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スーパーマリオブラザーズ(任天堂・1985年

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 プレイ時期:1980年代
 ソフト入手:親戚から本体ごともらう
 クリア状況:裏面までクリア
 おすすめ度:★★★★

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 言わずと知れた超名作。今さら私ごときが語ることなんて無いような気がするのだが、思い出を中心に書いてみる。ドンキーコングやマリオブラザーズを知らなかったので、これが私にとっての「マリオ」との出会いであった。

 最初は1-1すらなかなかクリアできなかった。穴を飛び越すのが怖かったのを覚えている。1-2は上下するリフトに戸惑い、1-3は非常に難しかった。やがてワープで2~4ワールドをつまみ食いするようになり、4-2の豆の木を友達だか親戚だかに教えてもらい、今度は8ワールドまで含めてつまみ食いするようになった。

 最初は各ワールドの1面で死ぬことを繰り返していたのだが、いつの頃からかクッパが倒せるようになった。ワープ無しでも6ワールドくらいまで進めるようになった。長い長い8-1を初めてクリアできたときは感動した。8-2を初めてクリアした日、そのまま最後の8-4まで突破してしまったと思う。

 とはいえ、初めてプレイしてからクリアするまで数年を費やした。それでも同時期からプレイを始めた『スパルタンX』などよりは早くクリアできるようになった(その分だけ長くプレイしていた)ような覚えがある。

 このゲームに慣れると、横スクロールアクションゲーム全般で「狭い足場」に非常に強くなる(主に空中制動でコントロールしたり、オーバーランを抑制する技術が異様に上手くなる)一方、自キャラが小さめなので「上方向への当たり判定の意識(特に、ジャンプで天井にぶつからないようにする)」が苦手になる傾向がある気がする。

 横スクロールアクションのスタンダード中のスタンダードだと思っていたのだが、久しぶりにプレイすると、他のマリオシリーズと比べても慣性がきつくて「重い」操作感覚だなと実感する。助走と空中制動が極めて重要で、ここに慣れるまでが勝負だと言えるか。

 そういえば8-1では、最初のうちはタイムアップとの戦いだったのだが、そのうち余裕で100秒以上を残してクリアできるようになったのを思い出す。このゲームでいかにダッシュが重要であるかを象徴するような面だ。ワープを使えば簡単に到達できるが、半端なプレイヤーの前に立ちはだかる壁として、なかなか優れたレベルデザインだと思う。

 何年かに一度くらいは引っ張り出して遊びたいゲームである。もしノーワープでノーコンティニュークリア(無限UPは禁じ手!)できなかったら、それは自分自身かコントローラが劣化した証明だと思うことにする。ちょうど数ヶ月前に「点検」したのだが、今のところ異常は無いようだ。
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