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みすきちゃんのお父さんの言う娯楽施設に着いた。
「昼には妙義山が見える綺麗なところだぞ。」
「確かに絶景ですね。
それに温泉もありますし言うことなしですね。」
「それとライセンスを持ってるやつは提示しておけよ。」
「あ、ついさっき、葵君の分が届いたから渡すね。」
ダンジョンに入る上での免許証みたいなもので防衛省発行の本人確認書類、改め身分証明書だ。
今までは仮免許みたいな形の顔写真無しのスキル照合で行える書類で入っていた。
今回それが正式に認可されたのとのことだった。
仮免許も立派な本人確認書類となるが本免許と違い、
クレジットカードの作成時に補助書類が必要となることぐらいしか変わりはなく、
自動車免許制度よりも緩い感じのライセンスなのだが、
施設によってはこの本免許の方でしか対応してくれない場合がある。
その大半は公共機関ではなく、私的機関。
主にアドベンチャラーのギルドの系列企業がそのシステムを採用している。
「ここは市の娯楽施設だから仮免でも問題ないけどな。」
「へえ、珍しいですね。
てっきり私的機関かと思いました。」
「やっぱ涼奈さん的にも珍しい部類に入るか。」
「自治体はあまりお金を出したがりませんからね。」
「この辺りは地域一丸が町おこしをしているからな。
アドベンチャラーも客の一部として捉えているし、
身体が鈍らないように修練場も完備してある。
今回は葵君とそっちで鍛錬をしようと思ってな。」
「若輩ですが手ほどきのほどをよろしくお願いいたします。」
「むむむ。」
「むむむ、やばいね。
汗を流すとか言っていたけど、これは見逃せない戦いになるかも。」
「……お父さんそこそこ強い……。
……大丈夫……?」
「私も人間相手にどこまで通用するかは知らないけど、葵君は少なくともダンジョン攻略者の中では片手の指に入る実力は持ってるんじゃないかな。
模擬戦やったけど、底が見えなかったよ。」
「……信じられない……。」
「今まで思い続けていたのに?」
「……過去を知っているから信じられない……
人間相手に本気を出さなかった葵お兄ちゃんが手加減するなんて。」
「どんなことしてたの?」
「近所のアドベンチャラー志望の中学生を当時小学生の葵お兄ちゃんがギッタンギッタンにするまで殴り倒してた。」
ポチポチとみずきは一つの動画をホロフォンに涼奈さんにしか見えないように投影した。
「凄く怖い顔してるね。」
とても小学生には思えないくらい眉間に皺が寄り中学生をモノともしないすごみが感じられた。
「昼には妙義山が見える綺麗なところだぞ。」
「確かに絶景ですね。
それに温泉もありますし言うことなしですね。」
「それとライセンスを持ってるやつは提示しておけよ。」
「あ、ついさっき、葵君の分が届いたから渡すね。」
ダンジョンに入る上での免許証みたいなもので防衛省発行の本人確認書類、改め身分証明書だ。
今までは仮免許みたいな形の顔写真無しのスキル照合で行える書類で入っていた。
今回それが正式に認可されたのとのことだった。
仮免許も立派な本人確認書類となるが本免許と違い、
クレジットカードの作成時に補助書類が必要となることぐらいしか変わりはなく、
自動車免許制度よりも緩い感じのライセンスなのだが、
施設によってはこの本免許の方でしか対応してくれない場合がある。
その大半は公共機関ではなく、私的機関。
主にアドベンチャラーのギルドの系列企業がそのシステムを採用している。
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「へえ、珍しいですね。
てっきり私的機関かと思いました。」
「やっぱ涼奈さん的にも珍しい部類に入るか。」
「自治体はあまりお金を出したがりませんからね。」
「この辺りは地域一丸が町おこしをしているからな。
アドベンチャラーも客の一部として捉えているし、
身体が鈍らないように修練場も完備してある。
今回は葵君とそっちで鍛錬をしようと思ってな。」
「若輩ですが手ほどきのほどをよろしくお願いいたします。」
「むむむ。」
「むむむ、やばいね。
汗を流すとか言っていたけど、これは見逃せない戦いになるかも。」
「……お父さんそこそこ強い……。
……大丈夫……?」
「私も人間相手にどこまで通用するかは知らないけど、葵君は少なくともダンジョン攻略者の中では片手の指に入る実力は持ってるんじゃないかな。
模擬戦やったけど、底が見えなかったよ。」
「……信じられない……。」
「今まで思い続けていたのに?」
「……過去を知っているから信じられない……
人間相手に本気を出さなかった葵お兄ちゃんが手加減するなんて。」
「どんなことしてたの?」
「近所のアドベンチャラー志望の中学生を当時小学生の葵お兄ちゃんがギッタンギッタンにするまで殴り倒してた。」
ポチポチとみずきは一つの動画をホロフォンに涼奈さんにしか見えないように投影した。
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とても小学生には思えないくらい眉間に皺が寄り中学生をモノともしないすごみが感じられた。
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