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「なぜ私がここのベットに?」

 気が付いたらベットの中にいる。
 アンズさん、アンズさんの姿で生まれたまま。
 何が起こった。

「ふむ、今日は休むか。」

「むにゃむにゃ。」

 シーツをかぶせて、錬金術で汚れを他のモノに変換すると、食事の準備を進めた。
 店を休むにしても私が出ないだけで、店自体は回す。
 店長一人で切り盛りする気は一切ない。

「仕込みはしておかないと、後々面倒だしね。」

 私が居なくともあの空間を作れるように従業員を作っているに決まっている。
 ホムンクルスを作って彼に従事させていた。
 元々従業員として欲しかったので作っていた。
 自律的な思考回路を持たないタイプのホムンクルスだから機会と一緒。
 ただし、食物などはエネルギー効率を高めるために全てを吸収しつつも、足りない栄養素を生成できるようにした特別性にしてある。

 言葉も話すし、料理もできる。
 ただし、決められたコマンドにしか対応していない。
 決められたコマンドは数億通りもの情報から、設定されている。
 ほとんど人間のようなものだが、少し違うのは未来を見据えて動くことをしていない。
 過去、現在を下に算出した答えしか導き出さないようにロックをかけていること。
 これならば、人間以下の存在であることが分かる。

「神への禁忌だとかさんざん言われたけど。」

 黙らせたし。
 此度の異界から彼女を呼び出した原因も分かった。
 私を動かせる存在を望んだことによって生まれたのだろう。
 私が異界からの来訪者に関する書物を個人的に集めていたのが、あちらの国に伝わり、このような事態を招いたことが各国に関しとして送っている錬金生物から情報を統合した結果わかった。

「ここは許したくはないねえ。
 何故私如きの力を求めるのか、その身をもって知ってもらわないとねえ。」

 今はアンズさんにサービスするけど、また夜に成ったら、今度は私の土俵に居てもらおうかな。
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