酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件～スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする～

59

59
「だって涼奈が先に男作って呪いを解いちゃうんだもん。
　遠くに行っちゃったみたいで寂しくてどう話しかければいいか分からなかったんだもん。」

椿さんは某コーデを楽しむリズムゲームをやらせてもらえず駄々をこねてその機械にかじりつき親を困らせる小学校低学年のような雰囲気を見せていた。
結構具体的な例を挙げているが男子諸君だと昆虫王者もしくは恐竜王者、怪獣依頼、情報技術怪獣、衣嚢怪獣の100円からできるゲームを思い出してみるとおわかりいただけたかと思う。

「椿ちゃんは私が居なくなったら悲しいの？」
「寂しい。」
「なら椿ちゃんも男の人を好きになればいいんだよ。
　今なら怖くないでしょう。」
「う、うん。まだちょっと怖いけどこの人は怖くない。」

少し顔を赤くしながら火照ってた顔をした。
彼女の呪いは伺っていないが元々男性恐怖症だったのかもしれない。
それが相まって男性に向かって弱いところを見せまいと強気な姿勢を保っていたと推察した。

「まだ、お兄さんのこと思い出しちゃう。」
「うん、怖いの。
　いじめられるの怖いの。」
「うんうん、怖かったね。
　もう大丈夫だよ。」

そして優しい目をして椿さんを撫で始めた。
二人を見ているうちに椿さんの方から違和感を感じた。

腎臓辺りに黒い靄のようなが見えている気がする。
違和感を無理矢理共感覚にしているので予想の範疇でしかないが追い出した方が良い気がした。

「ちょっと触るよ。」
「ふぇ、ふぇぇぇぇぇぇぇ。」

街中でこのような声を上げられればセクハラで訴えること間違いなしの喘ぎ声を叫びだしていた。

「もしかしてまたスキルに目覚めた？」
「え？そうなの。」
「だって今呪いが自然に解除されたように見えたもん。
　うんうん。
　椿ちゃんの呪いがきちんと混ざり合って身体の一部になって見えたよ。
　私のスキルで見えたから間違いないよ。」

スキル黒歴史は涼奈が黒歴史だと思ったことは全て再現できるスキル。
つまりは彼女は呪いを見るアニメを見ていてそれを厨二病として発現していることに他ならない。

「強化系？」
「うんうん操作系。」

どうやら某宮城県銘菓を一躍有名にさせた方のアニメではないようだ。

「ふょっとたふけてよう。」
「馴染むまでに時間がかかるから我慢して椿ちゃん。」
「俺もなんか初めて使ったからイマイチ感覚が解らなくて加減ができなかったみたいごめんね。」

ダンジョン内部に嬌声が広がった。

「モンスターも寄ってくるかもしれないから警戒は怠らないでね。」
「仕事増やしちゃってごめん。」
「いいよ。死神乙女（ヴァルキリー）・挑戦士（ウルズ）は基本ソロだし。」