スライム道の短編置き場

スライム道

文字の大きさ
2 / 5

俺はその日いじめを見逃した学校を辞めた

しおりを挟む
「お前らさ、いじめってことに気づかないの?」

俺は突然と言った。

「はー?」

クラスメイトの一部は疑問を浮かべる。

「こいつの眼を見てみろよ。死にたくて死にたくて親にもひた隠してバレないように必死に社会に適合しようとする眼だよ。」

「だからなに、ならいいじゃない社会に適合できるんだから。」

ガラガラ

先生が来たようだ。

「お前ら席に「お言葉ですが先生、授業の前に道徳をしましょうか。」ったくなんか会ったのかじゃあ授業の前に終わらせろよ。」

!!」

「なんだその態度は!」

俺は机を持ち上げた。

「なんだその態度はだあ、てめえの頭は悪いこと見逃して謝ればいいって頭か!自分がボス猿気取りして経験で語る愚者なのか、小さな社会でそんなことしか出来ない馬鹿な教師達てめえらだから大きな社会も腐ったままなんだよ!」

教師とクラスメイトには聞き取れていない。俺はキレると思考が加速し口がそれに合わせて動く為聞き取れなくなるのだ、以前もこれでいじめを立証できているのに文章を書く羽目になった。

だが、言葉にして聴かせなければならない程に破綻した社会に道徳は必要なかった。

俺は野生の道徳を使った。

ドンガラガッシャーン!!!

空の机を教師に向かって投げ飛ばした。

「どうした、聞こえねえのか!返事は!反省は!次どうすればいいのか!そんなこともわからないのかあ!てめえのTwitterみたいに苦しんでる学生いじめてさすらいのおっちゃんとか言うアカウントと使ってふざけてんのかてめえは。社会を見てない文ばっかりやってるからそうなんだよ。」

そして俺は学校を辞めさせられた。だが俺は歯向かい続けた。精神科にも行かされたが、数々の名医すらお手上げを上げる程正常な精神だと診断され、少年院送りにすることもできないまま月日は流れた。

あれから十年。俺は今、山奥で1人で生活をしている。

親との縁なんぞとうに切った。狩りをし生を尊び育んだ。

「もしもーしごめんください。」

電気、ガス、水道、道路も何もないこの家に詰問者が来たようだ。

「木こりか?」

ガラガラと乱雑に扉を開けた。

「お久しぶりです。」

バックパックを背負ってきた女性が居た。

「いい眼になったな。頑張って生きているようで何よりだ。」

「あなた程ではありませんよ。ずっと噛み付いて蹴られても殴られても踏んばり続けたあなた程では。」

「それで何ようだ。犯罪者予備軍に会いに行くと外聞悪いぞ。」

「十年前のことで裁判を起こし、やっと勝ち取りました。」

「勝ち取ったね。損害賠償と誰が悪かったか、そして謝罪は会ったのか。」

「ええもちろん。全て教育委員会も校長も含め関わったもの全員に行っていただきましたよ。ただ貴方への謝罪はまだですがね。」

「それで人里に降りろってか。しょうがない、降りたら山に帰るけどそれでいいか?」

「構いません。でも貴方に今日の月が綺麗っていうくらいの告白はさせてくれますか?」

初めて眼だけなく顔を見た。彼女は顔を真っ赤に染めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく… なお、スピンオフもございます。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

処理中です...