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アケビの花言葉は「才能」4
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「私蒼汰君の班に成れてよかった。でも玲奈さんは残念だったね」
「うんくじ引きだから仕方がないとは思うけどね」
「二人とも私も一緒の班なのに!その態度は悲しいよ!」
「だって私、秋芽さんのこと好きじゃないもん」
「後輩に真摯に!嫌いって!言われるのは嫌だよ!」
秋芽さんが大きな声を上げた時蒼汰の危険察知が警笛を鳴らした。
来夢さんも何か感じ取ったのか静かにしている。
「秋芽さん、し~」
「何さ!」
「近くに何かいるから刺激しないように黙って」
「う!famumumumumumu(それ本当!?)!?」
「本当ですからこうして静かにしてほしいんです」
この煩わしい人物を黙らせなければこっちが襲われる可能性だってある。
あくまでもここは山、動物園で育った野生を忘れたような生物は存在しないのだ。
忍先生もそのあたりが解っているから狩猟祭と称しても野生動物を狩るような馬鹿が居ないようにポイント制にしてメリットが無いように匂わせることでまず興味を失わせる。
だが警戒心が薄れてきそうな気もするがこのくじ引きも操作されいているように見えたのである程度バランスは保たれているのだろうと思いたい。
なにせこの山に入ってから気配が多すぎる。
実家の半田舎育ちの蒼汰と来夢は近くに野生動物が居ることに気がついており様々な視線を感じていた。
今のところ何か見定めている視線が大半で無知故に警戒心を高めている。
「ねえねえ!あれ!モフって良い!」
先ほどまで静かにしていた秋芽さんはあっという間に警戒心を解き草むらからヒョコっと耳を出す焦げ茶色のモフモフ
「kyuuu!」
日本野兎、学名:Lepus brachyurus
日本の固有種であるニホンウサギが出てきていた。
「「秋芽さん早く逃げるよ!!」」
「え!?なんでこんなに可愛いのに!?」
「お腹に白い毛があるウサギは夜行性だから普段は昼間には起きないんだよ。もしかしたら近くに肉食動物がいるかもしれないからすぐに逃げるよ!」
「ええあのウサギお持ち帰りしたい!」
「ダメ!獲物を追ってこっちに着ちゃうから早く逃げる!」
来夢さんと一緒に秋芽さんを連行してすぐさま下山する。
そこまで深い場所でもないのですぐに戻ることができるだろう。
「kyaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」
そう高を括っていると他の女子生徒と思われる叫び声が聞こえてきた。
どうやら他の生徒も可愛いからと言って手を出した生徒がいるらしい。
「早く助けに行かないと!」
「あ、っちょ……」
「すごい力……」
今まで成すがままに引っ張られていたのに生徒の危機を知った瞬間即座にそちらに向かおうとする英雄志向とでも言うのだろうかその精神は今の蒼汰たちにとってはかなりの悪手に思えてしょうがなかった。
「Waoooooooon!!!」
「あ、あ、あ、」
「大丈夫!」
他のグループと思わしき3人組が腰を抜かしてクマに襲われていようとしていた。
「はあ、来夢さんなんか持ってる?」
「一応クマよけの爆竹は持ってきてたけどこれじゃあ余計に無理そう」
「でもあのクマ、ツキノワグマにしては大きい気がするんだよね。とりあえず落ち着けるだけ落ち着けてみるか」
「なるべく怪我はしないようにね」
まるで戦地に行く夫のためにパラシュートを畳み渡す婦人のように静かにハンカチの準備をして蒼汰を送り出した。
「まったく、どうどうどう、ほれほれ」
屁狂絽さん化することはなく襲い来るクマに対して振り上げた手が当たる前に威勢を殺して自分には当たらない方向に逸らして制する。
しかしクマは攻撃の姿勢を止めることなくアカアシラのごとくブンブンと腕を振り回していく。
蒼汰も蒼汰で次々に威勢を殺していく。
「Gau?」
明らかに手ごたえがおかしいことに気が付いたのか攻撃の手を止めた。
「ふう、疲れた」
「Garuu……」
「園芸部君!ありがとう!」
クマはとりあえず納得は行ったのか去って行った。
「とりあえず秋芽さんと君たちにはあとでお説教があるからね。多分忍先生から怒られるとは思うけどあくまでもここは山だからね。動物園じゃないよ。人間慣れしてる方がおかしいんだからここにいる動物の全ては力を持った赤子同然と思うことをお勧めするよ」
「わ、わかりました」
「お、おう」
「は、はい……」
「私も悪いところあったね!ごめん園芸部君!」
「悪かった……その一言で本当に済ませられることなんですか会長?今回はこのメンバーには狂犬病検査を受ける必要ができましたしクマは興奮していました。下手に飛び出て血を見てさらに興奮したらどうするつもりだったんですか。それに今回は偶々策がうまくいったから良いものを来夢さんまで巻き込んでしまったんですよ。その点を踏まえて今後の態度を改めてくださいね。このように危険をさらに増やすような人の下では働きたくありませんから」
「…………」
元気いっぱいだった生徒会長の姿はもう無かった。
「うんくじ引きだから仕方がないとは思うけどね」
「二人とも私も一緒の班なのに!その態度は悲しいよ!」
「だって私、秋芽さんのこと好きじゃないもん」
「後輩に真摯に!嫌いって!言われるのは嫌だよ!」
秋芽さんが大きな声を上げた時蒼汰の危険察知が警笛を鳴らした。
来夢さんも何か感じ取ったのか静かにしている。
「秋芽さん、し~」
「何さ!」
「近くに何かいるから刺激しないように黙って」
「う!famumumumumumu(それ本当!?)!?」
「本当ですからこうして静かにしてほしいんです」
この煩わしい人物を黙らせなければこっちが襲われる可能性だってある。
あくまでもここは山、動物園で育った野生を忘れたような生物は存在しないのだ。
忍先生もそのあたりが解っているから狩猟祭と称しても野生動物を狩るような馬鹿が居ないようにポイント制にしてメリットが無いように匂わせることでまず興味を失わせる。
だが警戒心が薄れてきそうな気もするがこのくじ引きも操作されいているように見えたのである程度バランスは保たれているのだろうと思いたい。
なにせこの山に入ってから気配が多すぎる。
実家の半田舎育ちの蒼汰と来夢は近くに野生動物が居ることに気がついており様々な視線を感じていた。
今のところ何か見定めている視線が大半で無知故に警戒心を高めている。
「ねえねえ!あれ!モフって良い!」
先ほどまで静かにしていた秋芽さんはあっという間に警戒心を解き草むらからヒョコっと耳を出す焦げ茶色のモフモフ
「kyuuu!」
日本野兎、学名:Lepus brachyurus
日本の固有種であるニホンウサギが出てきていた。
「「秋芽さん早く逃げるよ!!」」
「え!?なんでこんなに可愛いのに!?」
「お腹に白い毛があるウサギは夜行性だから普段は昼間には起きないんだよ。もしかしたら近くに肉食動物がいるかもしれないからすぐに逃げるよ!」
「ええあのウサギお持ち帰りしたい!」
「ダメ!獲物を追ってこっちに着ちゃうから早く逃げる!」
来夢さんと一緒に秋芽さんを連行してすぐさま下山する。
そこまで深い場所でもないのですぐに戻ることができるだろう。
「kyaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」
そう高を括っていると他の女子生徒と思われる叫び声が聞こえてきた。
どうやら他の生徒も可愛いからと言って手を出した生徒がいるらしい。
「早く助けに行かないと!」
「あ、っちょ……」
「すごい力……」
今まで成すがままに引っ張られていたのに生徒の危機を知った瞬間即座にそちらに向かおうとする英雄志向とでも言うのだろうかその精神は今の蒼汰たちにとってはかなりの悪手に思えてしょうがなかった。
「Waoooooooon!!!」
「あ、あ、あ、」
「大丈夫!」
他のグループと思わしき3人組が腰を抜かしてクマに襲われていようとしていた。
「はあ、来夢さんなんか持ってる?」
「一応クマよけの爆竹は持ってきてたけどこれじゃあ余計に無理そう」
「でもあのクマ、ツキノワグマにしては大きい気がするんだよね。とりあえず落ち着けるだけ落ち着けてみるか」
「なるべく怪我はしないようにね」
まるで戦地に行く夫のためにパラシュートを畳み渡す婦人のように静かにハンカチの準備をして蒼汰を送り出した。
「まったく、どうどうどう、ほれほれ」
屁狂絽さん化することはなく襲い来るクマに対して振り上げた手が当たる前に威勢を殺して自分には当たらない方向に逸らして制する。
しかしクマは攻撃の姿勢を止めることなくアカアシラのごとくブンブンと腕を振り回していく。
蒼汰も蒼汰で次々に威勢を殺していく。
「Gau?」
明らかに手ごたえがおかしいことに気が付いたのか攻撃の手を止めた。
「ふう、疲れた」
「Garuu……」
「園芸部君!ありがとう!」
クマはとりあえず納得は行ったのか去って行った。
「とりあえず秋芽さんと君たちにはあとでお説教があるからね。多分忍先生から怒られるとは思うけどあくまでもここは山だからね。動物園じゃないよ。人間慣れしてる方がおかしいんだからここにいる動物の全ては力を持った赤子同然と思うことをお勧めするよ」
「わ、わかりました」
「お、おう」
「は、はい……」
「私も悪いところあったね!ごめん園芸部君!」
「悪かった……その一言で本当に済ませられることなんですか会長?今回はこのメンバーには狂犬病検査を受ける必要ができましたしクマは興奮していました。下手に飛び出て血を見てさらに興奮したらどうするつもりだったんですか。それに今回は偶々策がうまくいったから良いものを来夢さんまで巻き込んでしまったんですよ。その点を踏まえて今後の態度を改めてくださいね。このように危険をさらに増やすような人の下では働きたくありませんから」
「…………」
元気いっぱいだった生徒会長の姿はもう無かった。
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