酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~

スライム道

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「よし!じゃあ汗みず流すか。」

と言ってやってきたのは模擬戦場。
互いが10mほど離れて対峙する。

「結構広いですね。」
「地下に何個かルームがある。
 ここはそのうちの一つだ。」

小学校の体育館ほどの大きさのルームが複数あるのだから驚きだ。
元々総合運動公園二つ分の施設とは聞いていたがこんな地下施設を作り出すとは。

「もちろんこんなところ造れば金は阿保みたいにかかるんだが、
 大学の建築実験の名目の名のもとに市がそれを援助する形でできた複合娯楽施設だからな。」

ある種の納得が行った。
町おこし兼大学の研究兼公園施設を兼ねていればそれだけ名目が立つし利用者もみたところそれなりに居る。

温泉を目的としていく人はもちろんのこと大学の研究で来ている生徒たち、若い人からお年寄りまでターゲットは幅広い施設になる。
特に大学が関わっているのがデカい。
若者に魅力を知ってもらいつつ、その建造を見に来る大学生が娯楽施設としても良いものだと宣伝してくれれば、その家族や他の大学の友人なども来る。
型に嵌ればとても大きな利益を生む良い施設だろう。

「けど実験って大丈夫なのか?」
「地下施設の強度を調べる名目だな。
 日本は地上にシェルターを造らず地下にシェルターを創りたがる傾向にある。
 もし地下にシェルターを建造するとなれば、
 内部から圧力と外部からの災害に両方耐えられる構造を再現しなくてはならないからな。
 ダンジョンボスが攻撃しても壊れないシェルターを造るのがこの研究の最終目標らしいぞ。」

ダンジョンボスに耐えうるとはミノタウロスにもゆくゆくは耐えられる設計にするのだろうか。
偶々倒せた迷宮の主だが、アレは別次元の強さだと思っている。
モンキーが人間に勝てるか。


ミノタウロスにとって、人間はモンキーなのだ。

数十世紀も前から続く神話にはこう書かれている。
ミノタウロスは迷宮の主だと。

迷い、生き倒れるモノの住まう宮殿に騎士の如く巡回し侵入者を排除する迷宮の管理人。
ダンジョンに巣食うモンスターは神話に出てくる異形たちに酷使しているのはダンジョンができた当時から言われてきた。

そして英雄と呼ばれた戦士たちが持っていたスキルもまた現世に蘇る。

それら英雄たちのスキルに耐えられるのならどんな未曽有の大災害にも耐えられるシェルターが完成できる。

「さていっちょかますぜ。
 これくらいは耐えてくれよ。」

生物構造完全理解で判断された、自分がまともに当たれば大けがを負うリバーブロー。
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