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「ようわからんカピ。」
《宿主、可愛い口調を常に意識しておいてください。可愛い姿をしているのにおっさん口調では台無しです。》
ひでえなと思いつつ、某海賊アニメでも手術されて入れ替わったときに印象的な意味で嫌だなと思ったから正しくも思える。
「わかったカピよ。あと補助の方はお願いするカピ。」
するとあらまあ不思議、今まで生活空間を圧迫していたスペースが見事に収納されたではありませんか。
今までなんとかやってるスキル発動が苦では無くなっていた。
「楽カピ。」
《でもキチンと鍛錬は怠らないでくださいね。》
ふむ怠け者が信条の俺には到底出来そうにないがサラ先生が引っ張って行くことだろう。
他力本願主義にもほどがあるって?
そんなの子どもの特権です!
だって俺異世界歴40日の赤ちゃんだもんね。
《いい年扱いたおっさんが何言ってるんですか?》
「ヘラさんカピ、あんまり痛いところつかないで欲しいカピよ。」
いい年扱いたおっさんって自覚はあるんだから面倒なのよ。
でも現実逃避はしたいの。
心だけは若いころのままで居させて!
《思い出ばかりに浸っていては老害になりかねません。それにここは宿主の居た世界とは違います。見るモノ全てを新しく見ないでどうするんですか。》
「辛辣《シンラツ》カピ。でも、このあたりの草原なんて見ても同じ草にしか見えないカピよ。多少味が違うだけでカピには解らないカピ。」
道端に生えてる草なんて給料日前に食べれるかなって思うくらいの思考しか持ち合わせていない。
カピバラになったから食料としての認識はあるが食えれば良いって感じだ。
料理するわけでもないしそんな美食家ってわけでもない。
俺は興味ないことにはとことん興味ないB型人間なのだ。
《中身おっさんがきゃぴきゃぴ系女子の真似事をしないでください。穢らわしい。それと血液型性格占いは間違っているので宿主本来の性格です。そして宿主の居た世界の動物の大半はB型です。》
「理不尽カピ!」
さっき可愛い見た目してるから可愛くしてって言ったじゃん。
可愛くキュートにしてみたのに中身おっさんだから気持ち悪いってそりゃあ酷いぜよ。
《そんな理不尽な目にあっているあなた様に私からのプレゼントです。》
「なにカピ?」
《当たりあるものをなんでもいいのでggrたいと思ってください。》
ggrってさ。
パソコンじゃないのよ。
《ちなみに宿主の世界の若者は、SNSの方を見るそうですよ。》
そうすか。
じゃあとっとやりますよ。
そこらにある草を見て
「OKggr・目の前にある草が何か教えてカピ。」
《はい、目の前にある草はスリコリ草という薬草です。とても苦い代わりに高カロリーでポーションの材料になります。》
手動かい!
と思っていたら頭の中に説明が現れた。
視覚は遮っていない。
意識を分割して見てる感じだけど視点酔いは起きていない。
不思議だ。
スリコリ草
苦いけど糖分を多く含む薬草。
スリコリ草から抽出される糖分はブドウ糖以上に吸収されやすく皮膚上からでも吸収される。
また酸素と結合すれば莫大なエネルギーを生む。
ポーションの中でも最上位のものを作る際に使われる。
ちなみにこれでパイを作ると世界一美味しいお菓子ができる。
「これは便利カピ。この草集めといてくれるカピ?」
《お気に召したようで何よりです。早速時空操作を用いて吸収していきます。》
目の前の草がどんどん消えていく。
じっと先ほどの草の説明文を理解していると少し引っかかることがあった。
些細なことではあるし重要ではないがあまりにも俺の直感が問えと言っている。
「うーんカピ。この世界作った人ってカピの世界の姉妹カピか?」
《アクセス権限が不足しているためお答えできません。》
いやさ、スリコリ草を逆に読めばリコリスに成るんだけどさ。
俺も最後の文を見なかったら気づかなかったとは思うけど。
「じゃあ他のこと聞くカピ。元の世界の甘草(リコリス)って漢方、植物はあるカピ?」
《該当するものは存在しません。効能が同じものは存在しますが甘草のように甘みを感じるモノは存在しません。》
雑だよ、神様。
《宿主、そろそろご近所様のところに向かいましょう。》
はぐらかされた気もするけど結局アクセス権限が無いからしょうがない。
スキルも安定したし頃合い的には丁度いい。
ご近所さん家に向けて出発。
《宿主、可愛い口調を常に意識しておいてください。可愛い姿をしているのにおっさん口調では台無しです。》
ひでえなと思いつつ、某海賊アニメでも手術されて入れ替わったときに印象的な意味で嫌だなと思ったから正しくも思える。
「わかったカピよ。あと補助の方はお願いするカピ。」
するとあらまあ不思議、今まで生活空間を圧迫していたスペースが見事に収納されたではありませんか。
今までなんとかやってるスキル発動が苦では無くなっていた。
「楽カピ。」
《でもキチンと鍛錬は怠らないでくださいね。》
ふむ怠け者が信条の俺には到底出来そうにないがサラ先生が引っ張って行くことだろう。
他力本願主義にもほどがあるって?
そんなの子どもの特権です!
だって俺異世界歴40日の赤ちゃんだもんね。
《いい年扱いたおっさんが何言ってるんですか?》
「ヘラさんカピ、あんまり痛いところつかないで欲しいカピよ。」
いい年扱いたおっさんって自覚はあるんだから面倒なのよ。
でも現実逃避はしたいの。
心だけは若いころのままで居させて!
《思い出ばかりに浸っていては老害になりかねません。それにここは宿主の居た世界とは違います。見るモノ全てを新しく見ないでどうするんですか。》
「辛辣《シンラツ》カピ。でも、このあたりの草原なんて見ても同じ草にしか見えないカピよ。多少味が違うだけでカピには解らないカピ。」
道端に生えてる草なんて給料日前に食べれるかなって思うくらいの思考しか持ち合わせていない。
カピバラになったから食料としての認識はあるが食えれば良いって感じだ。
料理するわけでもないしそんな美食家ってわけでもない。
俺は興味ないことにはとことん興味ないB型人間なのだ。
《中身おっさんがきゃぴきゃぴ系女子の真似事をしないでください。穢らわしい。それと血液型性格占いは間違っているので宿主本来の性格です。そして宿主の居た世界の動物の大半はB型です。》
「理不尽カピ!」
さっき可愛い見た目してるから可愛くしてって言ったじゃん。
可愛くキュートにしてみたのに中身おっさんだから気持ち悪いってそりゃあ酷いぜよ。
《そんな理不尽な目にあっているあなた様に私からのプレゼントです。》
「なにカピ?」
《当たりあるものをなんでもいいのでggrたいと思ってください。》
ggrってさ。
パソコンじゃないのよ。
《ちなみに宿主の世界の若者は、SNSの方を見るそうですよ。》
そうすか。
じゃあとっとやりますよ。
そこらにある草を見て
「OKggr・目の前にある草が何か教えてカピ。」
《はい、目の前にある草はスリコリ草という薬草です。とても苦い代わりに高カロリーでポーションの材料になります。》
手動かい!
と思っていたら頭の中に説明が現れた。
視覚は遮っていない。
意識を分割して見てる感じだけど視点酔いは起きていない。
不思議だ。
スリコリ草
苦いけど糖分を多く含む薬草。
スリコリ草から抽出される糖分はブドウ糖以上に吸収されやすく皮膚上からでも吸収される。
また酸素と結合すれば莫大なエネルギーを生む。
ポーションの中でも最上位のものを作る際に使われる。
ちなみにこれでパイを作ると世界一美味しいお菓子ができる。
「これは便利カピ。この草集めといてくれるカピ?」
《お気に召したようで何よりです。早速時空操作を用いて吸収していきます。》
目の前の草がどんどん消えていく。
じっと先ほどの草の説明文を理解していると少し引っかかることがあった。
些細なことではあるし重要ではないがあまりにも俺の直感が問えと言っている。
「うーんカピ。この世界作った人ってカピの世界の姉妹カピか?」
《アクセス権限が不足しているためお答えできません。》
いやさ、スリコリ草を逆に読めばリコリスに成るんだけどさ。
俺も最後の文を見なかったら気づかなかったとは思うけど。
「じゃあ他のこと聞くカピ。元の世界の甘草(リコリス)って漢方、植物はあるカピ?」
《該当するものは存在しません。効能が同じものは存在しますが甘草のように甘みを感じるモノは存在しません。》
雑だよ、神様。
《宿主、そろそろご近所様のところに向かいましょう。》
はぐらかされた気もするけど結局アクセス権限が無いからしょうがない。
スキルも安定したし頃合い的には丁度いい。
ご近所さん家に向けて出発。
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