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ウィザードリィ3 ダイヤモンドの騎士(アスキー・1990年)

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 プレイ時期:2002年ごろ
 ソフト入手:中古で2000円くらいで購入
 クリア状況:エンディング及び裏ボス撃破、アイテムコンプ
 おすすめ度:★★★

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 アスキーによるウィザードリィの3作目で、原作における2作目の移植。本来は前作のキャラデータをレベルそのままでコンバートする追加シナリオの扱いだが、ファミコン版ではレベル1の新規キャラで遊べるようにバランスが全面的に見直されている。マップまで完全新規という気合の入りようだ。逆に、ターボファイルによる転送を用いてもレベルが強制的に1になる(このあたりは前作における「転生」と同様)。

 よって、1→2のときと同じようにキャラクターの転送を利用した遊び方ができるのだが、2よりはハマらなかったような覚えがある。各フロアごとに伝説の装備品が中ボスとして現れ、倒すとアイテムになるのだが、これが戦闘の難易度に対してあまりにも強力でゲーム全体が大味になっている印象である。

 また、本作で導入されてから国産Wizの標準仕様になった「種族ごとのパラメータ上限は基本値+10」というのも、好きか嫌いかで言えば嫌いなほうの変化である。

 前作とターボファイルを買った時点で、アスキー版はコンプリートしてやろうと思って購入。それなりにやり込んだはずなのにあまり記憶に残っていないのは、あまりにもスムーズにクリアできてしまったからではないだろうか。逆に言えば、おそらくウィザードリィシリーズでは一番「普通のRPG」っぽく遊べるのではないかという気がする。

 あらためてレビューを書いてみると、驚くほど文章が出てこない。私自身もこのゲームを、スーパーファミコン版『5』への転送に向けた称号コンプの通過点程度にしか思っていなかったのかも知れない。さすがに3作目にもなるとマンネリになっていたのだろう。
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