酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~

スライム道

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「こ、こやつやりおるわい。」
「Kボクシングジムの人?」
「それ著作権引っかかるかもしれないやつ。」

Kなる人物のことは何も言ってはいけないのだ。

「にゃにゃにゃ!?」

渾身のフックを放ったのにも関わらずなんの手ごたえが無いことに驚愕と憤慨の表情で地面を後ろ脚で踏んづけていた。

「ならこのおいぼれが貴様に稽古をつけてやるわい。」

「にゃー!」

ウィービングをしながら前に進んでいます。
ネコさんさっきから後ろ脚で直立しているけど凄い脚力と体幹バランスです。
ネコの体感バランスは4足時の体感バランスは言わずもとてもいい。

その体感バランスを二足歩行で再現しながらネコパンチを最大限に繰り出されたとしたら。

「ウェイトは無くともキレのある破壊力のあるパンチを繰り出せる。」

ウィービングをしながらのシフトウェイト(体重移動)から放たれる攻防一体の技は軽い猫の体重でも前足の面積の小ささが功を成し十分な突きとしての破壊力を秘めている。

猫叉が世界一硬い食べ物、かつお節はただ硬いだけではない。
元々がタンパク質で構成された魚の肉体であること弾性も持っている。
硬度と弾性が両立しているためネコの細腕では砕くのは容易ではない。

「この一発一発がかつお節を砕く。
 金属を変形させるだけの力を持っている。」

「にゃにゃにゃ!」

見た目はキュート、戦闘力は豪傑。
蝶のように身軽に舞い、蜂のように刺す。

言うは易し

それを実行するのはとても難しい。

「だけどここだ。」

手で受け流しながら弱点を叩く。
弱点は猫の体重の軽さ。

攻撃をするにあたって跳ね返りを利用する際にうまく隠してはいるが踏ん張りが効いていない。
言い換えるなら反動を完璧に利用する方向をしていない。
だから軽く身体に攻撃を与えただけで撃ち負ける。

「にゃー……。」

猫叉は地面に拳を打ち付けた。
その拳はきちんと突き刺さった。
ダンジョンの地面はとても硬い。

「それこそダンジョン床は戦車を通しても傷一つ憑かない強度を保っているって話なのに。」
「猫叉は上位種なのかもしれない。」
「あ、椿ちゃん大丈夫なの。」
「うん、もう大丈夫。
 けどあの猫叉明らかに上位種よ。
 彼には荷が重いんじゃないかしら今に彼の防御を超えるわよ。」

ネコは拳を一しきり撃ちつけた後、意を決したネコではなく。

「佞古?」
「いや発音!
 ネコだけどネコじゃない。
 全国の可愛いネコちゃんに謝れ!」
「何となく響きがよさそうな感じを選んでたらね。
 こんな感じでねぶたの当て字の佞武多に古めかしいを合わせたくなったんだよね。」
「寝ぼけたこと言ってるんじゃないわよ。
 もう来るわよ。」

捨て身の拳が。
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