オタク草食系男子は超肉食ヤンデレ宝石令嬢に美味しくいただかれます~純愛から狂愛へダイヤモンドの瞳は狙った獲物を逃さない~

スライム道

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ニンジンの花言葉は「幼い夢」1

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「蒼汰君ごめんね待たせちゃって数学の授業が長引いちゃって」

科夫がお弁当を食べ始めて5分ほどで来夢さんがやってきた。
来夢さんのクラスと蒼汰たちのクラスはほど近いため1分もかからない距離にあるが授業が長引いたのか遅れていた。

「良いよ1年生だし授業が長引くとかよくあることだしね」

高校や中学の授業で多少の時間のズレは日常茶飯事のため擁護するように蒼汰は言うが来夢は好きな人の時間を1分でも無駄にしてしまったことに対して罪悪感を感じていた。
元々ヤンデレというよりもストーカー気質な来夢は助けてもらったのを機に蒼汰は自分では支えきれないと判断してしまったため尊い人物の今までのサイクルを崩しただけでも万死に値すると思うヤンデレ《狂愛》を見出してしまったため現在に狂愛よりもまだ狂信の方が優位に経っていた。

「そのまま自分のクラスで食べても良かったんですよ」
「それは許嫁として他の女性と食べるのは許容できない」

もちろん愛の方も芽生えているため蒼汰と一緒に居たい気持ちは人一倍どころか∞倍(?)はあるつもりだった。
そのせいか甘夏さんのような愛された愛という欲求も芽生えていた。

何を当然のことを
と思う人の方が多いかもしれないがこれは哲学的観点から見れば異常な行動なのである。
例えば水が半分しか入っていないビーカーがあるとする。
基本は満杯に成るまであふれることは無く全てを流し切ればまた満杯に成るまであふれることはない。
これを今の来夢の感情に例えると蒼汰に再開する前までの容量を3000mlとした場合。
蒼汰と再会し甘夏 玲菜が扉を開いた途端ビーカーの容量は3000mlではなくなる。
今までの大丈夫だった容量で水があふれ出てきてしまう。

もしかしたら穴を開けたのかもしれない。
でもそれは無い。
何故なら穴を開けるにはとても繊細な道具と技術が必要だからだ。
もちろん長い時間をかければ確実に穴は開く。
けど来夢のビーカーに穴を開けるにはあまりにも短すぎた。

そんなことを知ってか知らずか来夢さんと甘夏さんは真剣に目を合わせたかと思うと笑いだした。

「私は蒼汰さんの最初の人にも最後の人にもなる予定ですけどもね」
「私は永遠に蒼汰君の傍にいるつもりだけど」

修羅場に聞こえるこの会話も笑い話のように見える。
眼が笑ってないわけでもなくきちんと心から笑っているとわかる修羅場と感じるは内容の会話なのに全く修羅場ではない異様な空気を醸し出していた。
ただ一人その空間で唯一の第三者科夫はこの状況を本人に聞くべきか否かを悩んでいた。

「あら今日は1年生も居るのね」
「あ、しー…のぶ先生」

科夫は思わず忍先生のことを幼馴染時代に読んでいたしーちゃんと呼びそうになったが忍先生はウインクをして科夫に気づかせる。
寸でのところで言葉を飲み込んだ科夫は一度蒼汰たちの方を見やるがそもそもこちらのやりとりに向ける余裕がないようで…

「科夫、女にも色々あるのよ。まあ女にはわからない男の友情みたいなものだ。友情というわけではないがあまり踏み入るものではないということだけ覚えておけばいい」
「忍先生、それって俺にも似たような状況が来るかもしれないってことですか?」

アレを見ながら科夫は言うが要は構ってほしいという下心が見え隠れしていた。
もちろん忍先生はそのことに気が付いている。
故に

「じゃあ放課後特別にうちで飼育しているウサギの世話をしてやろう。お前にオスのウサギを抱かせてからな」
「そ、そんな~……それは無いですよ先生!?」

いじわるをしていた。
ちなみに秀専学園では一応小学校も存在しており今時では珍しい生物の飼育も行っている。
小学校の方はお嬢様のような人物はおらず普通の小学校だ。
特色としては先ほど言った通りウサギなどの小動物の飼育などを行っていることくらいだ。

「ウサコッツどもに思う存分懐かれてこい」
「「先生!」」
「お、なんだ甘夏に一年?」
「私たちもウサギさんと戯れたいです!」
「私も久々に動物に触れあいたい」

ほうほうと頷く忍先生だが次の瞬間さらなるchaos《カオス》に導いた。

「蒼汰とウサギどっちをお触りしたいんだ?今なら保健室の先生に口利きしてやってもいいんだが?」
「「蒼汰さん(君)で!!!!」」
「ちょっ!忍先生あなた先生でしょう!!しかも生徒指導の!!!なんで生徒の不順異性交遊推奨してるんだよ!!!!」
「なにを言ってるんだ?我々学校の教師ではあくまでも校則、法律に基づいた教育をするためであってほら自由百科事典にもこう書いてあるじゃないか?」

忍先生はさっとWikipedia先生を出して

「不健全性的行為は、不良行為の1種別とされ、不良行為少年として保護される対象となる行為である。また、少年警察活動に関する統計上の項目としても用いられている。不健全性的行為は、少年補導の対象になる。
警察庁の少年非行防止法制に関する研究会は「不健全性的行為」の例として「一時の快楽を目的とした性交」「性風俗特殊営業での接客」「買春の相手方となる行為」を例にあげている。
不健全性的行為については、性的行為の結果に対して十分に責任を取ることが難しいとも予見される年少者が、適切でない場面において性交などを行うことについて、少年保護の観点から補導を行うという趣旨であるとの見解もある。
一方、刑法上は13歳以上には性的同意年齢があり、個人的な営みである性行為を一方的に不純・純粋などと定義するのはおかしいとする批判が昔から存在している。
1990年代以降、雑誌やインターネットなど様々なメディアを通して、文章や写真、動画などによる性的情報へのアクセスが容易になり、性風俗店も広域化した。少年・少女の性行為経験率も上昇しているとして、不健全性的行為を性感染症予防の観点から考察する論もある。

つまり、この場合結婚することを目的とした性交に該当するとは思わないかね?すなわちこの場合子供ができても不順異性行為にはならないのだよ」

「極論過ぎるわ!!!!!!!!!!!!!!!!」
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