酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件～スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする～

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「これが男女のまぐわいというものですか。」
「マスターもついに大人の女に成れたね。」
「でも、乳母（うば）　葵（あおい）さんってとても性豪なのですね。
　お二人を相手にしてまだ元気なんですから。
　それに乳化のスキルですか。
　今まで冒険で荒れていた肌がツルツルになっていますし愛撫をされたときは極上のエステを超えて天国にいるような気分でしたわ。」

当の本人は寝てはいるが色々身体から力みが見られる。

「そういえば彼の出会いはダンジョンで酔ったままモンスターを倒したということでしたね。」
「うん、すごかったよ。
　スライムを倒した時もそうだけどダンジョンボスのミノタウロスを倒したときはビックリしたもん。
　頭がぺしゃんこになっていたんですもん。」

興奮するように涼奈（すずな）は話していた。
メアリーはそれを真剣に聞いていた。

「私もミノタウロスを目撃することはありますがアレに叶うとは到底思えませんでした。
　私の時はダンジョン攻略者ということで編成されたチームでしたが誰も成す術なく倒されていく人々ばかりでした。　
　もしあの場にゴーレムマリオネッターの方がいなかったら私は今墓の中に居るのが必然だと思うくらいの強者と呼べるでしょう。」
「うん、私もミノタウロスに会ったときは満身創痍だったし。
　悪い夢でも見てるようだったよ。
　でもさ、彼が出てきてくれた時、シンデレラのような気分ってこんな感じなんだろうなって思っちゃった。」

満身創痍の中で来てくれれば誰だってシンデレラを助けてくれる王子のように見える。
誰だって女性の憧れのシンデレラ。
努力をすれば報われると教えるための童話。

「でも、私はシンデレラよりも嬉しいことがあったわ。
　そうね美女と野獣、私にとっての絶世の美男子に出会えた。
　それ以上の幸福なんてあるかしら。」
「わたしなら結婚して同じお墓に入ることかな。」
「ちょっと重いって言われるかもね。」
「そうね。
　でもこの人なら私たちのギルドメンバー全員の傷を癒してくれそうな気がする。」

目を合わせると互いにクスクスと笑いがこぼれていく。

「でも後宮も良いかもしれないけどもう少しだけ独り占めしたいかな。」
「あらあら、一夫多妻制はまだ認められていませんよ。」
「時間の問題ですよ。
　アドベンチャラーの適性スキルの中でも前衛系スキルは男が多くなったしそのせいで殉職者も多くなった。
　加えてダンジョンが出てきてからのここ数年の出生率の偏りが見られているんです。」
「ええ、ニュースでも取り上げられていましたね。
　このままでは前衛が居なくなる可能性がある。
　それに少子高齢化も増えていますからね。
　富裕層は変わっていませんが一般世帯の方は格差が生まれたことによって結婚に対して不振的なところがありますから彼を堕とすのは案外至難の業かもしれませんね。」
「それとこれとはかんけいないのー。」

ふと彼の方を見る。

「ふにゅう～涼奈さん～だいすき～。」

ぽわわわ

「少し妬けちゃいますね。」
「もう知らない！」

枕を顔に埋めて恥ずかしさで呼吸した。