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火の鳥 鳳凰編 我王の冒険(コナミ・1987年)

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 プレイ時期:2000年ごろ
 ソフト入手:フリーマーケットでまとめ買い
 クリア状況:エンディングまで
 おすすめ度:★★

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 フリーマーケットで数本で1000円くらいで買ったソフト。火の鳥といえば手塚治虫の代表作だが、図書館で少し読んだ程度という知識である。もっともストーリーはあってないようなものなので、原作を履修する必要はないと思う。

 シンプルな横スクロールアクションだが、足場を任意の場所に設置することができる。『ソロモンの鍵』のように出し入れ自由というわけではないが、敵を倒せば簡単に補充できるので設置に困るということはない。地上では目の前、空中では真下に設置するので、盾や足場として使用しやすい。

 このゲームのハマりポイントの一つは「真下のブロックを崩す方法」だろう。単純に下+Bボタンではブロック設置になってしまう。しゃがみ攻撃や、下方向への攻撃もできない。答えは「しゃがみ小ジャンプ3回」である。当時、説明書無しで裸カセットでの購入だったので、ネット検索して知るまで無意味に詰まっていた。実質的なマニュアルプロテクトだと思っているのだがどうだろうか。

 全16コースあるが、現在・過去・未来の時代ごとにコースがループしているので、隠されたワープゾーンを探さなければ全てのコースは見られない。調子に乗って原作とは無関係(だよね?)のモアイが出てきたり、コンピュータにコナミのロゴがあったりなどの自己主張が笑える。

 とはいえ、このゲームが火の鳥である理由は特にない気がする。原作要素も主人公のビジュアルと16分割された「火の鳥」のパネルだけで、どうでにでも置き換えはできるだろう(むしろ主人公が人間含む敵キャラを殺しまくるのは原作に対する冒涜という意見も見た)。キャラクター要素を抜きにしてもゲームとしては並の出来である。
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