異世界行っても小心者のダンジョン。一応現代に戻れるみたいです。

スライム道

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ダンジョン改修後

「このダンジョン、変革が早すぎではないか。」
「まだ出始めの段階でここまで変えてくるのは初めてですね。
 流石に初手が知恵の門なのは不思議に思いましたが階層すらも変えるとは。」

幾らなんでも早すぎる。
大抵のダンジョンはそのまま放置されることが多い。
ダンジョンが変化するのは早くとも、半年周期。

これはダンジョンマスターが傭兵などをしていることが多いためだ。
人間引きこもることはあまりできない。

ダンジョンマスターは無作為に選ばれる。
それこそ、気分次第に近い。

「この王都近郊にダンジョンがあるだけでも問題だと言うのに、ここまで変化が早いとは。」
「スタンピードを起こす可能性がゼロでない以上、我々は攻略するしかあるまい。」

仕事であり、王に忠域を誓った彼らに後退の二文字は無い。
それをしては騎士道に反するからだ。

「しかし、これは何だ?」

王都から学者を呼び、知恵の門攻略に向けての下準備を推し進めようとした矢先のダンジョン変革は痛い。
それも広大な敷地だった。

「どこまでも続く、荒野か何かか。」
「騎士様、これは荒野ではありません。
 この土壌を見てください。」
「何?」

一件荒野に見えるところだったが少し地面を削ると黒い土が顔を出した。

「これほどまでの土壌は、大陸の暗黒地帯にしかありませんよ。」
「暗黒地帯だと……。」

魔王が居城にしていると言われている大陸中心部のことだ。
魔王が魔術の王なのか魔物の王なのか、誰も知らないが、強力な結界が張られていることで有名だった。

「稀に国交のあるモノから出回るモノは全てが最上のモノと聞いているがそれと同じとは……。」
「最高品質であることは確かですね。」
「この土は持ち帰れるのか?」
「隊長、どうやら無理なようです。」

ダンジョンの出口に出ようとすると土くれだけが弾かれた。

「まさかこの広大な敷地が知恵の門とは。」
「正に知恵の門を造るために知恵を絞っていると言えるな。」
「ふむ進むしかないな。」

足を踏み入れるが何か、この土地はおかしい。

「太陽が出っぱなしだ。」
「まさか、この知恵の門は答えを入れるところまで行くに苦労をさせると言うのか。」
「見えてきましたよ。」
「あ、井戸もある。」

井戸から水を汲み一気に飲み干していく。

「お前ら、毒の心配をしろ。」
「大丈夫ですよ。
 私の鑑定パワーで拝見しますと軟水で毒は一切入っていません。」
「そうか。」

改め水を飲み、ダンジョンの問題を見る。

毒を持つ作物を献上せよ。

「この種を育てろと……。」
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