死神と俺の日常

SIYO

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死神と俺の日常 第6話

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節分ってさー鬼は豆に弱いのか?
あんなゴツイのに?

「おーい!弟やー!節分じゃー!」
俺は豆を大量に持って、死神は鬼のお面を被って張り切っている。
「よぉし!来なさい!」
弟と狛犬がリビングにやって来た
「よぉし!覚悟しな!おーにーわーそぉぉぉっと!!」
弟はリビングに入るなり、豆を袋から大量に掴み鬼の仮面を被る死神に向かってフルスイングする

「あっ!えっ!チョット!まっ!」
弟は無慈悲な豆まきを死神にぶつける、死神のくせに情けない声をあげてリビング中を逃げ回る
狛犬は落ちた豆を必死に食べていた。「うまうま!」
「おーにーわー外!」
俺も弟に加勢してリビングは戦場と化していた。そこへ激しい銃撃戦中にチャイムが鳴る

ピンポーン…ピンポーン
俺は豆をテーブルに置いてモニターを確認するとモニターに映っているのは、まさしく赤鬼らしき男がモニターの前で笑顔で立っていた。

「えっ!」俺が驚くと銃撃戦は一時停止した。
「どうしたんですか?本物の鬼でも出ましたか?」
俺は引きつった顔でモニターを指差す「これを見てみ」
死神は仮面越しにモニターを確認する「えっ!モノホン!?」
慌てる俺達を見た弟が玄関を開けた
「いらっしゃ…」
鬼を見た弟はなぜかドSのスイッチが入ったのか、弟は豆を掴み
「おーにーわーそぉぉぉぉぉっと!!」容赦ない豆は本物の鬼に命中する
「痒いな…人間。豆なんかこうしてくれるわ!」落ちた豆を拾って満面の笑顔でボリボリと音を立てて食べる、弟は怯まずに鬼に向かって豆を投げ続けている

「よお!レッド!」
狛犬がテチテチと赤鬼の足元に向かう
「狛犬殿!遅くなってすまんな!いたるところで人間に豆をぶつけられてのう!ガハハハハ!」

俺は豆をボリボリ食う鬼を見て震えていたが…
「狛犬殿、あれがお主の主か?随分と男前じゃないか!ガハハハハ!」
再び鬼に向かって豆を投げようとする弟を死神は必死に抑えていた。
「そうじゃろ!でもな、兄貴はブサイクなんじゃ!ガハハハハ!」
俺はプツンと切れて首輪を取り出し
「ねぇ、ポチ公は去勢してるの?(⌒▽⌒)」
狛犬は赤鬼の後ろに隠れ
「あ、あれが主の兄貴じゃ!死神憑きの!」赤鬼は死神を見て軽く会釈して俺に近づいてきた
「お主が死神憑きか~珍しいのぉ~!」
赤鬼は無理矢理な感じで握手して
豆まきを再開したんだが…

赤鬼は上半身裸になって
両腕を広げ「さあ!本当の節分はこれからじゃ!かかってこい!」
まあ実質、弟と赤鬼の勝負だったが…

激しい銃撃戦は3時間に及び
我々は豆が通じない赤鬼と戦闘を繰り広げたが…我々には勝ち目はなかった。

当たり前だよな、豆をぶつけて退治出来るなら桃太郎いらねぇってなるわな

「ハッハッハッ!」そして赤鬼は笑いながら赤鬼は満足したのか狛犬に挨拶して帰った。

疲れ果てた俺たちは日付が変わった時に気付いた。
「あ、福はうちやってないな…」
死神は息を切らしながら
「もういいんじゃないですかね?」
「だよな…あいつはまだやってんのか…」
弟はドSのスイッチが入ったまま
「おーにーわーそぉぉぉぉっと!」
「おーにーわーそぉぉぉぉっと!」
豆を投げ続けていた。

朝…
「あれ!なんか腕が痛い!なんで?」

いやそりゃ寝落ちするまで豆を投げてりゃそうなるだろって
紅茶を飲みながら死神と俺の溜息がハモる

めでたしめでたし続く…


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