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第1章
第6話:黒猫くんを元に戻そう!
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眩い光が部屋を覆い尽くした。
澪、夏輝、奏多は反射的に目を閉じた。
その瞬間、耳鳴りのような低い音が響き渡り、空気がぐっと重たくなった。
全身が何かに強く引っ張られるような感覚に襲われ、足元の床が遠ざかるような錯覚を覚える。
風もないのに髪が揺れ、まるで周囲の世界そのものがねじれるようだった。
「うっ…!」
澪は思わず声を漏らしたが、その声は吸い込まれるように消え、音すら届かない奇妙な静寂に包まれた。
次の瞬間、足元からふわりと重力が消え、身体が宙に放り出されるような浮遊感に襲われた。
周囲の光景は何も見えず、ただ白い輝きと不思議な圧力が全身を包み込む。
そして、吸い込まれるような感覚が頂点に達した瞬間――光が静かに消え始めた。
澪は息を整えながら、恐る恐る目を開けた。
眩しさに慣れた瞳が、新たな世界を捉え始める。
「ここ…どこ?」
澪が呟き、草原を見渡した。
太陽の光に照らされた緑の絨毯がどこまでも続き、遠くには白い大理石の建物が光を反射して輝いていた。
目を上げれば、青空は雲ひとつなく澄み渡り、その鮮やかさが目を奪う。
澪はふと、頬を撫でる風に気づいた。
「風がこんなに心地よく感じるなんて…。」
草の香りや土の匂いを運び、大地そのものの力強さを感じさせるようだった。
「なんか、この鳥の声、空の広さを感じるな。」
夏輝が耳を澄ませ、空を見上げながら呟いた。
風に乗って響く「ピーヒョロロ」という声は、澄んだ空と草原の広がりに溶け込むようで、どこまでも自由な世界を感じさせた。
奏多は立ち止まり、そっと花に視線を落とした。
「花の香りが濃いね。空気が澄んでるせいかな。」
目の前の花は風に揺れながら、淡い色彩を放っている。
その香りには、ただそこにあるだけで生命が満ちているような豊かさがあり、奏多は思わず息を整えた。
澪はふと空を見上げた。
「そういえば…さっきまで夕方だったのに、どうしてこんなに明るいの?」
その問いに黒猫が尻尾をゆっくりと揺らしながら答えた。
「簡単な話さ。俺が昼の時間帯を選んだからだよ。」
得意げな顔でこちらを見ながら、黒猫は続ける。
「夕方より昼のほうが動きやすいだろ?せっかくなら明るいほうがいいじゃないか。」
夏輝はその言葉にふと気づいたように顔を上げ、周囲を見渡した。
「確かに、明るいから遠くまでよく見えるな!」
そう言いながら視線を巡らせた夏輝の目が、丘の下の景色で止まった。
「おい、見ろよ!あの街!」
夏輝が指を差した先には、丘の下に広がる白い建物の集まりがあった。
大理石の神殿がひときわ目立ち、その周りには土壁や石造りの家々が点在している。
「赤茶色の屋根、あれが住宅かな?」
澪が目を凝らして呟いた。
「道が広場に向かって伸びてる。きっと人が住んでるはずだよ。」
奏多は街の中心を見据えながら静かに言った。
「本当に綺麗だね…。」
澪は街並みを見つめながら、静かに呟いた。
「こんな場所が本当にあるなんて、信じられない。」
澪は視線を上げると、遠くにそびえ立つ巨大な山が目に入った。
雲に覆われたその頂は、見上げても全容が掴めないほど高く、ただそこにあるだけで圧倒的な存在感を放っている。
「すごく大きい…先生、この山、何か特別な名前とかあると思いますか?」
澪は思わず感動のままに声を上げ、振り返った。
しかし、誰も答えない。
「先生?」
不思議に思った澪が辺りを見回すと、近くにいるのは奏多と夏輝だけだった。
「あれ…先生は?」
その言葉に、奏多も視線を巡らせ、険しい顔をした。
「確かに…いない。来てないの?」
奏多の言葉に澪は目を見開き、胸がざわめくのを感じた。
「先生、いないのかよ?」
夏輝が少し焦った声を上げ、辺りをきょろきょろと見回した。
風が静かに草原を撫でていく。
花の香りは変わらず穏やかだったが、澪にはその静けさが妙に心をざわつかせた。
黒猫の声が静かに響く。
「連れてきてないよ。」
黒猫は涼しい顔で草の上に座り、尻尾を揺らしながら言い放った。
「えっ?」
澪が振り返り、驚いた顔で黒猫を見つめる。
「だって、うるさいだろ。準備がどうとか文句ばっかり言ってさ。」
黒猫は欠伸をしながら、さも当然のように続けた。
「おいおい、マジかよ!」
夏輝は目を見開いて黒猫に詰め寄った。
その横で、奏多が一歩前に出た。
冷静な表情だったが、その目には明らかな怒りが宿っていた。
「黒猫くん。」
静かに呼びかけると、奏多は抑えた声で語り始めた。
「準備もさせない上に、先生を置いてきた?それって、どう考えても無茶苦茶だよ。」
「準備がどうとかって…そんなに大事か?」
黒猫は軽く尻尾を揺らし、奏多を見上げた。
「大事だよ。」
奏多の声が少し鋭くなる。
「この世界のことを何も知らない僕たちが、無計画に進むのは無謀だよ。」
黒猫はふんと鼻を鳴らしたが、奏多は止まらなかった。
「それに、先生だよ。僕たちのことを守ろうとしてくれてた人をそんな理由で置いてくるなんて、納得できない。」
「まあまあ、そんな怒るなって。」
黒猫は視線をそらし、しっぽで地面を叩きながら、小さな声で呟いた。
「怒るよ。」
奏多はきっぱりと言い放った。
「なんでそんなに急ぐ必要があったの?僕たちが準備を整えるのを待つ時間くらい、いくらでもあったはずだよ。」
その言葉に、黒猫の尻尾がぴたりと止まり、気まずそうに視線をそらした。
澪はその様子を見て、一歩黒猫に近づいた。
「…何か理由があるんでしょ?」
黒猫をそっと見つめ、柔らかい声で続けた。
「大丈夫だよ。私たちにちゃんと話してみて。きっと力になれるから。」
その言葉に、場の空気が静かに落ち着いた。
黒猫は肩を小さくすくめ、深く息をつきながら視線を地面に落とす。
その瞳には、どこか思いつめた色が浮かんでいた。
黒猫は視線を地面に落とし、しっぽをピンと立てた。
「しゃべる猫なんて、不気味がられるだろ。」
黒猫は少し声を低くしながら続けた。
「誰も近寄らないし、耳を貸そうともしない。何度頼んでも、誰にも聞いてもらえなかったんだ。」
黒猫は一瞬言葉を詰まらせ、視線を地面に落とした。
「お前らが初めてなんだよ、俺の話をちゃんと聞いてくれるやつらは。」
少し肩をすくめながら、さらに呟く。
「もしかしたら…これが最後のチャンスかもしれないと思ってさ。」
澪は胸の奥が締めつけられるような気持ちになり、そっと言葉を紡いだ。
「…そっか。それなら、私たちも一緒に頑張るよ。」
澪はそう言って振り返った。
「ね、みんな!」
黒猫はその言葉に少しだけ顔を緩めたように見えた。
奏多は静かに黒猫の言葉を聞いていたが、やがてふっと息をついた。
「…そういうことだったんだね。焦る理由も分からなくはないよ。」
少し間を置き、奏多は冷静な声で静かに言葉を続けた。
「だからこそ、こういう時はきちんと話すべきだよ。僕たちを信頼してくれるなら、なおさらね。」
その声には先ほどより柔らかさが混じっていた。
黒猫はそっと顔を上げ、短く頷いた。
「…わかった。」
その表情には、少しほっとした色が浮かんでいた。
「許してもらえてよかったな、黒猫!」
夏輝がにやりと笑い、わざと肩を叩く仕草を見せた。
「なんだよ、案外素直じゃん。さっきまでの勢いはどこ行ったんだ?」
黒猫はぷいっと顔をそらし、少しむくれた表情で口を尖らせる。
「うるせえよ…。別に素直とかじゃねえし。」
尻尾を少し揺らしながら、照れくさそうに小さく呟く。
「…ありがとよ。」
澪たちは笑い合い、黒猫の顔にも自然と緩んだ表情が浮かんでいた。
夏輝は突然、勢いよく拳を突き上げ、大きな声で叫んだ。
「よし!薬の材料を探しに行こうぜ!」
澪は力強く頷き、弾けるような笑顔を浮かべた。
「絶対に見つけて、黒猫くんを元に戻そう!」
奏多は二人を見て、小さく笑った。
「はいはい、まずは落ち着こうよ。」
穏やかな声の端々に、どこか楽しげな響きが混じっていた。
「さあ、行くぞ!」
夏輝が駆け出し、澪も笑いながら追いかける。
奏多は肩をすくめながらも微笑んだ。
「ほんと、にぎやかだね。」
黒猫はそんな様子を見て、尻尾を少し揺らしながら呟いた。
「元気だな、お前ら…。まあ、嫌いじゃないけどさ。」
そう言いながらも、どこか照れくさそうに彼らを追って歩き出す。
草原を渡る風が心地よく、澪たちの笑い声と黒猫の静かな足音が響く。
遠く続く道の先には、澪たちの想像を超える冒険が待っていた。
澪、夏輝、奏多は反射的に目を閉じた。
その瞬間、耳鳴りのような低い音が響き渡り、空気がぐっと重たくなった。
全身が何かに強く引っ張られるような感覚に襲われ、足元の床が遠ざかるような錯覚を覚える。
風もないのに髪が揺れ、まるで周囲の世界そのものがねじれるようだった。
「うっ…!」
澪は思わず声を漏らしたが、その声は吸い込まれるように消え、音すら届かない奇妙な静寂に包まれた。
次の瞬間、足元からふわりと重力が消え、身体が宙に放り出されるような浮遊感に襲われた。
周囲の光景は何も見えず、ただ白い輝きと不思議な圧力が全身を包み込む。
そして、吸い込まれるような感覚が頂点に達した瞬間――光が静かに消え始めた。
澪は息を整えながら、恐る恐る目を開けた。
眩しさに慣れた瞳が、新たな世界を捉え始める。
「ここ…どこ?」
澪が呟き、草原を見渡した。
太陽の光に照らされた緑の絨毯がどこまでも続き、遠くには白い大理石の建物が光を反射して輝いていた。
目を上げれば、青空は雲ひとつなく澄み渡り、その鮮やかさが目を奪う。
澪はふと、頬を撫でる風に気づいた。
「風がこんなに心地よく感じるなんて…。」
草の香りや土の匂いを運び、大地そのものの力強さを感じさせるようだった。
「なんか、この鳥の声、空の広さを感じるな。」
夏輝が耳を澄ませ、空を見上げながら呟いた。
風に乗って響く「ピーヒョロロ」という声は、澄んだ空と草原の広がりに溶け込むようで、どこまでも自由な世界を感じさせた。
奏多は立ち止まり、そっと花に視線を落とした。
「花の香りが濃いね。空気が澄んでるせいかな。」
目の前の花は風に揺れながら、淡い色彩を放っている。
その香りには、ただそこにあるだけで生命が満ちているような豊かさがあり、奏多は思わず息を整えた。
澪はふと空を見上げた。
「そういえば…さっきまで夕方だったのに、どうしてこんなに明るいの?」
その問いに黒猫が尻尾をゆっくりと揺らしながら答えた。
「簡単な話さ。俺が昼の時間帯を選んだからだよ。」
得意げな顔でこちらを見ながら、黒猫は続ける。
「夕方より昼のほうが動きやすいだろ?せっかくなら明るいほうがいいじゃないか。」
夏輝はその言葉にふと気づいたように顔を上げ、周囲を見渡した。
「確かに、明るいから遠くまでよく見えるな!」
そう言いながら視線を巡らせた夏輝の目が、丘の下の景色で止まった。
「おい、見ろよ!あの街!」
夏輝が指を差した先には、丘の下に広がる白い建物の集まりがあった。
大理石の神殿がひときわ目立ち、その周りには土壁や石造りの家々が点在している。
「赤茶色の屋根、あれが住宅かな?」
澪が目を凝らして呟いた。
「道が広場に向かって伸びてる。きっと人が住んでるはずだよ。」
奏多は街の中心を見据えながら静かに言った。
「本当に綺麗だね…。」
澪は街並みを見つめながら、静かに呟いた。
「こんな場所が本当にあるなんて、信じられない。」
澪は視線を上げると、遠くにそびえ立つ巨大な山が目に入った。
雲に覆われたその頂は、見上げても全容が掴めないほど高く、ただそこにあるだけで圧倒的な存在感を放っている。
「すごく大きい…先生、この山、何か特別な名前とかあると思いますか?」
澪は思わず感動のままに声を上げ、振り返った。
しかし、誰も答えない。
「先生?」
不思議に思った澪が辺りを見回すと、近くにいるのは奏多と夏輝だけだった。
「あれ…先生は?」
その言葉に、奏多も視線を巡らせ、険しい顔をした。
「確かに…いない。来てないの?」
奏多の言葉に澪は目を見開き、胸がざわめくのを感じた。
「先生、いないのかよ?」
夏輝が少し焦った声を上げ、辺りをきょろきょろと見回した。
風が静かに草原を撫でていく。
花の香りは変わらず穏やかだったが、澪にはその静けさが妙に心をざわつかせた。
黒猫の声が静かに響く。
「連れてきてないよ。」
黒猫は涼しい顔で草の上に座り、尻尾を揺らしながら言い放った。
「えっ?」
澪が振り返り、驚いた顔で黒猫を見つめる。
「だって、うるさいだろ。準備がどうとか文句ばっかり言ってさ。」
黒猫は欠伸をしながら、さも当然のように続けた。
「おいおい、マジかよ!」
夏輝は目を見開いて黒猫に詰め寄った。
その横で、奏多が一歩前に出た。
冷静な表情だったが、その目には明らかな怒りが宿っていた。
「黒猫くん。」
静かに呼びかけると、奏多は抑えた声で語り始めた。
「準備もさせない上に、先生を置いてきた?それって、どう考えても無茶苦茶だよ。」
「準備がどうとかって…そんなに大事か?」
黒猫は軽く尻尾を揺らし、奏多を見上げた。
「大事だよ。」
奏多の声が少し鋭くなる。
「この世界のことを何も知らない僕たちが、無計画に進むのは無謀だよ。」
黒猫はふんと鼻を鳴らしたが、奏多は止まらなかった。
「それに、先生だよ。僕たちのことを守ろうとしてくれてた人をそんな理由で置いてくるなんて、納得できない。」
「まあまあ、そんな怒るなって。」
黒猫は視線をそらし、しっぽで地面を叩きながら、小さな声で呟いた。
「怒るよ。」
奏多はきっぱりと言い放った。
「なんでそんなに急ぐ必要があったの?僕たちが準備を整えるのを待つ時間くらい、いくらでもあったはずだよ。」
その言葉に、黒猫の尻尾がぴたりと止まり、気まずそうに視線をそらした。
澪はその様子を見て、一歩黒猫に近づいた。
「…何か理由があるんでしょ?」
黒猫をそっと見つめ、柔らかい声で続けた。
「大丈夫だよ。私たちにちゃんと話してみて。きっと力になれるから。」
その言葉に、場の空気が静かに落ち着いた。
黒猫は肩を小さくすくめ、深く息をつきながら視線を地面に落とす。
その瞳には、どこか思いつめた色が浮かんでいた。
黒猫は視線を地面に落とし、しっぽをピンと立てた。
「しゃべる猫なんて、不気味がられるだろ。」
黒猫は少し声を低くしながら続けた。
「誰も近寄らないし、耳を貸そうともしない。何度頼んでも、誰にも聞いてもらえなかったんだ。」
黒猫は一瞬言葉を詰まらせ、視線を地面に落とした。
「お前らが初めてなんだよ、俺の話をちゃんと聞いてくれるやつらは。」
少し肩をすくめながら、さらに呟く。
「もしかしたら…これが最後のチャンスかもしれないと思ってさ。」
澪は胸の奥が締めつけられるような気持ちになり、そっと言葉を紡いだ。
「…そっか。それなら、私たちも一緒に頑張るよ。」
澪はそう言って振り返った。
「ね、みんな!」
黒猫はその言葉に少しだけ顔を緩めたように見えた。
奏多は静かに黒猫の言葉を聞いていたが、やがてふっと息をついた。
「…そういうことだったんだね。焦る理由も分からなくはないよ。」
少し間を置き、奏多は冷静な声で静かに言葉を続けた。
「だからこそ、こういう時はきちんと話すべきだよ。僕たちを信頼してくれるなら、なおさらね。」
その声には先ほどより柔らかさが混じっていた。
黒猫はそっと顔を上げ、短く頷いた。
「…わかった。」
その表情には、少しほっとした色が浮かんでいた。
「許してもらえてよかったな、黒猫!」
夏輝がにやりと笑い、わざと肩を叩く仕草を見せた。
「なんだよ、案外素直じゃん。さっきまでの勢いはどこ行ったんだ?」
黒猫はぷいっと顔をそらし、少しむくれた表情で口を尖らせる。
「うるせえよ…。別に素直とかじゃねえし。」
尻尾を少し揺らしながら、照れくさそうに小さく呟く。
「…ありがとよ。」
澪たちは笑い合い、黒猫の顔にも自然と緩んだ表情が浮かんでいた。
夏輝は突然、勢いよく拳を突き上げ、大きな声で叫んだ。
「よし!薬の材料を探しに行こうぜ!」
澪は力強く頷き、弾けるような笑顔を浮かべた。
「絶対に見つけて、黒猫くんを元に戻そう!」
奏多は二人を見て、小さく笑った。
「はいはい、まずは落ち着こうよ。」
穏やかな声の端々に、どこか楽しげな響きが混じっていた。
「さあ、行くぞ!」
夏輝が駆け出し、澪も笑いながら追いかける。
奏多は肩をすくめながらも微笑んだ。
「ほんと、にぎやかだね。」
黒猫はそんな様子を見て、尻尾を少し揺らしながら呟いた。
「元気だな、お前ら…。まあ、嫌いじゃないけどさ。」
そう言いながらも、どこか照れくさそうに彼らを追って歩き出す。
草原を渡る風が心地よく、澪たちの笑い声と黒猫の静かな足音が響く。
遠く続く道の先には、澪たちの想像を超える冒険が待っていた。
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