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第五酒『荷札酒』
第五酒『荷札酒』第三章
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「ほら、おおかみさましっかり歩いて下さい」
夜が更け繁華街も眠りにつく。あの後に日本酒を二杯、ウイスキーを三杯も飲み干したおおかみさまは、紫が締め作業を終えた頃にはカウンターで寝息をたてていた。
無理やり起こして、店長にお礼を言い店を出る。いつもは一人で歩く帰り道で寂寥感が漂うのだが、今日は酔っぱらいの狼が隣を歩いている。
ふらふらと千鳥足のおおかみさまが紫の腕に捕まってくる。そのまま崩れ落ちそうだったので咄嗟に受け止めるとおおかみさまが顔を胸に埋めた。
「ちょっと、絶対吐かないでよ!だから水飲みながら抑えて呑んでって言ったのに……」
嫌な予感を感じた紫が先に釘を刺したのだが、予想に反しおおかみさまはすんすんと鼻を鳴らしている。
「――紫……汝匂うぞ」
「え、うそ!?汗くさい?恥ずかしいから離れて下さい」
紫が急いでおおかみさまを引き剥がす。顔を視るとおおかみさまは神妙な面持ちをしていた。
「違うわ、たわけ。体臭の話はしておらぬ。そうではなく……紫、他の土地神の匂いが汝に纏わりついておる」
「――他の神様?おおかみさま以外の……全然心当たり無いんだけど」
ここ最近の記憶を探索してみるが、白蛇さまに会って以来神様に出会った覚えはなかった。
「ふふっ……良い度胸じゃ。我の従者を勝手に『へっどはんてぃんぐ』しようとするなぞ命知らずの奴よのう。久方ぶりにこの牙を存分に使うしかないようじゃな」
「前から思ってたけどどこでそんなカタカナ語覚えてきてるの?」
珍しく言葉尻に怒りを滲ませているおおかみさまは、人間の姿になっても変わらない純白の牙をちらつかせている。
「匂い程度で怒ること何かなあ。というかヘッドハンティングって何なんです?」
「あほう、我に分かるようわざと汝に印を付けてきたんじゃ。見え透いた挑発をしてきおる。紫は我の式なんじゃ、絶対に譲らんからなあ!見つけ出して頭蓋を噛み砕いてくれるわ!」
ぷんすこなおおかみさまを宥めながらゆっくりと帰路を進む。紫は酔っぱらいの戯言だと話し半分に聴きながらおおかみさまを連れて帰った。
翌日、土曜日のため授業もバイトも休みだった。久しぶりのoffなので惰眠を貪る紫は、突如大きな衝撃を受けて眼を開ける。
「――起きろ紫!曲者を探しにゆくぞ」
「……眠たいんだけど」
布団越しにぽこぽこ叩いてくるおおかみさまに不機嫌そうに返事しておく。絶対に布団から出る気はなかった。
紫は掛け布団に潜り込み、丸くなる。朝方は冷え込んでくる時期なのでお布団から離れる事ができない。
「むーらーさーき!おーきーろ!」
「……やだ」
「我の命令だと言うのに、起きぬか!」
「……やだ」
おおかみさまは叩いて、揺らして、引っ張ってみたが紫が出てくる気配はない。最後には無言になってしまった蓑虫(紫)をどうにか起こせないかベッドに座って考える。
紫を起こす術……何か無いかのう。此奴の大事にしておる酒を呑む?いや、流石の我も鬼ではないしそんな無粋なことはせぬ。なればどうしてくれようか……。
腕組みして考え込んでいたおおかみさまだったが、ピコンと有ることを思いつき寝室を出る。ニヤニヤなおおかみさまが向かった先には紫の配信機材が並んでいた。
ー・ー・ー・ー 動画配信中 ー・ー・ー・ー
<<AM 8:00 スミレの配信部屋>>
『こんスミーじゃ、こんな朝から呑んでおる奴は居るのかのう?あしすたんとの空じゃ。ちゃんと映っておるか?確かここを押せば良いと言っておったのじゃが……』
【コメント欄】
観えてるよー
こんスミー!
こんすみー
空ちゃん今日も可愛いね!
配信たすかる
珍しくliveだね
スミレちゃんはー?
『おお、人間共のこめんとが来ておるのう。上手くいったようじゃなー、あの不遜なスミレは隣の部屋でいびきをかいておったぞ。それはさておき、いつもの「こーる」しておくかの。皆、盃を持ったか?』
【コメント欄】
ウイスキー!?こんな序盤に!?
朝から飲むのは草はえる
お付き合いしますぜ姉貴
コールたすかる
『流石の我もこんな朝方から酒は呑まぬわ、普通にじゅーすじゃ。この「かるぴすそーだ」が美味でのう、我が昔飲んだラムネより甘いんじゃ……いや、いかぬ。気を取り直して……今日も出逢えた縁に乾杯!!』
【コメント欄】
乾杯(>_<)
乾杯!
乾杯✨
私は酒呑みます
『――ぷはー!美味じゃ、しゅわしゅわじゃ!うむ、朝呑みは回りやすいと聞くが誠かのう?酒を呑んでおる人間は気を付けるのだぞ。ああ、忘れるとこであったが今日の本題について触れておくかのう』
【コメント欄】
この時間から呑んでる猛者がいるのか
土曜日だから良いんじゃね?
カルピス美味しいよね!
本題ってなんだろ
『――今日は「スミレの恥ずかしい暴露話」をしてゆくぞー。まず手始めに……こほん。スミレはなんと……げーむが死ぬほど下手じゃ』
【コメント欄】
知ってた
知ってた
知ってた
知ってた
『――ありゃ?知っておったのか。最近スミレと「すまぷら」しておったんじゃが、こてんぱんにしてやったら涙目になっておった。「げーむ」は凄いのう、人里に降りてきてから目新しいからくりには驚いてばかりじゃ』
【コメント欄】
空ちゃん意外にゲーム上手いんだね
スミレちゃんが単純に下手なんだよなあ……
スマプラ配信やって欲しい!
てえてえ
『――ふむ、では皆が知らなさそうな話とな。ああそうじゃ、スミレはのう……凄い泣き上戸なんじゃ!』
【コメント欄】
ごめん……
良く登録者増えなくて泣いてる
ごめん……知ってた
俺も泣きそう
空ちゃんの方がしっかりレビューしてるよね……
『むむむ……なんじゃまた知っておるのか。困ったのう、このままでは企画倒れになってしまう。んーああ、そうじゃ!ふっふっふ、とっておきな奴を思い出したぞ。この前なんじゃがなんとスミレがのう……』
『――ちょっとおおか、空ちゃん!何してるのかな?』
【コメント欄】
スミレちゃん降臨!
きたこれ!
スミレちゃん、こんスミー(^-^)v
あれ、スミレちゃん映ってないよ?
『おお、やっと起きたかスミレよ。今汝の恥ずかしい話をしておるならちょっと待っておれ。なんなら汝も一緒に配信するかのう?とりあえず映せないからその寝癖を直してこい』
『分かりました!分かったからそれ以上はやめて下さい!もう……何処にでも付いていくからぁ』
『ふふっ……作戦通りじゃ。人間共よよくやってくれたのう。蓑虫スミレが寝床から飛び出てきたぞ』
【コメント欄】
スミレちゃんは空ちゃんの尻に敷かれていると
可哀想はかわいいよね
空ちゃん一緒にお出かけしたかったのね
てえてえ……
『よし、スミレも起きたし出かけてくるぞ。のんべえ共よ短い配信ですまぬが、火急の用があるので許してくれ。また埋め合わせはするからの』
【コメント欄】
気にしないで
デート楽しんできてね
絶対お酒買いにいくでしょ
じゃあね✋
ー・ー・ー・ー 動画配信終了 ー・ー・ー・ー
「ほら、おおかみさましっかり歩いて下さい」
夜が更け繁華街も眠りにつく。あの後に日本酒を二杯、ウイスキーを三杯も飲み干したおおかみさまは、紫が締め作業を終えた頃にはカウンターで寝息をたてていた。
無理やり起こして、店長にお礼を言い店を出る。いつもは一人で歩く帰り道で寂寥感が漂うのだが、今日は酔っぱらいの狼が隣を歩いている。
ふらふらと千鳥足のおおかみさまが紫の腕に捕まってくる。そのまま崩れ落ちそうだったので咄嗟に受け止めるとおおかみさまが顔を胸に埋めた。
「ちょっと、絶対吐かないでよ!だから水飲みながら抑えて呑んでって言ったのに……」
嫌な予感を感じた紫が先に釘を刺したのだが、予想に反しおおかみさまはすんすんと鼻を鳴らしている。
「――紫……汝匂うぞ」
「え、うそ!?汗くさい?恥ずかしいから離れて下さい」
紫が急いでおおかみさまを引き剥がす。顔を視るとおおかみさまは神妙な面持ちをしていた。
「違うわ、たわけ。体臭の話はしておらぬ。そうではなく……紫、他の土地神の匂いが汝に纏わりついておる」
「――他の神様?おおかみさま以外の……全然心当たり無いんだけど」
ここ最近の記憶を探索してみるが、白蛇さまに会って以来神様に出会った覚えはなかった。
「ふふっ……良い度胸じゃ。我の従者を勝手に『へっどはんてぃんぐ』しようとするなぞ命知らずの奴よのう。久方ぶりにこの牙を存分に使うしかないようじゃな」
「前から思ってたけどどこでそんなカタカナ語覚えてきてるの?」
珍しく言葉尻に怒りを滲ませているおおかみさまは、人間の姿になっても変わらない純白の牙をちらつかせている。
「匂い程度で怒ること何かなあ。というかヘッドハンティングって何なんです?」
「あほう、我に分かるようわざと汝に印を付けてきたんじゃ。見え透いた挑発をしてきおる。紫は我の式なんじゃ、絶対に譲らんからなあ!見つけ出して頭蓋を噛み砕いてくれるわ!」
ぷんすこなおおかみさまを宥めながらゆっくりと帰路を進む。紫は酔っぱらいの戯言だと話し半分に聴きながらおおかみさまを連れて帰った。
翌日、土曜日のため授業もバイトも休みだった。久しぶりのoffなので惰眠を貪る紫は、突如大きな衝撃を受けて眼を開ける。
「――起きろ紫!曲者を探しにゆくぞ」
「……眠たいんだけど」
布団越しにぽこぽこ叩いてくるおおかみさまに不機嫌そうに返事しておく。絶対に布団から出る気はなかった。
紫は掛け布団に潜り込み、丸くなる。朝方は冷え込んでくる時期なのでお布団から離れる事ができない。
「むーらーさーき!おーきーろ!」
「……やだ」
「我の命令だと言うのに、起きぬか!」
「……やだ」
おおかみさまは叩いて、揺らして、引っ張ってみたが紫が出てくる気配はない。最後には無言になってしまった蓑虫(紫)をどうにか起こせないかベッドに座って考える。
紫を起こす術……何か無いかのう。此奴の大事にしておる酒を呑む?いや、流石の我も鬼ではないしそんな無粋なことはせぬ。なればどうしてくれようか……。
腕組みして考え込んでいたおおかみさまだったが、ピコンと有ることを思いつき寝室を出る。ニヤニヤなおおかみさまが向かった先には紫の配信機材が並んでいた。
ー・ー・ー・ー 動画配信中 ー・ー・ー・ー
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『こんスミーじゃ、こんな朝から呑んでおる奴は居るのかのう?あしすたんとの空じゃ。ちゃんと映っておるか?確かここを押せば良いと言っておったのじゃが……』
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観えてるよー
こんスミー!
こんすみー
空ちゃん今日も可愛いね!
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珍しくliveだね
スミレちゃんはー?
『おお、人間共のこめんとが来ておるのう。上手くいったようじゃなー、あの不遜なスミレは隣の部屋でいびきをかいておったぞ。それはさておき、いつもの「こーる」しておくかの。皆、盃を持ったか?』
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朝から飲むのは草はえる
お付き合いしますぜ姉貴
コールたすかる
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【コメント欄】
乾杯(>_<)
乾杯!
乾杯✨
私は酒呑みます
『――ぷはー!美味じゃ、しゅわしゅわじゃ!うむ、朝呑みは回りやすいと聞くが誠かのう?酒を呑んでおる人間は気を付けるのだぞ。ああ、忘れるとこであったが今日の本題について触れておくかのう』
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『――今日は「スミレの恥ずかしい暴露話」をしてゆくぞー。まず手始めに……こほん。スミレはなんと……げーむが死ぬほど下手じゃ』
【コメント欄】
知ってた
知ってた
知ってた
知ってた
『――ありゃ?知っておったのか。最近スミレと「すまぷら」しておったんじゃが、こてんぱんにしてやったら涙目になっておった。「げーむ」は凄いのう、人里に降りてきてから目新しいからくりには驚いてばかりじゃ』
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スミレちゃんが単純に下手なんだよなあ……
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ごめん……
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ごめん……知ってた
俺も泣きそう
空ちゃんの方がしっかりレビューしてるよね……
『むむむ……なんじゃまた知っておるのか。困ったのう、このままでは企画倒れになってしまう。んーああ、そうじゃ!ふっふっふ、とっておきな奴を思い出したぞ。この前なんじゃがなんとスミレがのう……』
『――ちょっとおおか、空ちゃん!何してるのかな?』
【コメント欄】
スミレちゃん降臨!
きたこれ!
スミレちゃん、こんスミー(^-^)v
あれ、スミレちゃん映ってないよ?
『おお、やっと起きたかスミレよ。今汝の恥ずかしい話をしておるならちょっと待っておれ。なんなら汝も一緒に配信するかのう?とりあえず映せないからその寝癖を直してこい』
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『ふふっ……作戦通りじゃ。人間共よよくやってくれたのう。蓑虫スミレが寝床から飛び出てきたぞ』
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スミレちゃんは空ちゃんの尻に敷かれていると
可哀想はかわいいよね
空ちゃん一緒にお出かけしたかったのね
てえてえ……
『よし、スミレも起きたし出かけてくるぞ。のんべえ共よ短い配信ですまぬが、火急の用があるので許してくれ。また埋め合わせはするからの』
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