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本編
第1恋「ここがトーキョー!」その1
しおりを挟む「うわぁ~~!!!」
そこは夢見た大都会。
「おら…おら、トーキョーに来たんだぁ!」
駅を出て、広がるビル風景。
そして、見たこともない人、人、人の群れ。
「人っこがしたっげ多いべさ!」
もう健一の胸はワクワクとドキドキでいっぱいだった。
健一は母から貰った手描きのメモをズボンのポケットから取り出した。
(えっと…この後はバスに乗って、シンバシ?ってとこいくんやっけ)
辺りをぐるっと見渡した。
(バスだらけだべや!?)
都会に来て一つ目のビックリ案件。バスの大量発生。
(お、おらどれにのればいんだ!?)
地元では一日にバスは二本しか通らなかったから、びっくり仰天。
(と、とりあえず、一番近くのバスの運転手さんにきいてみっぺ。)
「あ、あの、このバスはシンバシ?ってとこに行ぎますか?」
バスの運転手さんは呆れた顔をした。
「お客さん…このバスは新橋まで行かないよ。新橋までのに乗りたいなら、2番のとこ行ってくださいな。」
「あ、ありがどです!」
(シンバシには2番にのれば行げんのか…)
「あ、でも2番ってどこだが…?」
振り向くともう既にバスは行ってしまった。
(誰か、2番ってどご教えてぐれるいい人いねぇがな…?)
キョロキョロ見回すと、大柄の人がいた。
(あ、あの人に聞いてみっぺ!)
「あ、あの…2番ってどごさいけばあるん……」
男の人は振り返った。
「あァ!?」
振り返ったのは、めちゃくちゃ怖そうな顔で、腕に龍の刺青を入れているどこぞの暴走族のようだった。
(や、やや、や、ヤンキー!?)
「な、なんでもねぇですっ!!!」
全力で逃げるようにその場から離れた。
(都会っておそろずぃ!?)
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