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第二章:『闇乃宮・壱ノ闘戯場/火獣アカネコ』
【第6話】
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『ふふふ、悪運の強いやつだが惜しかったにゃね……』
「くっ、覚悟は出来ている。殺せ!! お前になど屈せぬぞ!!」
武器防具を焼かれ、人間上半身も胸帯も剥ぎ取られたトップレスで敵の顔正面まで持ち上げられたツミレ。
絵にかいたような『くっころの女騎士』シチュエーションに陥ったマーメイドウォーリァーは潔い死の覚悟と共に敵を睨む。
『うむ、お前……美味そうだにゃ? お前を食えば800年生きられるって本当なのか?』
下卑た眼つきで上から下までじろじろ見つつ舌なめずりする巨大ライオン。
「そんなのは根も葉もない嘘よ」
かつて人魚族に乱獲と虐殺と言う受難の歴史をもたらした民間伝承に言及されたツミレははっきりと否定する。
『なるほど、それは本当だと言う事だな!! ヤミネコ、例のアレ的に……食っちまって大丈夫か?』
『ああ、お前の好きにしろ』
「おい、それはどういう意味だ!! 早く彼女を戻らせて僕とゼドさんに行かせろ!!」
無機質な声で闘技場内のアカネコに答えるヤミネコ審判。
初遭遇時のトラウマと言うわけではないが、闇乃宮討伐隊サブリーダーと言う立場の探はつかみかかりたい衝動を必死で抑える。
『雲隠のもののふに人魚族よそれはならぬ。 そなたらに許されるのはあの者が死にし後、新たに選ばれる3人となれる事を祈るのみだ』
「ふざけるなぁ!!」
『黙れ』
ゼド村長がその胸元につかみかかろうとした瞬間、兜の奥から発される赤い光。
それに睨まれるや否やゼド村長は金縛りにされて倒れる。
「村長!?」
「ゼド!?」
突然の事態に一歩引く探と眷族魔物を助けるべく向かってくる五武神ミズノミヤ様。
『正当防衛であるからして息はある……早く手当をしてやれ』
「雲隠は上半身を頼むぞよ、わらわは下半身を!!」
「はっ、 はいっ! !」
意識を失ってぐったりしたゼド村長を担いで2人は皆が遠目に見守る観客席に戻る。
『あれぇ? 上手く焼けねえぞ……オイラ生魚あんまり得意じゃないんだよなぁ』
「ぐっ……くっ……うぐぅ!!」
何を思ったのか闘技場を満たす溶鉄上にツミレをぶら下げ、熱は昇ってくるが直接触れない程度の距離を維持する巨大化アカネコ。
全身をエレメントプラス・アクアで覆った状態を維持し、身を守ってはいるものの限界気味なツミレの口から苦悶の声が漏れ出す。
『まあいいや、ウェルダンじゃないけどタタキだと思って……いただきまぁす!!』
巨大化アカネコは上を向いて鋭い牙が生えた大口を開け、ツミレの生焼け魚下半身だけを美味しくいただこうとする。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
「先生ぃぃぃい!!」
幼い頃からマヨイガダンジョンでお世話になって多くの事を教わった師が巨大ライオンに生きたまま喰われる。
「エミちゃんは見ちゃアカン!!」
「タケル君も!!」
雲隠家の双子にとって一生モノのトラウマになりかねない光景に慌ててエミの眼を塞ぐ英里子&タケルの肩を掴んで無理やり回れ右させつつその顔を自身の胸に押し込む茜。
謎多き闇乃宮突入後、初戦にして3人もの仲間を失いつつある美香救出隊が凄惨なグロリョナ展開に目を覆うとしたその時だった。
『エレメントプラス・アイスランス!!』
か細くも凛とした詠唱と共にツミレの魚下半身をビキビキと覆い始める先端が尖った細長い形に形成されていく氷。
「おらぁぁぁぁ!!」
器用に尻尾を振り上げたツミレはそれを巨大化アカネコの眼球に振り下ろす。
『ぎにゃあああん!!』
ほぼ全ての生物にとって無防備な弱点である眼球に氷針を突き立てられた巨大化アカネコはツミレを投げ捨ててしまう。
「ツミレ!!」
敵の拘束から逃れたものの、このままでは溶鉄の池に落ちてしまう。
自身の眷族魔物の危機に悲鳴を上げるミズノミヤ様。
「姫様ほどじゃないけど……大きく育っていてよかったわ!!」
『シノビマント エレメントプラス・ウインド!!』
トップレスな胸の間に隠し持っていた予備シノビマントを取り出し、頭上で広げるように両端を握ったツミレはそれにエレメントプラス。
属性強化と下からの熱風で押し上げられたマントで一気に浮上した彼女は激痛のあまり溶鉄風呂に仰向けに倒れて大騒ぎする敵の顔上辺りまで移動する。
「おい、あいつ……何をするつもりだ?」
「ナルカミノミヤ君、ボクに聞かれても分からないよ!!」
雲隠家の双子の武術師範とは言え部神に式神、神紋持ちのもののふで構成された美香救出隊内では戦闘力最下位な事は間違いないマーメイドウォーリァー・ツミレ。
一介の眷族魔物に過ぎない彼女がタメシヤノミコト様とヒノミヤノミコト様を溶鉱炉に叩き落とした巨大な仇敵を相手に空を舞い、獅子奮迅の戦いを見せる様を見守ることしかできないゴブガミは質問に質問で返してしまう。
「雲隠さんに皆さん!! ミズノモノ様を必ずお助け下さいっス!!」
最期の言葉と共にシノビマントを投げ捨てて飛び込みフォームで敵の顔面に落ちて行くツミレ。
「タケルにエミ!! ご武運があらん事を!!」
『エレメントプラス・ヴォルト!!』
そのまま持てる魔力全てをぶち込み、稲妻放電するほどの最大出カエレメントプラスを全身にかけたツミレは眼下に開いた大口にダイブイン。
『ギャアアアアア!! ニギャアアアア!!』
暴走電池と化した窮鼠ならぬ窮魚に唖内侵入された巨大化アカネコは脳神経を焼き切られんばかりの電気ショックで頭蓋骨が透ける程にビリビリ痙攣。仰向けのまま白目を剥いて動かなくなる。
『うむ、アカネコ死亡確認!! 闇乃宮第一闘戯……勝者、タメシヤノミコトチーム!!』
闇乃宮の試練における審判兼案内人のヤミネコは巨大化状態から小さくなって溶鉱炉に沈んでいくアカネコを確認、審判としての職務を果たす。
『この先は第二闘戯場となっております……覚悟がお決まりになりましたら私にお声がけを』
いつのまにか観客席エリアに出現していた『第二闘戯場』と記された黒鳥居の横に立った黒甲冑のヤミネコは後ろ手を組む。
【第7話に続く】
「くっ、覚悟は出来ている。殺せ!! お前になど屈せぬぞ!!」
武器防具を焼かれ、人間上半身も胸帯も剥ぎ取られたトップレスで敵の顔正面まで持ち上げられたツミレ。
絵にかいたような『くっころの女騎士』シチュエーションに陥ったマーメイドウォーリァーは潔い死の覚悟と共に敵を睨む。
『うむ、お前……美味そうだにゃ? お前を食えば800年生きられるって本当なのか?』
下卑た眼つきで上から下までじろじろ見つつ舌なめずりする巨大ライオン。
「そんなのは根も葉もない嘘よ」
かつて人魚族に乱獲と虐殺と言う受難の歴史をもたらした民間伝承に言及されたツミレははっきりと否定する。
『なるほど、それは本当だと言う事だな!! ヤミネコ、例のアレ的に……食っちまって大丈夫か?』
『ああ、お前の好きにしろ』
「おい、それはどういう意味だ!! 早く彼女を戻らせて僕とゼドさんに行かせろ!!」
無機質な声で闘技場内のアカネコに答えるヤミネコ審判。
初遭遇時のトラウマと言うわけではないが、闇乃宮討伐隊サブリーダーと言う立場の探はつかみかかりたい衝動を必死で抑える。
『雲隠のもののふに人魚族よそれはならぬ。 そなたらに許されるのはあの者が死にし後、新たに選ばれる3人となれる事を祈るのみだ』
「ふざけるなぁ!!」
『黙れ』
ゼド村長がその胸元につかみかかろうとした瞬間、兜の奥から発される赤い光。
それに睨まれるや否やゼド村長は金縛りにされて倒れる。
「村長!?」
「ゼド!?」
突然の事態に一歩引く探と眷族魔物を助けるべく向かってくる五武神ミズノミヤ様。
『正当防衛であるからして息はある……早く手当をしてやれ』
「雲隠は上半身を頼むぞよ、わらわは下半身を!!」
「はっ、 はいっ! !」
意識を失ってぐったりしたゼド村長を担いで2人は皆が遠目に見守る観客席に戻る。
『あれぇ? 上手く焼けねえぞ……オイラ生魚あんまり得意じゃないんだよなぁ』
「ぐっ……くっ……うぐぅ!!」
何を思ったのか闘技場を満たす溶鉄上にツミレをぶら下げ、熱は昇ってくるが直接触れない程度の距離を維持する巨大化アカネコ。
全身をエレメントプラス・アクアで覆った状態を維持し、身を守ってはいるものの限界気味なツミレの口から苦悶の声が漏れ出す。
『まあいいや、ウェルダンじゃないけどタタキだと思って……いただきまぁす!!』
巨大化アカネコは上を向いて鋭い牙が生えた大口を開け、ツミレの生焼け魚下半身だけを美味しくいただこうとする。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
「先生ぃぃぃい!!」
幼い頃からマヨイガダンジョンでお世話になって多くの事を教わった師が巨大ライオンに生きたまま喰われる。
「エミちゃんは見ちゃアカン!!」
「タケル君も!!」
雲隠家の双子にとって一生モノのトラウマになりかねない光景に慌ててエミの眼を塞ぐ英里子&タケルの肩を掴んで無理やり回れ右させつつその顔を自身の胸に押し込む茜。
謎多き闇乃宮突入後、初戦にして3人もの仲間を失いつつある美香救出隊が凄惨なグロリョナ展開に目を覆うとしたその時だった。
『エレメントプラス・アイスランス!!』
か細くも凛とした詠唱と共にツミレの魚下半身をビキビキと覆い始める先端が尖った細長い形に形成されていく氷。
「おらぁぁぁぁ!!」
器用に尻尾を振り上げたツミレはそれを巨大化アカネコの眼球に振り下ろす。
『ぎにゃあああん!!』
ほぼ全ての生物にとって無防備な弱点である眼球に氷針を突き立てられた巨大化アカネコはツミレを投げ捨ててしまう。
「ツミレ!!」
敵の拘束から逃れたものの、このままでは溶鉄の池に落ちてしまう。
自身の眷族魔物の危機に悲鳴を上げるミズノミヤ様。
「姫様ほどじゃないけど……大きく育っていてよかったわ!!」
『シノビマント エレメントプラス・ウインド!!』
トップレスな胸の間に隠し持っていた予備シノビマントを取り出し、頭上で広げるように両端を握ったツミレはそれにエレメントプラス。
属性強化と下からの熱風で押し上げられたマントで一気に浮上した彼女は激痛のあまり溶鉄風呂に仰向けに倒れて大騒ぎする敵の顔上辺りまで移動する。
「おい、あいつ……何をするつもりだ?」
「ナルカミノミヤ君、ボクに聞かれても分からないよ!!」
雲隠家の双子の武術師範とは言え部神に式神、神紋持ちのもののふで構成された美香救出隊内では戦闘力最下位な事は間違いないマーメイドウォーリァー・ツミレ。
一介の眷族魔物に過ぎない彼女がタメシヤノミコト様とヒノミヤノミコト様を溶鉱炉に叩き落とした巨大な仇敵を相手に空を舞い、獅子奮迅の戦いを見せる様を見守ることしかできないゴブガミは質問に質問で返してしまう。
「雲隠さんに皆さん!! ミズノモノ様を必ずお助け下さいっス!!」
最期の言葉と共にシノビマントを投げ捨てて飛び込みフォームで敵の顔面に落ちて行くツミレ。
「タケルにエミ!! ご武運があらん事を!!」
『エレメントプラス・ヴォルト!!』
そのまま持てる魔力全てをぶち込み、稲妻放電するほどの最大出カエレメントプラスを全身にかけたツミレは眼下に開いた大口にダイブイン。
『ギャアアアアア!! ニギャアアアア!!』
暴走電池と化した窮鼠ならぬ窮魚に唖内侵入された巨大化アカネコは脳神経を焼き切られんばかりの電気ショックで頭蓋骨が透ける程にビリビリ痙攣。仰向けのまま白目を剥いて動かなくなる。
『うむ、アカネコ死亡確認!! 闇乃宮第一闘戯……勝者、タメシヤノミコトチーム!!』
闇乃宮の試練における審判兼案内人のヤミネコは巨大化状態から小さくなって溶鉱炉に沈んでいくアカネコを確認、審判としての職務を果たす。
『この先は第二闘戯場となっております……覚悟がお決まりになりましたら私にお声がけを』
いつのまにか観客席エリアに出現していた『第二闘戯場』と記された黒鳥居の横に立った黒甲冑のヤミネコは後ろ手を組む。
【第7話に続く】
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