やば×2位

ビードロくん。

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第1話 犬猿の仲 前編

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けたたましく響き渡るサイレンの音。
静まり返った街を一気に彩る赤と青の蛍光、耳に響くような音を立てながら一瞬光る銃口、日に日に警察官とギャングよ争いは酷くなっていく。
ただ今日は一味違った。

「おい!  お前ら、例のものを用意しろ」

ギャングのひとりがチーム全体に指示を出す。
警察側は相手の不審な動きに目を光らせながら、攻撃の手を緩めずに攻め続ける。

「あいつら何をしてんるでしょう」

「そんなの知らないよ。いいかみんな!  奴らが何をしてくるのか分からない以上警戒は怠るなよ!」

警察側はアドレナリンによる警戒心の怠りを警戒するように全体に共有する……


場面は変わり、あるひとりの警察官にフォーカスされる。

「義浄さん!  急いでください、早くしないと奴らを確保できませんよ!」

交番まで突撃してきた後輩が布団を剥がしながら大声で話す。

「何、もうそんな時間なのか!  思ったより寝過ぎたな行くぞ、蓮くん」

義浄は急いで制服に着替えて争いの援軍に出向く。

「義浄さん、今日こそはアイツらをとっちめてやりましょう」

「気合いが入ってるな、いい事だ」

ランプを光らせながら、パトカーを全速力で走りらせる。

警察もギャングの争いはもう七年目になる。最初は小さな犯罪者集団だったが今では世界に名を轟かす存在になってしまった。
奴らの最大の強みはその技術力だ。
見たことの無い武器や技術を使い、翻弄され続けている。

俺達も負けじと新たな武器を開発したりと活動の幅を広げている。

「成咲、待ってろよ」


画面が代わりギャングのボスに支配される。

「ボス、今新兵器の試運転を加味し警察共と戦争をしています」

アジトで一人仕事をしていると、部下のひとりが部屋内にやってきて報告をする。

「まだ、やってるのか。アイツらも飽きないものなんだな……そうだ、久しぶりに私も現場に出向いてやろか」

「本当ですか!  ボス、でしたら直ちに準備の方をしてしてまいります」

「あぁ、よろしく頼む」

仕事の手を止め戦闘用の衣装に着替える。
普段なら部下に任せきりだが、久しぶりに顔を見たいヤツが警察に居る。
今日もどうせやって来るだろうから挨拶をしてやろうと思う、それに聞きたい事も出来てしまったしな。


警察とギャングの戦いは激カを極めていた。
時間にして二時間が立とうとしていた、ギャング側の新兵器が表に出てき警察側は緊迫感が支配していた。

「なんだアレ、デカすぎるぞ!」

「なにか分からないが、あんなの使われたらタダじゃすまないだろ」

ギャング側の新兵器、超電磁砲。
仕組みについては何も新しくないが、発射速度、充電速度、破壊力、全てにおいて新しく更新された力になる。

「お前ら!  充電完了まで残り五分、もうすぐでここら一帯を破壊できるぞ!」

五分後、警察陣営に大打撃を与えた。

「避けろ!」

直線にレーザーが発射され、パトカーや盾を一掃し警察側を壊滅状態に追い込んだ。
周りのビルや住居は電磁波の影響で回線や電力が狂ってしまった。

「なんだ、これは」

凄まじい音が響いたと思えば、警察側が半壊していた事に驚愕した義浄とその後輩、正面を見るとギャング陣営に見た事がない装置が設置してあるのを確認し、何が起こったのか理解した。

「ボックスは動くな、おい!  倒れてる警官を全員積んで後ろに下がっておけ」

「わかりました!  って義浄さんはどうするんですか」

「あれをどうにかするんだよ、あの大きさだ恐らく再装填まで時間が掛かるはず……だからそれまで叩く」

義浄は持ち前の身体能力を使い、ギャング達に突っ込んでいく。

「義浄が来やがった!  お前ら気を引き締めろ!」

要注意人物、義浄の登場によりギャング側はより一層気を引き締める。
多勢に無勢、一対多であるが長時間戦闘をしている、消耗しているギャング達を相手にする事など義浄にとっては呼吸をするのと同じ事。

義浄はギャングの様子を伺いながら、相棒の願星刀を振り回す。人間離れした動きをする義浄にギャング側が慣れることない。

「___ッ!  危なかった……出やがった」

どんなに早い攻撃でも、弾き避ける事が可能な義浄ですらギリギリでしか避けれない攻撃が飛んでくる。
何とか回避するも攻撃が左肩をかすり出血してしまった。

「お前ら、下がっておけ。奴は俺にしか扱えないからな、すぐに撤収出来るように準備をしておくように」

「わかりました、ボス。お気をつけて」

部下と会話をして義浄と対峙する成咲。

「久しぶりだな、義浄。相変わらず腕は鈍って無いようだな」

「……お前が出てくるとはどういう事だ。それか、あの装置に相当期待しているみたいだな」

お互い周りから見たらただ距離をとって立ち尽くしているように見えるだろうが、二人は臨戦態勢である。
武器を構えることはしない。

「超電磁砲の事か?  あんなのに期待はしてない、意味がないからな」

「………今日は見逃してやる。負傷した警官達が多すぎるからな」

「それは、それはこちらとしても助かる。お前は強すぎるからなこれ以上部下を減らされては困るからな」

ふたりは背中を向けそれぞれの方向へ戻っていく。
ほかの警察もギャングも目の前で起こった事を困惑しながら眺める事しかできなかった。
犬猿の仲、目を合わせればたちまち争いが起きる。常に血を流し、その度にお互いが強くなる。
そんなふたりが今争うことをせずに、その場を離れていく事に目を疑う。

「義浄さん…いいんですか。アイツらを取り逃して」

「おい、義浄!  なぜ何もせずに引き返してきた」

「「義浄!」」

ギャングの頭が戦場に出てきてるのに、それを黙って見逃した事について、周りの警察官たちは苛立ちや困惑を表し続けている。

「ここで争っても何も得られません。今は人命を優先するべきです。ここは周囲に一般の家庭や中小企業もあります。」

「んな事わかってんだよ!  だがそれよりもあいつを捕らえる事の方が大事だって言ってんだよ!  今取り押さえることが出来ればこれからの被害が変だからよ!」

「警察が人から信頼を失えば、残るのは足枷のみです。少なくとも俺はそうはなりたくありませんから」

義浄は周りの仲間たちの言葉を聞き入れずに、専用パトカーに乗り込み車を走らせる……

「ボス、一体なぜ義浄の奴を逃したんですか」

「あいつが死ねば、そのバックについてる厄介な奴らが動いてくるんだよ」

「バックですか?」

不思議そうな顔をしている部下たちを眺めながら、笑みを浮かべる成咲。

「今夜、話がある。全員何があっても会議室に来るように……これから面白くなるぞ。出せ」

成咲は現場から居なくなった。

ふたりの最強は何事も無かったかのように帰る。
そんな、ふたりの元に電話が鳴る。

〈どういうつもりだ、これ以上厄介事を起こさないよう話したはずだ〉

〈仕方ないだろう、多少はらしく動かないと示しがつかん〉

電話の正体は成咲と義浄が共に話していたのだ。

〈なんで、こうなったんだ〉

〈悲しいことを言うな、同じ業を背負った仲だ。終わるまでは傷つけることはしないさ〉

〈当たり前だろ、良いか忘れるなよ。いよいよ明日だからな!  わかったな〉

義浄は少々声を荒らげ電話を切る。

「……丁寧なのか雑なのか、相変わらず騒がしい奴だ。飛ばせ!」

警察とギャング、二種の異なり交わる事の無いふたりが電話をしていた理由とは一体何なのか。

今回のギャングとの戦争から一週間前の出来事。

義浄は今日も仕事をしていた。
交番勤務の義浄は後輩と仲良く仕事をしていると、突然警視庁からの呼び出される。

「義浄さん、たった今元氣さんから警視庁に来るようにと指示をされましたが…」

「元氣からか……また厄介な事になりそうだな。わかった、いったん抜けるから任せるぞ」

義浄は交番を後輩に一任に専用パトカーで警視庁に向かいだした。
義浄の専用パトカーは通常とは異なり、オープンカーになっている。車種は赤色のセンチュリーのオープンカーだ。
義浄は交番勤務でありながら国から認められた特殊事件対策科に配属されている。その中でも飛び抜けた実力を持ち特別に車を贈呈された。

「全く、今回はどんな事をさせられるんだか」

愚痴を云いながら車を走らせる。
街ゆく人に指を刺されながら移動する、本人は気づいてないが義浄はなかなかに有名人だ。
数々の事件を解決し、ギャングとの戦争に一石を投じることができるとして、巷では灰色のペガサスと呼ばれている。

警視庁に着くとすぐに警視庁の人が話しかけてくる。

「義浄さん、待ってましたよ。さぁこっちに来てください」

「わかった、それと元氣さんからはなんか言われたか?」

前回の銀行強盗の件で些細なミスを犯してしまった後輩の尻拭いというか責任を取るという形を取ったことがあり、その事について話を聞く。

「いえ、特にはありませんでしたね。最初は顔を歪ませながら話をしていたんですが、義浄さんの名前を出したらすぐに引っ込んでいきましたよ」

「そうか、良かったな。それでまた元氣から呼び出されたんだか、何か知ってるか?」

「いえ、全く知りません。あっ、今回はここで話をするようですよ。では自分はここで」

後輩はお辞儀をしてどこかに行った。
義浄は扉に書いてある部屋の名前を読むと、そこには応接室と書いてあった。
義浄はうんざりしたような表情をした。応接室で話がある時は面倒くさい事に巻き込まえることを示唆しているからだ。

「さすがにだるいか」

「何がだるいんだ、小言はいいから早く入れ。もう間もなくお客さんが来るんだから」

「……分かりました」

若干不機嫌になりながら応接室に入る。
しばらく待っていると明らかにどこかのお偉いさんであろう人が部屋に入室してくる。

「お待ちしておりました。こちらにお座り下さい」

元氣が軽いおもてなしをして、本題の話をする。
内容を聞くと耳を疑わざる得ない内容が聞こえてきた。

「えっと、もう一度お話願いますか?」

「はい、突然な事で申し訳ないんですが……竜宮城を救っていただきたいのです」

お客さんの言葉に思わず、タメ口になってしまいそうになる。

竜宮城。世界最大の海上都市、様々な国からの行き来できるように交通設備が整い飛行機を使って海外に行く時よりも厳しい審査を通らなければ、竜宮城に行く事は出来ない。 

そして、今警視庁の応接室にて話をしに来ているのはその竜宮城のお偉いさん。

「確認しますが、竜宮城というのはあの海上都市ですよね?」

「はい、その竜宮城で間違いありません」

「もうひとつ確認しますが、救うと言うのは一体どういう事でしょうか」

竜宮城お偉いさんは、口をゆっくり開いた。

竜宮城内に開校している学校、竜宮内で生徒の暴動が突然起こりだし、原因を解明をしようとするが一向に進展がなくただひとつわかった事は暴動を起こした生徒の身体には注射後のようなものが発見されたこと。
しかも、これは今では校内だけではなく海上都市内全体に広がっており、現在一時的に竜宮城への旅行や出入りを制限せざる得ない状況に陥っている。

「なるほど、義浄。お前はこれをどう感じる」

話を聞いた元氣は義浄に意見を求める。

「どうと言われても、普通に考えるとどこかしらのポイントで薬が流通してると考えるしかないでしょう」

「だよな……わかりました。こちらの話は引受させていただきます」

元氣は三十秒程度考えてから答える。

「ただ、この件は特殊事件対策科の義浄に任せたい」

「なんですって、それはどうしてですか」

「竜宮城は世界の架け橋だ。いわば平和を作ってる象徴と行っても過言では無い、だからなるべく極秘に捜査を進めたい……潜入捜査だ」


お偉いさんが退出した後、義浄はひとり車で頭を悩ませていた。

「相棒って言っても、相手なんて居ないぞ……どうすりゃいいんだよ」

潜入捜査はひとりでする事は禁止されている。過去にひとりで行い亡くなってしまった事がある。
潜入捜査はひとつの間違いで生死に繋がる、そのためひとりで行う事はより厳密に禁止されている。

「……ん?  非通知で電話だと?」

義浄は突然かかってきた非通知の電話に出る。

〈もしもし、どちら様ですか?〉

〈義浄、久しぶりだな。私だ、成咲だ〉

〈成咲だと!  ……一体何の用だ〉

〈少し聞きたいことがあるんだ、と言っても話してはくれないんだろう?〉

〈当たり前だろ、お前に話す事はひとつもない〉

〈竜宮城についての事なのだか、興味は無いか?〉

〈…………何が知りたいんだ〉

〈今夜、いつもの港で待ってる〉

〈敵地に自ら乗り込めと……〉

〈俺を信じろ、何年の仲だと思ってる〉

〈……わかった、日が回る前に到着するようにする〉

成咲との電話を終わらせた。

「竜宮城の話か…あまりにもタイミンが重なり過ぎてるな。いや、恐らく成咲はなんの関係もないはず、もし関係があるなら俺を呼び出す理由はない……時間潰すか」

義浄は約束の時間まで潜入捜査の相棒どうするか問題を考えて時間を潰した。
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