酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~

スライム道

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「ここはだれ、わたしはどこ。」
「それを言うなら、ここはどこ、わたしはだれ。」

目が左右で独立した動きをしていて怖い。

「…むにゃ?……。
 ……夢?……
 あおいおにいちゃ~んがいる~。」
「夢じゃないから起きなさい。」
「うへへ~あったか~い。」

最近はめっきり冷えて寒くなっている。
涼奈さんたちと会ったのが大体夏の終わりごろ。
もう秋に入り秋雨前線も前進していて気温が下がり太陽も顔を出さなくなっていたので体感温度はとても寒い。

みずきちゃんは寝起きの体温ということもあって熱源を求めていたのかもしれない。

「さむ~い。」

ぎゅー!

どんどん身体を引き寄せていく。
漢の興奮センサーが反応することは無い。
あくまでも世話のかかる妹として見ているからセンサーが反応する前に親愛が作用する。

よく言う幼馴染は負けヒロインと呼ばれる所以はこの距離の短さにあると言うが正にその通りだ。
みずきちゃんとはあくまでも気の合う親友だった感覚が抜けていない。

家族に欲を抱く人も居るが日本ではごく少数だ。
みずきちゃんの吐息がすぐそばにあっても疲れているのかな、ぐらいの感想しか出ない。

みずきちゃんはそれが納得いかないようでアプローチをかけてきてくれている。
でもドキドキはしなかな。
ほっとする。
そんなニュアンスがピッタリな落ち着く女の子。

「涼奈さんはドキドキも落ち着きもくれるけど、みずきちゃんは居ると自然体に成れるかな。」

実花後輩は大学での親友にあたるが家にいつでも入れて良いと思うことは無かったし、みずきちゃんは隙あらばいつも一緒に居た仲だ。
一緒にモンスター集めながら全国図鑑を完成させてみたり、まったりとも長い時間を過ごしていたのだから落ち着く中でないわけがない。

喧嘩もしたことが無かったし互いの距離感を理解しているし、いい夫婦に成れると言えばなれそうな人物だとは思っていた。

「涼奈さんに会う前だったら、夫婦とかになっていたかもしれないのかね。
 お袋と連絡とっていたみたいだし、ゆくゆくは結婚させるつもりになっていそうだな。」

就職してからずっと帰れていない実家にもそろそろ顔を出せと呼ばれそうだし。
その時はみんな連れて行かないといけないな。
今まで必死に育ててくれた母親のことだ、
複数の女性と交際関係にあるなんてどう説明したらいいモノなのだろうか。

「……大丈夫、お義母さんに挨拶するときは私、着いて説得する……。」
「なんかもう話してそうだけどね。
 それと起きてたのなら離してね。」
「……ノーコメント……。」
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