上 下
4 / 19
本編

欲情

しおりを挟む
響がスぅーと寝息を立てて眠っている・・・男なのに可愛いやつだ。基本この高校は学力以外に口を出さない、だから兄である立場の人間が弟と性行為に及ぶこともある。嫌がらせやいじめ、レイプでなければ生徒会も口を出さない。

周りにそういう人がいるとつい俺の脳みそまでおかしくなる・・・まぁ、男子校だからな

度々発狂するがその度に俺はこいつを止めた。正直腕を噛まれかけビビったがその後起きた響はまたキョトンとし、要らぬ色気を振りまいていた・・・

はぁ、色気を巻き散らかすな。いつか襲われそうな奴だ

「おはよう、響。」

「おはようございます」

俺は響のおでこにそっと利き手をあて、熱を測ったまだ8度台で高い。それに服も汗でびしょびしょだ。吐きはしなかったものの大変だな。と思いながら、もし自分に本物の弟が居ればこうだったのかと少し寂しく感じてしまう。

「アクエリ、飲め。あと着替えろ汗拭いてやる」

響は外に降り積もる雪のように白い小さな手でアクエリを持ち、ゴクリと飲んだ。

「あの・・・俺、パジャマこれしか持ってないです」

「私服と下着はあるか?」

「すみません・・・俺、下着1セットとそもそもあんまり(ぼっち過ぎて)外に出ることがなく、それに(参考書に金使いすぎて)お金持ってません」

俺の服貸すか?でもサイズが違いすぎる・・俺は170cmあるでも響は小学生サイズ…

下着は無理だ・・・パンツを履いた瞬間ずり落ちるだろう

「服、貸すから下着は悪いが・・・」

下着1セットってどんだけ生活苦しいんだよ。いつか買い物に連れて行ってやろう、それに来週振り込まれる生活費のあまりで買ってやらないと響は全裸生活になるな。

俺は風呂場からたらいを取りそこにお湯を入れた。できるだけふわふわのタオルを持ち響の元に戻り、俺の部屋から適当に俺の何着かあるパジャマを持ってきた。

「脱げ」

「・・・?」

「服、脱げ。汗拭かないと帰って長引くぞ」

そういうとコクりと頷いた響は無造作に上裸になった。熱に襲われふにゃふにゃの体はおもったよりも柔らかかった。朝、握った手はもはや女だ。

俺は後ろから響を抱き込むようにベッドの真ん中に座り、体を起こした響が体を預けてくるようにした。

コテと俺の胸に頭をつけ、手を拭いてやるとむにゃむにゃと笑った。
これは天使なのだろうか・・・そして俺は理性を試されているのだろうか・・・?
今すぐ押し倒したい。このままじゃ、このさきが思いやられるな・・・野郎共からこいつを1年間守り抜く、あわよくば手に入れたい。

両腕、両手を綺麗に拭き、背中を拭いた。そして胸の辺りを拭くと可愛い甘い声が響から聞こえた。胸が弱いのか?女みたいなやつだ

勃ってきそう・・・俺はこいつに欲情してる、のか?

「そういえば・・・お前、男同士のセックス知ってるか?」

「そりゃぁ…ここだんしこーですし。お尻の穴におちんぽズプズプするんでしょ?」

敬語が抜けてるし意識も朦朧としている。これはやばいな、無意識でズプズプ・・・体育座りになった響の足を拭き、そして俺はふにゃふにゃの可愛い桃色響を見てうっかり半立ちしてしまった…桃色って、オナったことないのか?それに毛が無い・・・剃ったのか?と思いまじまじの見るものの毛穴がうるうるしていて綺麗だ。ほんと、興味本心で見た穴も桃色でクパクパと口を開けていた。これは男を誘う穴なのか?

もう完全に勃ってしまった我が愚息に上から響の腰が当たり気が付かれないよう必死にしていた時だった。

「おにーさまのおちんちんおっきしてる。」

そう、色気の籠った声で言われてはフルに勃つ・・・これで勃たなかったらただのインポだ。

ぐるりと対面になった響は俺のちんこを見てんーと笑い。そして、おれのちんこの上で寝落ちした。


しおりを挟む

処理中です...