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第一章
4話 静かな夜
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夜になり、店を閉じた。
「お疲れ様でしたー」
「お疲れ!そういえば、輝夜くんはどーするの?」
──あっ。
思い出して、はっとした。
「──帰らせます」
やはり泊める訳にはいかない。
「えー輝夜くん可哀想ー」
本気で心配しているとは思えない口調で彼女は言った。まるで私が輝夜を泊めることを望んでいるかのように。
「泊めませんよ」
それでも私は念を押す。
「──まぁたしかに、一晩中男女がひとつ屋根の下ってのは良くないかなぁ」
にやにやしながらわざとらしく彼女は言う。
その言葉に私は顔を赤くした。
「だっ、だから帰らせます」
そんな私を見て彼女は口の端を上げる。
にやりと笑った彼女とともに、私は静まり返った店を出た。
「ふふ、そうなの?」
「当たり前じゃないですかぁ」
私は呆れた様子で言う。
そう、とくすくす笑ったあと、
「じゃあ、おやすみ」
と言うと千夜香さんはひらひら手を振って、私に背を向けた。
「おやすみなさーい、気をつけて」
私も階段に向かった。
夜の町は静かに冷たく、暗闇に包まれている。そんな闇を照らしているのは月明かりのみ。吐く息は白く、凍えるような寒さのせいか、それとも別の何かのせいか分からないが、家までの階段がやけに長く感じた。
彼がいる家の扉に手をかける。
ゆっくり開くと、狭く暗い部屋に彼が横たわっていた。
「んあ……おかえり」
寝ていたらしい彼は寝返りを打ってこちらを向くと、眠そうに目をこすった。
「ただいま。さ、起きて」
私は急かすように言う。
「──え?なんで?」
その反応にこっちが聞き返したくなる。
「なんでじゃないよ、帰らねーと」
私の言葉に彼はぽかんとした様子で私を見つめた。
「え?今日、泊めてくれるんじゃねーの?」
私は呆れた。
「いつそんなこと言った?」
「────凛月ぃ」
縋るようにそう言ってこちらを見つめる彼に、私は怯まず続ける。
「早く、帰りな」
そう言うととうとう諦めたように彼が目を逸らした。と、思った。
「──凛月、外見てみ」
「ん?」
突然の言葉に、私は不思議に思いながらも、言われた通り窓から外を見た。
「ほら、あれもあれも、あっちも全部」
窓の外を見る私の隣に座り彼が指さしたのは、道を忙しなく歩いている王政の兵士達だった。
「あーやって俺らのこと探してんの」
たしかに、兵士達は誰かを探しているように見える。
「だから俺が今ここから出たら───分かるな?」
隣に座る彼が窓にとん、と手をつき、私の顔を覗き込んだ。その距離があまりに近くて、私は思わず身を引いた。
言われなくてもわかる。王政に逆らっている反逆者の彼らは、指名手配されている身であり、見つかった途端処刑される。彼らは町を歩くのさえ命懸け、という事だ。
客とはいえ赤の他人の、しかも男を家に泊めるのは流石に気が引ける。
それでも、私がここで輝夜を追い出せば、間違いなく彼は危険に晒される。
分かっている。──もう、仕方ない。
少しの沈黙の後、私は重い口を開いた。
「───今日だけだから」
「ありがとう!」
まるで今までの神妙な顔つきは演技だったかのように、彼はころっと表情を変えた。嬉しそうに再び布団にごろんと寝そべった。
そんな彼を横目に、私は風呂を洗いに行った。
「風呂、沸かしたから先に入って」
風呂を沸かし終えた私は彼の元へ向かった。
「や、俺怪我してっからいいわ。手ぬぐい貸してくんね?」
彼はなにやら腕や足の傷に包帯を巻いていた。
「ああ、そっか。分かった」
そう言って私は手ぬぐいを彼に手渡し、風呂に入ることにした。
「んじゃ、私入ってくるから」
「いってらっしゃーい」
熱い湯に浸かり、私は深く息を吐いた。
──こんなことになるなら手当せずに帰せばよかった。
そんなことが頭をもたげる。
まあ、今さら悔やんでも仕方ない。
たった一晩だけだし、大丈夫。
その「一晩」という語句に、千夜香さんの言葉を思い出した。
──「まぁたしかに、一晩中男女がひとつ屋根の下ってのは良くないかなぁ」
私はかぁっと赤くなった。気を紛らわすために、湯船に口まで浸かった。
そろそろ上がろうかと、風呂場の扉を開けた。寝巻きに着替え、私は輝夜の元へ向かう。
私が戻ると、彼は濡らした手ぬぐいで体を拭いていた。
寝巻きに着替えて、髪を下ろした凛月を見た時、俺の心臓は速くなった。頬が熱くなるのを感じた。
「───反則だろ」
俺は手で口を覆い、小さく呟いた。
「ん、なに?」
何も知らずに首を傾げる彼女に、俺は顔を逸らして答えた。
「──っなんでもねえよ」
このまま見てはいられない。
俺の理性が持たねえ。
───なんだ、こいつ?
私はおかしな言動の彼を不思議に思った。
「ま、いいや。おやすみ」
そう言って腰を下ろした時、彼が口を開いた。
「え、凛月どこで寝んの?」
「畳」
その言葉に彼はわざとらしく言った。
「女の子に雑魚寝はさせられねーなあ」
「ならアンタが畳で寝な」
直ぐに言い返すと彼は言う。
「それは無理ですすみません」
「なら早く寝ろ」
私が冷たく言うと、彼がぼそっと呟いた。
「こっち来いよ」
「──え?」
その言葉に思わず聞き返す。
「二人でこの布団に寝れば問題解決じゃね?」
「いや問題しかねーよ」
馬鹿なのかいや馬鹿なんだろうコイツは。
「いいじゃんか」
「良くない。私は畳で寝るから気にせず寝て」
そう言うと私は畳に横になった。
「別になんもしねえって」
「そーゆー事を言ってんじゃねーよ、なんもしなくても同じ布団で男女が寝るのはおかしい」
彼に背を向けたまま、私は言った。
「マジで風邪引くぞお前。明日も仕事だろ?」
「大丈夫。おやすみ」
心配する彼はそっちのけで、私は強引に話を終わらせて、目を閉じた。
───!
と、体が突然浮き上がる。
驚いて目を開けると、彼が私を抱き上げていた。
「ちょ、ちょっと何してんの!」
彼の逞しい腕に抱かれて、思わず頬が熱くなる。それを紛らわすように、私は足をじたばたさせた。
そんな私の抵抗も虚しく、彼は無言で私を運ぶと、そっと布団に寝かせた。
「こんな寒さじゃ、風邪引いちまうだろ」
月の光に淡く照らされた彼は、優しくはにかんだ。
胸が鳴った。
私は思わず息を呑んだ。
慌てて、寝返りを打つ。
頬に触れると熱い。
「ア、アンタはどうすんの」
私は彼に背を向けたまま返事を待つ。
返ってきたのは予想外の言葉だった。
「俺も布団で寝る」
「は、はぁ?何言って──」
驚いて振り返るも、もう遅かった。
彼はなんの躊躇いもなく布団に入り込んで来た。
ますます頬が熱くなる。
「ちょ、ちょっと」
「なんもしねえよ、てかこんな傷なのに激しく動いたら傷開くわ」
そう言って彼はにやりと笑った。
「ばっ──」
布団から起き上がろうとすると、手首を掴まれた。そして、ぐいっと強く引かれ、私は体勢を崩した。そのまま布団に寝転んでしまう。
「うわっ」
「もう諦めな。明日仕事だろ、早く寝ろ」
たしかにこれ以上起きていると明日に支障が出る。
もう無駄な抵抗はやめよう。
私は諦めて布団に入ると、彼と反対を向いて目を閉じた。
横になると、自分の胸の音が聞こえる。
背中に彼の体温を感じるのが落ち着かないようで、心地良かった。
私はそれから程なくして眠りについた。
「お疲れ様でしたー」
「お疲れ!そういえば、輝夜くんはどーするの?」
──あっ。
思い出して、はっとした。
「──帰らせます」
やはり泊める訳にはいかない。
「えー輝夜くん可哀想ー」
本気で心配しているとは思えない口調で彼女は言った。まるで私が輝夜を泊めることを望んでいるかのように。
「泊めませんよ」
それでも私は念を押す。
「──まぁたしかに、一晩中男女がひとつ屋根の下ってのは良くないかなぁ」
にやにやしながらわざとらしく彼女は言う。
その言葉に私は顔を赤くした。
「だっ、だから帰らせます」
そんな私を見て彼女は口の端を上げる。
にやりと笑った彼女とともに、私は静まり返った店を出た。
「ふふ、そうなの?」
「当たり前じゃないですかぁ」
私は呆れた様子で言う。
そう、とくすくす笑ったあと、
「じゃあ、おやすみ」
と言うと千夜香さんはひらひら手を振って、私に背を向けた。
「おやすみなさーい、気をつけて」
私も階段に向かった。
夜の町は静かに冷たく、暗闇に包まれている。そんな闇を照らしているのは月明かりのみ。吐く息は白く、凍えるような寒さのせいか、それとも別の何かのせいか分からないが、家までの階段がやけに長く感じた。
彼がいる家の扉に手をかける。
ゆっくり開くと、狭く暗い部屋に彼が横たわっていた。
「んあ……おかえり」
寝ていたらしい彼は寝返りを打ってこちらを向くと、眠そうに目をこすった。
「ただいま。さ、起きて」
私は急かすように言う。
「──え?なんで?」
その反応にこっちが聞き返したくなる。
「なんでじゃないよ、帰らねーと」
私の言葉に彼はぽかんとした様子で私を見つめた。
「え?今日、泊めてくれるんじゃねーの?」
私は呆れた。
「いつそんなこと言った?」
「────凛月ぃ」
縋るようにそう言ってこちらを見つめる彼に、私は怯まず続ける。
「早く、帰りな」
そう言うととうとう諦めたように彼が目を逸らした。と、思った。
「──凛月、外見てみ」
「ん?」
突然の言葉に、私は不思議に思いながらも、言われた通り窓から外を見た。
「ほら、あれもあれも、あっちも全部」
窓の外を見る私の隣に座り彼が指さしたのは、道を忙しなく歩いている王政の兵士達だった。
「あーやって俺らのこと探してんの」
たしかに、兵士達は誰かを探しているように見える。
「だから俺が今ここから出たら───分かるな?」
隣に座る彼が窓にとん、と手をつき、私の顔を覗き込んだ。その距離があまりに近くて、私は思わず身を引いた。
言われなくてもわかる。王政に逆らっている反逆者の彼らは、指名手配されている身であり、見つかった途端処刑される。彼らは町を歩くのさえ命懸け、という事だ。
客とはいえ赤の他人の、しかも男を家に泊めるのは流石に気が引ける。
それでも、私がここで輝夜を追い出せば、間違いなく彼は危険に晒される。
分かっている。──もう、仕方ない。
少しの沈黙の後、私は重い口を開いた。
「───今日だけだから」
「ありがとう!」
まるで今までの神妙な顔つきは演技だったかのように、彼はころっと表情を変えた。嬉しそうに再び布団にごろんと寝そべった。
そんな彼を横目に、私は風呂を洗いに行った。
「風呂、沸かしたから先に入って」
風呂を沸かし終えた私は彼の元へ向かった。
「や、俺怪我してっからいいわ。手ぬぐい貸してくんね?」
彼はなにやら腕や足の傷に包帯を巻いていた。
「ああ、そっか。分かった」
そう言って私は手ぬぐいを彼に手渡し、風呂に入ることにした。
「んじゃ、私入ってくるから」
「いってらっしゃーい」
熱い湯に浸かり、私は深く息を吐いた。
──こんなことになるなら手当せずに帰せばよかった。
そんなことが頭をもたげる。
まあ、今さら悔やんでも仕方ない。
たった一晩だけだし、大丈夫。
その「一晩」という語句に、千夜香さんの言葉を思い出した。
──「まぁたしかに、一晩中男女がひとつ屋根の下ってのは良くないかなぁ」
私はかぁっと赤くなった。気を紛らわすために、湯船に口まで浸かった。
そろそろ上がろうかと、風呂場の扉を開けた。寝巻きに着替え、私は輝夜の元へ向かう。
私が戻ると、彼は濡らした手ぬぐいで体を拭いていた。
寝巻きに着替えて、髪を下ろした凛月を見た時、俺の心臓は速くなった。頬が熱くなるのを感じた。
「───反則だろ」
俺は手で口を覆い、小さく呟いた。
「ん、なに?」
何も知らずに首を傾げる彼女に、俺は顔を逸らして答えた。
「──っなんでもねえよ」
このまま見てはいられない。
俺の理性が持たねえ。
───なんだ、こいつ?
私はおかしな言動の彼を不思議に思った。
「ま、いいや。おやすみ」
そう言って腰を下ろした時、彼が口を開いた。
「え、凛月どこで寝んの?」
「畳」
その言葉に彼はわざとらしく言った。
「女の子に雑魚寝はさせられねーなあ」
「ならアンタが畳で寝な」
直ぐに言い返すと彼は言う。
「それは無理ですすみません」
「なら早く寝ろ」
私が冷たく言うと、彼がぼそっと呟いた。
「こっち来いよ」
「──え?」
その言葉に思わず聞き返す。
「二人でこの布団に寝れば問題解決じゃね?」
「いや問題しかねーよ」
馬鹿なのかいや馬鹿なんだろうコイツは。
「いいじゃんか」
「良くない。私は畳で寝るから気にせず寝て」
そう言うと私は畳に横になった。
「別になんもしねえって」
「そーゆー事を言ってんじゃねーよ、なんもしなくても同じ布団で男女が寝るのはおかしい」
彼に背を向けたまま、私は言った。
「マジで風邪引くぞお前。明日も仕事だろ?」
「大丈夫。おやすみ」
心配する彼はそっちのけで、私は強引に話を終わらせて、目を閉じた。
───!
と、体が突然浮き上がる。
驚いて目を開けると、彼が私を抱き上げていた。
「ちょ、ちょっと何してんの!」
彼の逞しい腕に抱かれて、思わず頬が熱くなる。それを紛らわすように、私は足をじたばたさせた。
そんな私の抵抗も虚しく、彼は無言で私を運ぶと、そっと布団に寝かせた。
「こんな寒さじゃ、風邪引いちまうだろ」
月の光に淡く照らされた彼は、優しくはにかんだ。
胸が鳴った。
私は思わず息を呑んだ。
慌てて、寝返りを打つ。
頬に触れると熱い。
「ア、アンタはどうすんの」
私は彼に背を向けたまま返事を待つ。
返ってきたのは予想外の言葉だった。
「俺も布団で寝る」
「は、はぁ?何言って──」
驚いて振り返るも、もう遅かった。
彼はなんの躊躇いもなく布団に入り込んで来た。
ますます頬が熱くなる。
「ちょ、ちょっと」
「なんもしねえよ、てかこんな傷なのに激しく動いたら傷開くわ」
そう言って彼はにやりと笑った。
「ばっ──」
布団から起き上がろうとすると、手首を掴まれた。そして、ぐいっと強く引かれ、私は体勢を崩した。そのまま布団に寝転んでしまう。
「うわっ」
「もう諦めな。明日仕事だろ、早く寝ろ」
たしかにこれ以上起きていると明日に支障が出る。
もう無駄な抵抗はやめよう。
私は諦めて布団に入ると、彼と反対を向いて目を閉じた。
横になると、自分の胸の音が聞こえる。
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