は5個。 部下の独断が無ければそれ以外には無いはずだ」
魔王軍幹部である自分以外の部下を眠らせ、わざわざ対面質問をすると言うことは…… 勇者と奴隷少女は何らかの勇者スキルで嘘を見抜きつつ尋問しているに違いない。
空王バルバトスは冷静に振る舞いつつ嘘偽りなく答える。
「ここから魔王ニョカの居城へ行くとどのくらいの時間がかかる?」
「俺ら有翼魔獣なら飛んで一日。 お前ら二足歩行だと…… 3日ぐらいか?」
「そうか……なら丁度いい」
そう言いつつ勇者マコトが空王バルバトスの目前に置いたのは6個のパンと水3瓶。
「とりあえず3日分ぐらいの食糧を置いておくから……食べてくれ」
「……」
敵である自分を尋問するのは分かるが……何か仕込んだな?
拠点の倉庫から持って来たであろう保存食をじっと見つつその真意が理解できずに考え込む空王バルバトス。
「あと、お前は魔王軍幹部だよな?」
「ああ、そうだ」
「わかればでいいんだが……ジュエル様はお前たちが捕らえたのか?」
「……!?」
「そもそも1つの世界を創成するレベルの女神様が死ぬとかは考えづらいが …… そうだとしたら彼女は、無事なのか?」
「無事もクソもねえだろ……お前、 マジで何も知らないのか?」
「何も知らないとは? お前、何か知っているのか?」
この世界の危機を受けて、御自ら降臨なさるとお告げを下していた大恩人である創世女神ジュエル様。
それにも関わらず、聖都ジュエルの巫女達やその加護を受けた勇者の自分や相方奴隷少女のジュエルにすらなんの音沙汰もないのはおかしいと思っていたが…… やはりそうだったのか!!
この魔王軍幹部がジュエル様の行方か所在を知っているであろうと確信した勇者マコトは気乗りはしないが暴力行使も辞さない覚悟で問い正す構えを取る。
【第43話に続く!!】
あの時、爆散した瀕死の勇者達は姿を完全再現して遠隔操作するタイプの人形的なモノ。
自分達の足元から突き上げてきたあの巨大多重竜巻は埋め隠しておいた勇者対策トラップ魔石を逆利用した攻撃。
「参ったな、俺達の作戦は全てお見通しだったっていうわけか……」
全ての情報が点から線に繋がった空王バルバトスは目の前でモグラ手袋をワキワキさせつつにやつく奴隷少女を前に完全敗北を宣言
「お前は勇者の所有物である奴隷のジュエル……だったよな?
お前ら、俺の部下達はもうクサバノムコウに送っちまったんだよな?」
「……?」
モグラ手袋の人差し指を口にあて、首をかしげる奴隷少女ジュエル。
「どのみち魔王ニョカ様はこんな失態をお赦しくださるはずがない …… 遠慮はいらん、殺せ」
思い残す事はない空王バルバトスは目をそっと閉じる。
「そんな事しないよ、空王バルバトス」
「お前は……勇者マコト!!」
一仕事終えたであろう穏やかな表情で空王バルバトスの肩をポンと叩く青年。
「部下の皆さんは最低限の治療を済ませてちょっと強めな睡眠魔法をかけておいた……まあそっちの医療物資とかは少し借りたけど、盗んじゃぁいないよ」
「そっ、そうなのか……?」
創世女神ジュエルの加護と言う強大な力で獣王と水王を屠った者に首を刎ねるか心臓を一突きされる最期を覚悟していた空王バルバトスはその穏やかな雰囲気に拍子抜けしてしまう。
「とりあえず僕らは先を急ぐからこのまま魔王ニョカの居城へむかう。
一応聞いてはおくが……あの竜巻魔石のトラップ以外にその道中に何か仕掛けてはいないだろうな?」
「……この宿場町跡に仕掛けた竜巻トラップ魔石は5個。 部下の独断が無ければそれ以外には無いはずだ」
魔王軍幹部である自分以外の部下を眠らせ、わざわざ対面質問をすると言うことは…… 勇者と奴隷少女は何らかの勇者スキルで嘘を見抜きつつ尋問しているに違いない。
空王バルバトスは冷静に振る舞いつつ嘘偽りなく答える。
「ここから魔王ニョカの居城へ行くとどのくらいの時間がかかる?」
「俺ら有翼魔獣なら飛んで一日。 お前ら二足歩行だと…… 3日ぐらいか?」
「そうか……なら丁度いい」
そう言いつつ勇者マコトが空王バルバトスの目前に置いたのは6個のパンと水3瓶。
「とりあえず3日分ぐらいの食糧を置いておくから……食べてくれ」
「……」
敵である自分を尋問するのは分かるが……何か仕込んだな?
拠点の倉庫から持って来たであろう保存食をじっと見つつその真意が理解できずに考え込む空王バルバトス。
「あと、お前は魔王軍幹部だよな?」
「ああ、そうだ」
「わかればでいいんだが……ジュエル様はお前たちが捕らえたのか?」
「……!?」
「そもそも1つの世界を創成するレベルの女神様が死ぬとかは考えづらいが …… そうだとしたら彼女は、無事なのか?」
「無事もクソもねえだろ……お前、 マジで何も知らないのか?」
「何も知らないとは? お前、何か知っているのか?」
この世界の危機を受けて、御自ら降臨なさるとお告げを下していた大恩人である創世女神ジュエル様。
それにも関わらず、聖都ジュエルの巫女達やその加護を受けた勇者の自分や相方奴隷少女のジュエルにすらなんの音沙汰もないのはおかしいと思っていたが…… やはりそうだったのか!!
この魔王軍幹部がジュエル様の行方か所在を知っているであろうと確信した勇者マコトは気乗りはしないが暴力行使も辞さない覚悟で問い正す構えを取る。
【第43話に続く!!】
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