酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件～スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする～

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皆さん本日はダンジョンに訪れております。
名目上は死神乙女（ヴァルキリー）・挑戦士（ウルズ）の仕事見学です。
もっぱら戦闘させられてます。
はじめは精密検査が終わってからというお話でしたが涼奈さんがそろそろ仕事したいとのことで軽いダンジョンに潜るらしくそれならばと私を強引かつ合法的にダンジョンに押し込んだメアリーさん。

「ちがーうここはそうじゃなくてここ！」

主語のない会話でご指導されております。
先生は涼奈さんです。
遊戯少女（フレック）の名に恥じないガチャつかせる人です。
戦闘に関してはとても感覚派なのが分かります。

「コラ、涼奈、今のこの男の方が正しかった。
　きちんと修正できるところは修正する。」

こちら副担任の唾理合の剣舞（ヒヨルスリムル）こと椿（ツバキ）　棲花（スミカ）さんでございます。
私に対して初対面こそ気の弱い男性が逃げ出したくなるような冷たい視線をこちらに向けて怒っていましたが仕事に関してはとても忠実なようでリスクを冒さない戦い方が見て取れます。
彼女の戦い方はとても参考になります。

スキル《黒歴史》が異次元の強さを持つなら椿さんの強さは正統派な技の強さと言ったところでしょうか。
剣を交えればモンスターの凶器となる部分からいなしていく合気のような技の数々を剣で行っていきます。
マインゴーシュのような防御に使うための剣術ではなく完全にカウンターを狙った剣技と言ったところです。

彼女に攻撃すれば瞬く間にモンスターは自滅するように地面にたたきつけられるか剣を付き立てられるかの二択となっております。
私はまだ正式な武器ができていないので多少なりとも心得のある素手で行くことになりました。
乳化スキルも試す目的もありますが触れていないと発動できませんし新しくとったスキルが他の生物に対しても聞くかどうかの検証もかねております。

自分に効果のあるスキルには自分に触れていないとできないモノが大半です。
涼奈さんの黒歴史も他人の黒歴史に触れることで自分の黒歴史を相手に伝えるって範囲効果があるらしいです。
意味が解らないですが他人が黒歴史と理解したことを紐づけみたいな形で触れたという認識と化す。

「生物構造完全理解か。」
「右より腐ったゾンビの上位種腐った上司が出たわよ。」

なぜ、腐った上司？
腐ったゾンビはガチで腐っていたがこの上位種のモンスターは腐っておらず見るからにイラつく顔をしたおっさんが立っていた。

「は、最近の若者は根性無しで陰キャ多いな。
　俺が若い時はな。」

何となく怒れてきたのでぶん殴った。
思いっきりぶん殴った。
相手がカウンターを決めようともそれを超える力でぶん殴った。