11 / 13
2 2
しおりを挟む
とりあえず人が居ることを聞いたのだがヘラ様が居てくれたから自然と孤独感は無かった。
ただ孤独感が無いせいもあるし寿命が延びたことも関係しているのか時の流れをあまり感じなくなったから40日も時間を過ごしてしまっていた。
偶に自分の身体のこととかで気になることがあってその質問をしているうちに時間が過ぎてしまうことも多々あった。
なんせカピバラという人間よりも脳の小さい生物になったから確実に入りきらない記憶領域があるはずなのに前世の記憶は全て鮮明に覚えていたことだった。
俺の仮説だと前脳が海馬の役割と併用して行っているとしか思えなかった。
脳をPCに例えるとメモリにあたるのが前脳、ストレージ(SSD、HDD、eMCC、UFSなどの記憶媒体)が海馬、CPUが大脳、神経がマザーボードとなる。
ストレージの代わりを一時的に担えるとしたらメモリにあたる前脳と考えるのが妥当なのだがあくまでも一時的な保存場所の味方が多い。
この前世の記憶も無くなるかもしれないとヘラさんに聞いてみたら。
《宿主の前世の記憶に関しては王のスキルを保持後固有記憶領域に保管されております。カピバラとしての記憶はこれから蓄積されていく予定です。尚宿主には時空操作が存在するため記憶の蓄積に対する容量オーバーは起こりえないかと。》
流石異世界ってことで流すしかなかった。
そういえば俺、時空操作なんてほぼ反則みたいなスキル持ってるの忘れてた。
あ、そういえば俺のスキルって固有空間を生み出すのかな?
《宿主の時空操作スキルで生み出される空間は固有空間です。現在時空操作スキルを持つのは宿主のみとなっていますが複数持った時代では彼らごとの空間が生み出されていたと記録されております。》
「そんな時代があったんカピね。なんというか、前世の世界大戦みたいな状態になっていた気がするカピ。」
それこそ某忍会戦みたいなことが起こってそうにみえる。
力を持つモノが複数居る時代では常に争いが絶えない。
《宿主、それに関しては王の右腕としてのアクセス権限が解放されていませんのでお答えできません。》
「王の右腕にも色々あるカピね。そういえばヘラさんのできないことって何カピか?」
《現状、肉体が無いので肉体を必要とする作業とアクセス権限が無い情報の検索に関しては出来ません。他スキル補助などは行えます。》
「スキルの補助ができるんカピ?」
《はい。宿主のスキルの中で使用の困難を極めるモノをサポート、補助いたします。また完全操作譲渡しても構いません。》
「それは便利カピ。時空操作なんて元人間の自分にはチンプンカンプン(内容がわからない)だったカピよ。」
《では全スキルをリンク、及び宿主の情報リソース不足によるスキルをこちらで操作し、イメージのみによるスキルの使用に切り替えますか?》
わ~チョー便利。
今までイメージだけとか簡単にできるもんでも無かったのよ。
っつうか今までの鍛錬は無意味になってしまったのではないでしょうか?
そのあたりサラ先生はどのようにお考えで?
《私が手に負えないような事態が起こりえる可能性もございますのでスキルの鍛錬は怠らないようにしてくださいね。》
「サラさんが手に負えないような事態になることは無い気がするカピよ。そんな事態どうやったら起こりえるカピ?」
《他の王と対峙する場合によっては起こりえるかもしれません。特に魔王化した王は強いですから。》
「魔王化……カピ?」
追及して聞いていくと王のスキルを持つモノが至る極地とのことで、種族の名前にかかわらず他のモンスターすらひれ伏せさせる力を持っているらしい。
勇者とかも居そうだなと思っているとスキルとしては存在はしないとのこと。
ただ孤独感が無いせいもあるし寿命が延びたことも関係しているのか時の流れをあまり感じなくなったから40日も時間を過ごしてしまっていた。
偶に自分の身体のこととかで気になることがあってその質問をしているうちに時間が過ぎてしまうことも多々あった。
なんせカピバラという人間よりも脳の小さい生物になったから確実に入りきらない記憶領域があるはずなのに前世の記憶は全て鮮明に覚えていたことだった。
俺の仮説だと前脳が海馬の役割と併用して行っているとしか思えなかった。
脳をPCに例えるとメモリにあたるのが前脳、ストレージ(SSD、HDD、eMCC、UFSなどの記憶媒体)が海馬、CPUが大脳、神経がマザーボードとなる。
ストレージの代わりを一時的に担えるとしたらメモリにあたる前脳と考えるのが妥当なのだがあくまでも一時的な保存場所の味方が多い。
この前世の記憶も無くなるかもしれないとヘラさんに聞いてみたら。
《宿主の前世の記憶に関しては王のスキルを保持後固有記憶領域に保管されております。カピバラとしての記憶はこれから蓄積されていく予定です。尚宿主には時空操作が存在するため記憶の蓄積に対する容量オーバーは起こりえないかと。》
流石異世界ってことで流すしかなかった。
そういえば俺、時空操作なんてほぼ反則みたいなスキル持ってるの忘れてた。
あ、そういえば俺のスキルって固有空間を生み出すのかな?
《宿主の時空操作スキルで生み出される空間は固有空間です。現在時空操作スキルを持つのは宿主のみとなっていますが複数持った時代では彼らごとの空間が生み出されていたと記録されております。》
「そんな時代があったんカピね。なんというか、前世の世界大戦みたいな状態になっていた気がするカピ。」
それこそ某忍会戦みたいなことが起こってそうにみえる。
力を持つモノが複数居る時代では常に争いが絶えない。
《宿主、それに関しては王の右腕としてのアクセス権限が解放されていませんのでお答えできません。》
「王の右腕にも色々あるカピね。そういえばヘラさんのできないことって何カピか?」
《現状、肉体が無いので肉体を必要とする作業とアクセス権限が無い情報の検索に関しては出来ません。他スキル補助などは行えます。》
「スキルの補助ができるんカピ?」
《はい。宿主のスキルの中で使用の困難を極めるモノをサポート、補助いたします。また完全操作譲渡しても構いません。》
「それは便利カピ。時空操作なんて元人間の自分にはチンプンカンプン(内容がわからない)だったカピよ。」
《では全スキルをリンク、及び宿主の情報リソース不足によるスキルをこちらで操作し、イメージのみによるスキルの使用に切り替えますか?》
わ~チョー便利。
今までイメージだけとか簡単にできるもんでも無かったのよ。
っつうか今までの鍛錬は無意味になってしまったのではないでしょうか?
そのあたりサラ先生はどのようにお考えで?
《私が手に負えないような事態が起こりえる可能性もございますのでスキルの鍛錬は怠らないようにしてくださいね。》
「サラさんが手に負えないような事態になることは無い気がするカピよ。そんな事態どうやったら起こりえるカピ?」
《他の王と対峙する場合によっては起こりえるかもしれません。特に魔王化した王は強いですから。》
「魔王化……カピ?」
追及して聞いていくと王のスキルを持つモノが至る極地とのことで、種族の名前にかかわらず他のモンスターすらひれ伏せさせる力を持っているらしい。
勇者とかも居そうだなと思っているとスキルとしては存在はしないとのこと。
0
あなたにおすすめの小説
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる