兄×妹♥

黒猫

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新しく

44,仲直り【かおり】

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  今日も学校だ。
  けど、今日は金曜日なので気が楽だ。
  ただ少し、学校が心配だけど……。
  朝起きてすぐそんなことを考えた。
  私が朝食を食べてると太陽が降りてきた。
   
   「おはよー」

   「おはよ」

   高校は土曜日もあるのだろうか。
   なかったら一緒にお出掛けしたい。
   ふとそんなことを考える。
   
   「何食べてんの?」

   「味噌汁とご飯と卵焼き」

   「和風料理が好きなの?」

   「べつに…。そんな気分だっただけだよ」

    どちからというと洋風の方が好きだ。
    オムライスが大好物だしね。

   「そっか。俺も食べよー」

    そう言って太陽は準備をし始めた。
    私はちょうど食べ終わったので食器を洗いに行った。


   「あれ?もう食べ終わったの?」

   「うん。意外と食べるの早い方なの」

   「そっか…。」

   少し悲しそうな太陽。
   なんでだろう?

   「何かあったの?」

   「一緒に食べたかった…。その方が美味しいから」

   「一緒に食べると美味しいよね」

    正直な気持ちを言った。
    太陽もそう思ってくれてたなんて嬉しい!
    私はルンルン気分になった。
    よしっ!学校に行こう!
    歯磨きをした。

    「いってきまーす」

    「いってらっ!」

    そう言って髪を撫でてくる。
   
    「どうしたの?」

    「可愛かったからつい」

     「そっか、」

    私は照れてしまう。
    太陽はすぐそんな甘い言葉を発するんだから…。
    私は太陽に手を振って家を出た。
    太陽も手を振ってくれる。
    うれしいなぁ。
    こんなに朝から嬉しかったことなんてあんまりないなぁ。
     正直、学校が怖い。
     珠理奈達はどう動くんだろう。
     また、いじめてくるんだろうか。
     みくともあれだし…。
     あああっ!!!よーわからん!!
     そんなことを考えていると直ぐに学校に着いた。
     教室は誰もいなかった。   
     1番かぁ。まぁ、だいたい1番だけど。
     私は自分の席に行って荷物を片付けた。
     ふぅ。時間が結構あるから勉強しよう。
     そう思ってノートを開いた時だった。
     珠理奈とじゅりが教室に入ってきた。
     思わずかたまる。
    
     「………………」

     「………………」

      しばらく沈黙が続いた。
      けれど珠理奈が動き出した。
      それに合わせてじゅりも動き出す。
      2人は自分の席に行って荷物を片付けたようだ。
     あーーーよかったぁぁ!!
     なにもしてこない!
     そう思った矢先珠理奈がノートを持って私の目の前に来た。
     おおぉぉい!!!!!
     なんでだ?!!
     なぜ来る!!?
     やっぱり嫌がらせ目的か?!?!
   
     「おはよう…」

     「おはよう」
   
     「あっ、あのさ!」

     「どうしたの?」

     「勉強教えて!」

     「いいけど…」 
   
      意外にも嫌がらせではなかったらしい。
     珠理奈は前の人の席の椅子を借りて私の机にノートを広げてきた。
     ノートにはびっしりと色々なことが書き込まれていた。
     すごい…。こんなにやってんだ。

    「ここなんだけど…」
  
    そう言って見せてきたのは私が太陽に教えてもらっところだった。

    「あーここね。むずいよね。でもさ、ここをこーやるでしょ?そしたらこーなるからこーなるの」

     私が教えてもらったとおりに教える。

     「あーなるほどね。でもさ、ここはこーしてもこーならないよ?」

     「ん?あーここは、こーしてこーするの」

     「あーなるほど。ありがとう!」

     「ならここは?」

    「これはこうじゃない?」

     みくも入ってきてみんなで勉強を楽しんだ。
     自然と仲良くできた。

     「ふぅ~~。ありがとねー」

      「こちらこそ~」

      「かおり、あのさ。ほんとにごめん。いじめて」

     「いいよー」
    
      「ほんとに、ごめんね」

     2人はそう言いながら泣き出してしまった。
    
      「人は失敗することもあるよ。気づけたんだから次から気をつければいいんだよ。人は失敗して学ぶんだから」

      「ありがとう~~~~」

      2人は泣きじゃくってそう言った。
      もう、ほとんどの人が来ているのにそんなことする。
      すると突然教室のドアがあいた。
      みくが登校してきたのだ。
      みくは皆に指を刺されながらヒソヒソされている。
      一人ぼっち。
      私は考えるより先に動いていた。
      私はヒソヒソしている人の元に行った。
      そしてこう言った。

     「ねぇ、何話してんの?それって悪口?そんなにヒソヒソすることがあるの?私に聞かせてよ。もし悪口ならどんな?」

      そうすると気の強そうな女の子がいった。

    「そうよ。悪口。でも、あなたのじゃないわよ。そこのあなたをいじめていた人のね。自業自得なのよ。人をいじめるから周りに人が居なくなんのw」

     皆が笑い出す。
     みくは唇を噛み締めている。

     「へぇ、自分が正義だと思ってんだ。なら、あなたも同罪でしょ?いじめをみてみぬふりをしたんだから。確かにいじめは良くない。けどさ、みてみぬふりをしている人も悪いのよ?皆同罪よ」

     女の子は何も言い訳できないのか悔しそうにしている。

     「人は間違えることがあるんだからそれを嘲笑うのは良くないよ。みんなで仲良くしよう」

     そうすると、シーーンと教室が静かになった。
     私はみくに近づいた。
     するとみくが、口を開いた。

     「ごめんなさい…」

     小さくて細い声、でもはっきり聞こえた。
    
      「いいよ!」

     私はニッコリと笑って言った。
     すると皆が私に謝罪をしてきた。
     そして最後に気の強い女の子が私に謝ったあとみくにも謝った。
     いつの間にか自然とみんなと仲良くなった。
     これも、太陽のおかげだ。
     私は、心の中で感謝した。

  

     
      

   
     
     
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